世界的有名作家である村上春樹。
彼は、自分で一から物語を創り出すだけでなく、海外の本の翻訳も行っています。
しかし、彼はなぜ海外の本(主に英語圏)の本を翻訳することができるのでしょうか?
翻訳というのは、ただ英語を日本語に訳すだけでなく、英語で書かれた文章の背景的意味を理解した上で正確な日本語を使って表現するという非常に高度なことです。
村上春樹は、どうやってそんな高度な英語力を身に着けたのか。
実は、村上春樹は秘密の学習法で英語を身に着けたのです。
今回の記事では、そんな村上春樹流の英語習得法を解説していきたいと思います。
村上春樹はどうやって英語を身に着けた
村上春樹が英語を身に着けた方法は「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」という村上春樹のインタビューをまとめた本で解説されていました。
村上春樹が主に英語を身に着けた方法は洋書の多読
彼は、学生時代本の世界に入り込んでしまい幾多の本を読んだそうです。
そんな彼を魅了した本のジャンルは外国文学でした。
普通の人間でしたら、外国文学が好きなら日本語に翻訳されているものを読めばよいという発想になると思うのですが、彼は違いました。
彼は、彼の好きな外国文学の作家が英語で書いた本を英語で理解しようと考えたのです。
しかし、彼は当時全く英語ができませんでした。
なのにも関わらず彼は洋書を読み続け、1ページに何時間かかってでも読み続けました。
その結果、なんと彼は洋書をスラスラ読むことができる力を手に入れてしまいました。
またそれだけでなく彼は英語力全体を高めることに成功し、英語を話すこともできるようになったそうです。
つまり、村上春樹は洋書の多読をしたことで英語力を高めたということ!
※英語を多読すると本当に英語力が伸びます。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
村上春樹は多読でなぜ英語力が伸びた?
村上春樹は、学生時代に洋書を読みまくったことで英語を身に着けたと先ほどお伝えしました。
ここでは、なぜ洋書の多読が英語習得につながるのかということについて解説していきたいと思います。
村上春樹は、英語ができない状態から洋書の多読を行ったことで英語力を身に着けました。
その要因として考えられることとしては「英語で場面をイメージすることができるようになった」ということです。
洋書をたくさん読むと、英語で書かれた文章を日本語に直さずに英語のまま理解することができるようになります。
すると少しずつ読んだり聞いたりしたときに自然と内容をイメージでとらえることができるようになるのです。
英語をイメージでとらえる感覚というのは、ネイティブの人が持っている感覚と同じです。
例えば、ネイティブの人が「I got up early .」という英語を聞いた時、彼らは自然と「人が早く起きているという場面」を想像することができます。
つまり、村上春樹は洋書を読みまくったことによってネイティブが持っている思考を獲得することができたということができます。
洋書を読むことで英語力が向上する要因について下記で解説しているので気になる方は参考にしてみてください。
村上春樹は英語の場面をイメージできる
村上春樹は、洋書を読むことを通して場面をイメージすることができるようになったと解説しました。
ですが、私個人の意見としては洋書でなくても場面をイメージすることができる英語学習方法があれば代替え可能だと考えています。
やはり英語力が低い状態で洋書をガンガン読んでいくというのは困難な技です。そこで、初心者でも英語をイメージする力を養うことができる方法を紹介します。
それは「海外ドラマ」です。
海外ドラマを英語字幕で見ると、現地の人々が使っている英語とその場面を同時に理解することができるので、英語で場面をイメージする力を養うことができます。
初心者でも簡単に実践することができる海外ドラマ学習方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
村上春樹が書いた洋書を使って英語学習する
ここまで村上春樹がなぜ英語を習得することができたのかについてや英語をイメージでとらえる大切さについて解説してきました。
ここからは、村上春樹が書いた洋書の中で勉強しやすかった洋書について解説していきたいと思います。
また村上春樹は、日本語で本を出版するときも英語でまず文章を作成し、それを日本語に翻訳するという独特な手法で本を書いています。
なので、村上春樹の世界観をより理解したいというハルキストの方(私も)は、ぜひ村上春樹の英語版を読んでみてください。
・海辺のカフカ
村上春樹の小説は独特な世界観の中で進んでいくので、理解不能になってしまうということがあります。しかし、この海辺のカフカは村上春樹の独特な世界観を持ちつつ、理解しやすい本です。
なので、村上春樹の世界を感じながら英語力を伸ばしたいという人はこの海辺のカフカを読んでみることをオススメします。
・ノルウェイの森
ノルウェイの森は、村上春樹の名前を世界にとどろかせた小説です。
この小説も村上春樹の小説の中では読みやすく、村上春樹ワールドに入る込むことができます。
・1Q84
1Q84は村上春樹の代表的長編小説です。
人によっては英語で読むのが難しく感じるかもしれませんが、これぞ村上春樹っていう世界観を感じることができるので、おすすめです!
・ダンスダンスダンス
この本も村上春樹らしいですね。
異世界と現代を行ったり来たりしながら、村上worldを堪能できる作品です。
・1973年のピンボール
村上春樹の初期の作品ですね。
この本は、THE純文学という作品です。
これを読むなら、日本語でいったん読んでからの方が良いかもしれませんね。
終わりに
いかがでしたでしょうか。村上春樹がなぜ英語を伸ばすことができたのか、村上春樹のおすすめの洋書などについて解説してきました。
今回の記事を参考に洋書を使って英語を勉強してみてはいかがでしょうか。