「clever の比較級って cleverer なの? それとも more clever なの?」と迷ったことはありませんか。
実はこの4つ、cleverer / more clever / cleverest / most clever は全部「文法的に正しい形」です。
ただし、学校英語・実際の会話・イギリス英語とアメリカ英語で、よく使われる形や「安全解」が少し変わります。
この記事では、「clever の比較級・最上級」を一度で整理できるように、形・ルール・英米差・試験での書き方までまとめて解説します。
- 「clever」の比較級・最上級の全パターンと正しい形がわかる
- cleverer / more clever などの使い分けと英米差がつかめる
- 学校テスト・資格試験での「安全な答え方」がわかる
- よくある誤用と、自然な比較表現の例文パターンを身につけられる
cleverの比較級と最上級
まずは「形」を整理します。ここでは、clever の比較級・最上級の全形と、意味・発音・基本ニュアンスをまとめて押さえます。
比較級と最上級の全形一覧
clever の比較級・最上級は、次の4つの形がすべて正しいです。
| 原級 | 比較級 | 最上級 |
|---|---|---|
| clever | cleverer | cleverest |
| clever | more clever | most clever |
どれが「本当」でどれが「ニセモノ」ということはなく、4つとも辞書に載る正しい形です。
英和辞典でも、たとえば 小学館「英ナビ!辞書」 には、比較級 cleverer / more clever、最上級 cleverest / most clever の両方が載っています。
このあとで詳しく見ますが、使われ方には次のような傾向があります。
ただし、どちらの地域でも両方の形が「間違い」になることはありません。
意味と発音と基本ニュアンス
clever の基本情報を、まとめて確認しておきましょう。
発音: /ˈklɛvər/(カタカナに近づけると「クレヴァー」に近い音)
品詞:形容詞
主な意味は次のようになります。
例として、次のような使い方があります。
-
英語:She is very clever.
日本語:彼女はとても賢いです。 -
英語:That was a clever idea.
日本語:それは巧みなアイデアでした。 -
英語:He is clever at fixing things.
日本語:彼は物を直すのがうまいです。
文脈によって「頭が良い」のほか、「よく工夫されている」「ちょっと抜け目ない」といった意味にもなります。
文法上どれも正しい理由
なぜ clever には比較級が2種類あるのでしょうか。
ポイントは「音節数」と「語尾」です。
一般に、形容詞の比較級・最上級は次のように作ります。
clever は「cle-ver」で2音節、しかも語尾が「-er」で終わる形容詞です。
このタイプは、
のように、本来は -er / -est をつけるグループです。
ところが cleverer, cleverest は「クレヴァラー」「クレヴァレスト」と発音しづらく、実際の会話では many speakers が「more clever, most clever」のように言うことが増えました。
その結果、辞書や文法書でも両方を正しい形として認めるようになり、今に至ります。
つまり、もともとは -er / -est 型が基本だったが、言いやすさから more / most 型も広く使われるようになった、というイメージで覚えるとスッキリします。

使い分けのルールと英米差
ここからは、同じ意味を表す複数の形の「使い分け」を整理します。
特に、cleverer / more clever の違いと、イギリス英語・アメリカ英語の傾向を押さえておくと、ニュースや映画も理解しやすくなります。
clevererとmore cleverの違い
まずは比較級から見ていきます。
結論から言うと、次の2つはどちらも「〜より賢い」という意味で、文法上の違いはありません。
-
英語:He is cleverer than his brother.
日本語:彼は兄より賢いです。 -
英語:He is more clever than his brother.
日本語:彼は兄より賢いです。
どちらも自然な英文で、意味の違いもほとんどありません。
あえてニュアンスの傾向をまとめると、次のようになります。
実際、英会話スクールなどの解説でも「迷ったら more clever が安全」と紹介されることが多いです。
発音してみると、
となり、cleverer は日本人にとってもネイティブにとっても少し言いにくい形です。
そのため、会話・プレゼンなど「口からすぐ出したい場面」では more clever を使うと安心です。
cleverestとmost cleverの違い
最上級も考え方は全く同じです。
次の2つは、どちらも「いちばん賢い」「最も巧妙だ」という意味で、文法的な優劣はありません。
-
英語:She is the cleverest student in the class.
日本語:彼女はクラスでいちばん賢い生徒です。 -
英語:She is the most clever student in the class.
日本語:彼女はクラスで最も賢い生徒です。
ニュアンスの違いを整理すると、次のようになります。
英文記事や論文など、少しきちんとした文体にしたいときは most clever の方が自然に感じるネイティブも多いです。
ただし、学校教科書や入試問題集では cleverest の方が取り上げられやすいので、どちらも見てわかるようにしておくのが安全です。
イギリス英語とアメリカ英語
clever の比較級・最上級は、地域によって「よく使われる形」が違います。
よく言われる傾向は次のとおりです。
実際、イギリス系の教材や記事には「the cleverest boy in the class」のようなフレーズが頻繁に出てきます。
一方、アメリカの英語教材やTOEIC系の問題では、more clever / most clever の形を目にすることも少なくありません。
ただし、これはあくまで「よく使われる傾向」であって、
ということはまったくありません。
学習者にとって大事なのは、
「読む・聞くとき」:両方見ても意味がすぐわかること、そして
「自分が話す・書くとき」:自分の中で一本、基本形を決めておくことです。
そのうえで、国際的な英語試験やビジネス英会話を考えるなら、more clever / most clever を「まず使う形」としておくと無難です。

比較級ルールと試験対策
ここからは、「なぜ clever だけ揺れるのか」を、比較級の一般ルールから確認します。
そのうえで、学校テスト・英検・TOEIC などでどの形を書けば安全か、現実的な対策をまとめます。
二音節形容詞の一般ルール
clever のような2音節の形容詞は、比較級・最上級の作り方が少しややこしく感じられます。
まず、大きなルールを整理しましょう。
2音節の形容詞は、語尾によって次のように分けられることが多いです。
このうち clever は、「語尾が -er」で終わっているタイプです。
文法書の多くは、このグループについて次のように説明します。
例:simple, clever などは原則として -er / -est をつける。
実際の例をいくつか見てみましょう。
-
英語:This problem is simpler than that one.
日本語:この問題はあの問題より簡単です。 -
英語:He is one of the cleverest players in the team.
日本語:彼はチームで最も賢い選手の一人です。
ただ、clever に関しては「文法的には cleverer / cleverest が基本形だが、実際には more clever / most clever も同じくらいかそれ以上に使われる」という現象が起きています。
このため、比較級ルールの「教科書」と実際の使用には少しギャップがある、と理解しておくとよいです。
学校英語と実際の英語の差
学校の授業や教科書では、多くの場合こう教えられます。
「clever の比較級は cleverer、最上級は (the) cleverest。」
これは、さきほどの「2音節・語尾 -er グループは -er / -est をつける」というルールに忠実な説明です。
ただし、実際の英会話・ニュース・映画では、more clever / most clever も普通に出てきます。
中には、
のような説明をする先生や参考書もありますが、実際の英語の運用では、このような細かい区別はほとんど意識されていません。
現実には、
「cleverer / more clever」はどちらもOK、「cleverest / most clever」もどちらもOK
というのが、英語圏での一般的な考え方です。
この「学校で習うルール」と「実際の使用」の差があることは、文部科学省の学習指導要領解説(英語)などでも、比較級・最上級の扱いに関する注意として触れられています(参考:文部科学省公式サイト から関連資料を確認できます)。
テストと資格試験での安全解
では、具体的にテストではどうすればよいでしょうか。
目的別に整理します。
覚えておきたい指針は次の2つです。
このように、「読むときは両方OK」「書くときは場面に応じて使い分ける」と考えておくと、試験でも実用でも迷いにくくなります。

よくある誤りと関連表現
最後に、clever の比較級・最上級でよくある誤りと、実際によく使う文型・類義語との簡単な比較をまとめます。
ここを押さえておくと、「なんとなく不安」をなくし、自信をもって比較表現を使えるようになります。
絶対に避けるべき誤用
clever の比較級・最上級では、「形が2通りある」ことよりも、次のような誤用の方が問題になりやすいです。
代表的なNG例を確認しておきましょう。
それぞれ、なぜダメなのかを簡単に説明します。
1. × clevere
形容詞に -e だけを足して比較級にするルールはありません。
「短い形容詞に -er をつける」ルールがあるため、正しくは「cleverer」です。
2. × more cleverer / × most cleverest
これは「二重比較」と呼ばれるミスです。
比較級・最上級では、「more / most」を使うか「-er / -est」をつけるかのどちらか一方だけを使います。
そのため、
○ more clever × more cleverer
○ most clever × most cleverest
となります。
これは clever に限らず、他の形容詞でも同じです。
例:× more easier → ○ easier / more easy
※「more / most をつけるときは、語尾の -er / -est を重ねない」というルールは、比較表現全般でとても重要です。
比較表現の例文パターン
ここでは、clever を使った代表的な比較表現のパターンをまとめます。
自分で英作文するときに、そのまま型として使えるようにしておきましょう。
1. 基本の比較級パターン:A is 比較級 than B.
-
英語:My dog is more clever than most children.
日本語:うちの犬はたいていの子どもより賢いです。 -
英語:This idea is more clever than mine.
日本語:このアイデアは私のアイデアより巧妙です。
2. 基本の最上級パターン:A is the 最上級 in/among ~.
-
英語:She is the cleverest student in the group.
日本語:彼女はグループの中でいちばん賢い生徒です。 -
英語:This is the most clever design I’ve ever seen.
日本語:これは私が今まで見た中で最も巧妙なデザインです。
3. 評価表現:It is clever of 人 to 動詞
人の「行動」が賢い・巧みだと評価するときに、よく使うパターンです。
-
英語:It was clever of Bob to solve that problem so quickly.
日本語:あの問題をあんなに早く解くなんて、ボブは賢いですね。 -
英語:It is clever of you to save money for the future.
日本語:将来のためにお金を貯めているなんて、あなたは賢いですね。
この構文では、「cleverness(賢さ)」の対象は「人そのもの」よりも「その人の行動・判断」です。
比較級とも相性がよく、次のように言うこともできます。
-
英語:It was more clever of her to wait than to rush.
日本語:急ぐよりも待つことを選んだのは、彼女の方がずっと賢い判断でした。
類義語との比較と使い分け
最後に、「賢い」という意味でよく一緒に出てくる類義語と、ざっくりした違いを見ておきましょう。
主な類義語と比較級の形は次のとおりです。
ニュアンスの違いを、ごく簡単にまとめると次のようになります。
たとえば、次のような対比ができます。
-
英語:She is very intelligent, but her brother is more clever.
日本語:彼女はとても知的ですが、兄の方がもっと機転が利きます。 -
英語:That was a clever but not very wise decision.
日本語:それは巧妙でしたが、あまり賢明とは言えない決定でした。
本記事のテーマは「比較級の形」なので、類義語の詳しい使い分けはここまでにしておきますが、
「clever =頭の良さ + アイデア・工夫のうまさ + 場合によってはずる賢さ」
というイメージをもっておくと、比較表現でもニュアンスを外しにくくなります。

まとめ
最後に、「clever の比較級・最上級」で押さえておきたいポイントをまとめます。
この記事の内容を何度か見直し、「声に出して比較級・最上級を言ってみる」と、clever の比較表現が一気に使いやすくなります。

