英検3級のライティングは、「決まり文句」と「テンプレート」をしっかり覚えておけば、安定して高得点をねらえるパートです。
難しい英語を書く必要はありません。シンプルな型に、簡単なフレーズを当てはめていけば十分に合格点に届きます。
この記事では、意見論述・Eメール問題それぞれでそのまま使える決まり文句をたくさん紹介しながら、語数調整のコツやミスを防ぐポイント、練習方法までまとめて解説します。
- 英検3級ライティングの形式・配点・合格に必要なラインが分かる
- 意見論述とEメールで使えるテンプレートと決まり文句が身につく
- 語数を調整しながら、簡単で正確な英語を書くコツが分かる
- 決まり文句を活かした練習法と、添削の受け方・活用法が分かる
英検3級ライティングの基本理解
最初に、英検3級ライティング全体のルールをおさえておきましょう。
「どんな問題が出るのか」「何語くらい書くのか」「何点とれば合格に近づくのか」が分かっていると、決まり文句も使いやすくなります。
出題形式と言語数の目安
2024年度から英検3級のライティングは、2問構成になりました。
1問目は「意見論述問題」です。
身近なトピックについて、自分の考えとその理由を2つ書きます。たとえば「どの季節が一番好きですか」「日曜日の朝は何をするのが好きですか」のような内容です。
語数の目安は25〜35語で、20〜40語くらいにおさまっていれば大きな減点にはなりにくいとされています。
2問目は新しく追加された「Eメール問題」です。
外国人の友だちから届いたメールを読み、それに返信を書く形式で、メールの中の2つの質問に必ず答える必要があります。
語数の目安は15〜25語です。
詳しい形式やサンプル問題は、日本英語検定協会の公式サイトでも確認できます。
最新情報は 英検公式サイト(eiken.or.jp) をチェックしておくと安心です。
評価基準と配点の仕組み
英検3級ライティングは、「意見論述」と「Eメール」で評価のしかたが少しちがいます。
まず意見論述問題では、次の4つの観点でそれぞれ0〜4点(5段階)で採点されます。
点数は合計16点になり、これがCSEスコア(550点満点)に換算されます。
Eメール問題は、「構成」は評価されず、次の3つで0〜3点(4段階)ずつ、合計9点です。
内容(2つの質問にちゃんと答えているか)/語彙(単語の使い方)/文法(動詞の形や時制など)です。
2つのライティング問題の素点を合わせ、リーディング・リスニングと同じく最大CSE550点として集計されます。
ここで大事なのは、ライティングは「内容」と「構成」がかなり重視されるという点です。
多少のスペルミスより、「質問とズレていないか」「意見→理由1→理由2の流れになっているか」が、合否に強く影響します。
合格に必要な得点ライン
一次試験全体の配点は、リーディング・ライティング・リスニングがそれぞれCSE550点で、合計1650点です。
合格ラインの目安は約1100点前後(およそ67%)とされています。
ライティングだけを見ると、素点で25点満点中15点前後(6割程度)をとれていれば、他の技能が多少低くても合格圏に入りやすくなります。
逆にライティングが0点だと、リーディングやリスニングがかなり良くても合格はほぼ不可能です。
つまり英検3級では、「ライティングは捨てられない」どころか、一番コスパの良い得点源です。
まずはテンプレートと決まり文句を使いこなして、「8割近くをねらう」のを目標にしましょう。

意見論述で使える決まり文句
ここからは、1問目の「意見論述問題」でそのまま使えるテンプレートと決まり文句を整理します。
基本の型を1つ覚え、その中で定番フレーズを入れ替えるだけで、多くのトピックに対応できるようになります。
基本テンプレートの型
英検3級の意見論述は、次の4文構成のテンプレートを覚えておけば、ほとんどの問題に対応できます。
この形を守れば、「内容」「構成」の評価を取りこぼしにくく、語数25〜35語も自然にクリアしやすくなります。
特に大事なのは、質問への答えを最初の1文でハッキリ書くことです。
英語では「結論を先に、そのあとに理由」が基本の流れなので、「理由→理由→最後に意見」という順番はNGです。
さらに、「First,」「Second,」を使うと、どこからが1つ目の理由で、どこからが2つ目の理由かが一目で分かるので、構成の点数アップにもつながります。
意見を述べる定番フレーズ
最初の「意見の1文」は、次のようなパターンをいくつか覚えておくと便利です。
どの型も中学1〜2年レベルの文法で書けます。
よく使うのは次のようなフレーズです。
たとえば「Which season do you like the best?」と聞かれたら、意見の文は次のように書けます。
-
英語:My favorite season is summer.
日本語:一番好きな季節は夏です。 -
英語:I like summer the best.
日本語:夏が一番好きです。
どちらを使ってもOKですが、自分がスペルを確実に書ける方を選ぶのがコツです。
「質問文を少し変えてそのまま使う」と、文法ミスも減ります。
理由を示す定番フレーズ
次に大事なのが、理由を説明する決まり文句です。
英検3級では「理由2つ」が条件なので、ここで紹介するフレーズを組み合わせていきましょう。
まず、理由の数を示す定番文です。
-
英語:I have two reasons.
日本語:理由は2つあります。 -
英語:One reason is that ~.
日本語:ひとつ目の理由は~です。
そのうえで、実際の理由部分では次のような表現がよく使えます。
実際のテンプレに当てはめた例を見てみましょう。「What do you like to do on Sunday mornings?」という質問を想定します。
-
英語:I like to play video games on Sunday mornings. I have two reasons. First, there are many interesting games. Second, I can enjoy games with my friends at home.
日本語:私は日曜日の朝にテレビゲームをすることが好きです。理由は2つあります。まず、面白いゲームがたくさんあります。次に、家で友だちといっしょにゲームを楽しむことができます。
このように、I have two reasons. → First, ~. → Second, ~. の流れを固定し、
I like to ~ / I enjoy ~ing / There are ~ / I can ~ / with my friends / at home などの決まり文句を組み合わせるイメージで練習すると、どのトピックにも対応しやすくなります。

Eメール問題の定番フレーズ
次に、2問目の「Eメール問題」で使える決まり文句を整理します。
Eメールは語数が15〜25語と短く、聞かれた2つの質問に素早く答えることが最重要です。
あいさつ・答え・しめの3パーツをテンプレ化しておきましょう。
あいさつと書き出し表現
Eメール問題では、最初に一文だけ簡単なあいさつを書くと、文章全体が自然になります。
ただし語数が短いので、長いあいさつは不要です。
次のようなフレーズを1つ覚えておきましょう。
質問の内容が、友だちの体験談や予定に関するものなら、「It sounds fun.」や「It was nice.」など感想を1文入れてから、質問への答えにつなげるのも自然です。
あいさつを入れるかどうかは語数と相談ですが、1文入れても15〜25語は十分ねらえます。
スペルが不安な表現は使わず、絶対に書けるものだけを選ぶようにしましょう。
質問に答えるフレーズ
Eメール問題では、友だちからの2つの質問に、質問の順番どおりに答えるのが基本です。
それぞれ1文ずつ、合計2文書き、そのあとにしめの一文を足せば、3〜4文でちょうどよい語数になります。
質問に答えるときに便利な決まり文句を、内容別にまとめます。
たとえば「How did you go there?」「What did you do there?」と聞かれているメールなら、次のような回答が作れます。
-
英語:Thank you for your e-mail. I went there by bus. I ate curry and rice with my family. I had a good time.
日本語:メールをありがとう。私はそこへバスで行きました。家族といっしょにカレーライスを食べました。とても楽しかったです。
1文あたり4〜7語くらいで短くまとめると、文法ミスも減ります。
わからない単語は使わず、「apple」「cake」「park」など、確実に書ける単語に言いかえるのも大事なテクニックです。
しめと感想のフレーズ
最後の1文で、感想やこれからの楽しみを書くと、メールらしくなります。
ここで使える決まり文句は次のようなものです。
Eメール問題では「構成」は評価されないので、絶対にしめを書かなければいけないわけではありません。
しかし、短い一文でも感想を添えると、内容のまとまりが良くなり、読み手にも伝わりやすくなります。

簡単で正確な文を書くコツ
ここからは、「決まり文句をどう使うか」という視点で、語数調整や言い換えのテクニック、ミスを減らすコツをまとめます。
英検3級では難しい英語よりも、「簡単で正確な英語」の方が高く評価されます。
語数調整に使える表現
「語数が足りない」「多くなりすぎた」を調整するには、5W1Hを少し足すのが一番かんたんです。
特に「いつ・どこで・誰と」を付け足すと、内容も具体的になり、評価も上がります。
よく使える表現の例をまとめます。
たとえば、
I play soccer.(3語)
→ I play soccer with my brother in the park every weekend.(11語)
と変えるだけで、語数も増え、内容も具体的になります。
意見論述で25語に足りないときは、理由文のどこかにこれらのフレーズを1〜2個足せば、ほぼ解決できます。
難しい英語の言い換え例
書きたいことがあっても、難しい単語が分からずに手が止まることはよくあります。
そんなときは、「簡単な単語の組み合わせ」で言い換えることを考えましょう。
いくつか代表的な言い換えのパターンを紹介します。
| 言いたいこと | 難しめの表現 | 言い換え例(3級向け) |
|---|---|---|
| 長い休み | vacation | no school / I don’t have to go to school. |
| 健康にいい | healthy | good for my body |
| ストレスを減らす | reduce stress | feel happy / relax |
| おいしい | delicious(スペルミスしがち) | very good / good |
| 素晴らしい景色 | beautiful view(スペル注意) | it is very beautiful / it is very nice |
たとえば「I like summer because we have a long vacation.」と言いたいけれど vacation のスペルが不安なら、
I like summer because I don’t have to go to school.
(学校に行かなくていいから夏が好きです。)
と書きかえてしまえばOKです。
このように、「自信のない単語は使わない」のがライティングではとても大切です。
よくあるミスと注意点
決まり文句を使っていても、次のようなミスがあると大きな減点につながります。
本番前に必ずチェックしておきましょう。
とくに注意したいのは、「質問にちゃんと答えているか」です。
たとえば「Which season do you like the best?」と聞かれているのに、「I like December.」と月で答えてしまうのはNGです。
必ず「season(季節)」で答えましょう。
また、日本文化の言葉をローマ字で書く場合は、そのままでは伝わりません。
どうしても書きたいときは、
We play suikawari. It is a game to hit a watermelon with a stick on the beach.
(スイカ割りという、ビーチで棒でスイカを割るゲームをします。)
のように、英語で説明を足す必要があります。
ただし英検3級のレベルでは、こうした説明は難しいことが多いので、無理に書かない方が安全です。

決まり文句の練習法とQ&A
最後に、ここまで紹介してきた決まり文句やテンプレートを、実際に使いこなせるようにするための練習法と、よくある質問への回答をまとめます。
「知っている」だけでは本番で書けないので、「手が勝手に動くレベル」まで練習することが大切です。
テンプレ暗記から演習まで
決まり文句を本番で使えるようにするには、次の3ステップで練習するのが効率的です。
ステップ①では、「意見論述4文型(意見+I have two reasons.+First+Second)」「Eメールのあいさつ・答え・しめ」を声に出して読みながら書き写します。
このとき、スペルミスが出やすい単語もいっしょに覚えておきましょう。
ステップ②では、実際の英検過去問やサンプル問題を使って、テンプレをそのまま使って書いてみます。
最初は時間を気にせず、とにかく型通りに最後まで書き切ることを優先します。
ステップ③では、一次試験と同じく時間を測りながら練習します。
とくに本番では、リーディングとライティング合わせて65分しかありません。
英検3級ライティング対策の記事や問題集を活用して、「自分は1問あたり何分で書けるのか」をつかんでおきましょう。
勉強法全体の参考として、大学などが公開している英語学習のヒントも役立ちます。
たとえば 東京外国語大学(tufs.ac.jp) などの語学関連ページでは、学習アイデアや教材情報が紹介されています。
添削の受け方と活用法
自分で書いた英文を自分でチェックするのは、意外と難しいものです。
英検3級で本気で合格を目指すなら、少なくとも3回以上は他人に添削してもらうことをおすすめします。
学校の先生や塾の先生にお願いできる場合は、次の点を見てもらうように伝えるとよいでしょう。
添削を受けたあとは、
・なおされた英文をノートにまとめて書き写す
・同じテーマで、直した形でもう一度自力で書き直す
という2ステップを必ず行いましょう。
これをくり返すことで、「自分のよくあるミス」がだんだん減っていきます。
もし身近に見てもらえる人がいない場合は、オンライン英会話や英作文添削サービスなどで、英検対応コースを選ぶのも一つの方法です。
よくある質問と回答集
最後に、英検3級ライティングについてよくある質問に、簡単に答えておきます。

総括
最後に、この記事の要点をまとめておきます。復習やチェックに使ってください。


