英検対策アプリは数が多く、「どれを選べばいいのか分からない」「アプリだけで合格できるのか不安」という声をよく聞きます。
この記事では、主要な英検対策アプリの特徴や向いている人、無料と有料の違い、そして合格までの具体的な使い方までを1本で整理します。
英検5級〜2級を中心に、準1級以上にも触れながら、「アプリ中心で効率よく勉強しつつ、紙の過去問もきちんと押さえる」ための現実的な戦略をまとめました。
自分に合うアプリを選び、毎日のスキマ時間を最大限に活かせば、部活や仕事で忙しくても十分に合格はねらえます。
- 英検対策アプリの種類と、それぞれで何ができるかが分かる
- 級別・年齢別・目的別に、自分に合ったアプリの選び方が分かる
- アプリ中心で合格するための学習ステップと、1日の使い方が分かる
- 無料と有料の違い、課金の優先順位や注意点が分かる
英検対策アプリの全体像
まずは「英検対策アプリで何ができて、どこまでをカバーできるのか」を整理します。
ここを押さえておくと、アプリに期待しすぎて失敗したり、逆に便利な機能を使いこなせなかったりするリスクを減らせます。
英検対策アプリとは
英検対策アプリとは、英検の出題形式やレベルに合わせて作られたスマホ・タブレット用の学習アプリです。
多くのアプリは、次のような機能を組み合わせて提供しています。
たとえば「英検トレーニング」は3級〜2級向けに一次から二次までを1本でカバーします。
「mikan」は英検だけでなくTOEICなどの単語も学べる総合単語アプリです。
一方「マグナとふしぎの少女」や「英語物語」のように、RPGゲームの形で4技能をバランスよく鍛えられるアプリもあります。
どのアプリにも共通する強みは、スマホ1台で、短い時間でも英検に直結する練習ができることです。
対応級と学べる技能
次に、代表的なアプリがどの級・どの技能に強いのかを、ざっくり整理します。
| アプリ名 | 主な対応級 | 得意な技能・特徴 |
|---|---|---|
| マグナとふしぎの少女 | 5級〜2級 | 4技能全体+スピーキング。RPG形式で楽しく継続しやすい。 |
| 英検トレーニング | 3級〜2級 | 一次〜二次まで総合。ライティングAI採点・発音採点あり。 |
| mikan | 5級〜準1級以上 | 単語・熟語が圧倒的に強い。英検以外の試験もカバー。 |
| でる順パス単(アプリ版) | 5級〜1級 | 英検頻出単語を「出る順」で暗記。音声と例文が充実。 |
| でた単シリーズ | 5級〜1級 | 過去に「出た単語」に特化。短時間で必要語彙を底上げ。 |
| 英語の友 | 5級〜1級 | 旺文社書籍の音声再生、シャドーイングなどリスニング強化。 |
| abceed | 5級〜1級 | 参考書連動+AI分析。弱点把握と総合演習に強い。 |
| 英検リスニングマスター | 5級〜3級 | リスニング特化。本番そっくりの形式で耳慣らし。 |
単語に特化したアプリ、リスニングに強いアプリ、4技能をまとめて対策できるアプリなど、役割がはっきり分かれています。
そのため、「1つのアプリだけ」よりも、2〜3個を組み合わせて使う方が効率的です。
なお、英検の各級のレベルや構成は、英検公式サイト(公益財団法人 日本英語検定協会)でくわしく説明されています。
目標級を決めるときは、必ず最新情報も確認してください。
英検公式サイト(公益財団法人 日本英語検定協会)
アプリ学習の特徴と限界
英検対策アプリの特徴と、どうしても残る限界を整理します。
まず、アプリ学習の大きなメリットは次の通りです。
一方で、次のような限界もあります。
スマホ画面は紙より小さいため、長文やレイアウトが本番と違います。
そのため、「時間を測って本番そっくりに解く練習」は紙の過去問の方がやりやすいです。
また、アプリの問題や訳文には、まれに誤りや言い回しの違いがあります。
公式の出題データではないため、「これが唯一の正解」と思い込まない姿勢も大切です。
理想は、アプリで「単語・リスニング・基礎問題」を毎日こなしつつ、仕上げの時期に紙の過去問・公式問題集で本番形式を体に染み込ませることです。

目的別おすすめアプリ
ここからは、「級別・年齢別」「技能別」「学習スタイル別」に、どのアプリを選ぶとよいかを具体的に整理します。
すべての人にとっての「最強アプリ」はないので、自分の目的に合う組み合わせを見つけることが大切です。
級別・年齢別の選び方
まずは、級と年齢ごとに大まかなおすすめパターンを示します。
自分やお子さんがどのグループに近いかを考えながら読んでみてください。
英検5級〜3級・小学生〜中学生(英語が得意ではない子)
英語に苦手意識がある場合は、ゲーム性の高いアプリを「入り口」にするのがおすすめです。
マグナはAIキャラと会話しながら4技能を学べるので、机に向かうのが苦手な子でも続けやすいです。
英検3級〜2級・中高生(本気で合格をねらう人)
英検トレーニングは、3級〜2級の文法・読解・リスニング・英作文・面接まで1本で対策できます。
1レッスン5問と短く、部活の合間でも取り組みやすい設計です。
準1級以上・大学生〜社会人
準1級以上になると、英検専用アプリだけでは問題量が物足りなくなります。
このレベルでは、次のような組み合わせが現実的です。
abceedはTOEICや他試験とまとめて対策したい社会人にも向いています。
技能別に強いアプリ
次に、「何が苦手か」からアプリを選ぶ視点です。
自分の弱点に合わせて、1つか2つを重点的に使いましょう。
単語・熟語をとにかく増やしたい
語彙は英検すべての技能の土台です。
迷ったら、まずはこの3つのどれかを毎日5〜10分やることを優先してください。
リスニングを伸ばしたい
英語の友は、再生速度調整や区切り再生など「耳で覚える仕組み」がとても使いやすいです。
英作文・ライティングが不安
英作文は、自分の文をチェックしてもらえるアプリを使うと伸びが早くなります。
特に英検トレーニングは、書いた瞬間にフィードバックが返ってくるので、短い時間でも改善ポイントが見えます。
面接(スピーキング)がこわい
面接は「声を出す」練習が必須です。
アプリで基本パターンに慣れたら、可能であればオンライン英会話や学校の先生とロールプレイをすると、さらに安心できます。
代表的アプリの比較
よく名前が挙がる代表的アプリについて、「メリット・デメリット」と「向いている人」を簡単に整理します。
マグナとふしぎの少女
冒険RPGの中でAIキャラと話したり、ミッションをクリアしたりしながら4技能を鍛えます。
無料で5級〜2級レベルまで対応しており、小学生〜大人まで楽しめます。
暗記中心の学習が苦手な人や、モチベーションが続かない人に特に向いています。
英検トレーニング
3級〜2級の一次・二次を1本でカバーする総合型アプリです。
英作文AI採点、発音採点、表彰状機能など、無料とは思えない充実ぶりです。
一方で、演出がやや派手で広告もあるため、落ち着いた画面が好きな大人には少し合わない場合もあります。
mikan
英検・TOEIC・大学受験など、多くの単語帳・問題集に対応した語彙アプリです。
テンポよく単語を仕分けでき、進捗グラフや連続学習日数の表示でやる気を保ちやすい設計です。
有料プランはやや高めという声もありますが、英検に限らず長期で英語学習を続ける人にはコスパが良い選択になりえます。
でる順パス単・でた単・英語の友・abceed
これらは「参考書とアプリのセット」として考えると分かりやすいです。
でる順パス単やでた単は、紙の単語帳を使いながらアプリで音声と復習を行う使い方が効率的です。
英語の友とabceedは、旺文社・他社の参考書と連動し、音声再生やAI分析で紙教材の弱点を補ってくれます。

英検対策アプリの勉強法
どんなに良いアプリでも、「使い方」が悪いと成果は出ません。
ここでは、英検対策アプリを中心にした合格までの流れと、1日の勉強の組み立て方、紙の過去問とのバランスを解説します。
合格までの学習ステップ
英検対策アプリを使ったときの大まかなステップは次の通りです。
ステップ1では、英検公式サイトや学校の先生のアドバイスを参考に、「少し背伸びした級」を目標にするのがおすすめです。
ステップ2では、mikan・でる順パス単・でた単などで、「毎日100〜200語に触れる」ペースを目標にします。
ここで大事なのは、1回で完璧に覚えようとせず、「何度も出てきているうちに自然に覚える」くらいの感覚で続けることです。
ステップ3では、英検トレーニングやマグナ、abceedなどで、文法・読解・リスニングを総合的に練習します。
ステップ4では、英検トレーニングのAI英作文採点や、マグナのスピーキング機能を使ってアウトプットを強化します。
最後のステップ5で、紙の過去問・公式問題集を時間を測りながら解き、「本番の流れ」「時間配分」「マークの感覚」に慣れます。
スキマ時間の活用と習慣化
英検対策アプリの大きな強みは、スキマ時間で進められることです。
1日の中で、次のようなイメージで時間を割り当てると、忙しくても無理なく続けられます。
アプリには、連続学習日数や通知機能がついているものが多いです。
これを積極的に使い、「毎日何かしら英検アプリを開く」ことを最優先にしましょう。
続けるコツは、「やる気がない日でも5分だけはやる」と決めておくことです。
5分でも続けていれば、英単語やリスニングの積み重ねは確実に効いてきます。
紙の過去問との併用方法
アプリ学習だけで合格する人もいますが、多くの受験者にとっては、紙の過去問・公式問題集との併用が安全です。
とくに次の2つのタイミングでは、紙の教材の出番だと考えてください。
このとき、アプリで使っている教材が旺文社などの公式書籍と同じシリーズであれば、音声や問題形式が近いので安心です。
例えば、旺文社の「でる順パス単」や英検過去問シリーズは、アプリ(でる順パス単アプリ版、英語の友、mikan、abceedなど)とも連動しているものがあります。
出版社のサイトでは、書籍と連動したデジタルサービスの案内も見られます。
旺文社 公式サイト
アプリで「覚える・慣れる」、紙で「本番を体験する」と役割を分けると、どちらもムダなく使えます。

料金・注意点とQ&A
最後に、多くの人が気になる「無料でどこまでできるのか」「有料課金は必要か」「サブスクの注意点」について整理します。
よくある疑問にもQ&A形式で答えますので、アプリ選びの最終チェックに使ってください。
無料と有料の違いと判断
多くの英検対策アプリは「基本無料+一部有料」という形をとっています。
ざっくり分けると、次のような傾向があります。
たとえば英検トレーニングは、3級〜2級の幅広い問題を無料で解けますが、広告が表示されます。
mikanは単語学習は無料でかなり使えますが、文法・リーディングなど実践問題は有料プランになります。
有料プランにお金をかけるかどうかの判断基準は、次の3つです。
逆に、まだ単語をほとんど覚えていない段階では、無料でもやることが十分にあります。
この段階で無理に高額プランを契約する必要はありません。
課金とサブスクの注意点
サブスク型の有料プラン(mikan、abceedなど)を使うときは、次の点に注意してください。
多くのアプリは、無料トライアル終了と同時に自動で課金が始まります。
「試してみたいだけ」の場合は、トライアル開始日にカレンダーなどに「解約の締め切り日」をメモしておくと安心です。
また、英検対策だけで一時的に使うつもりなら、試験日から逆算して「〇か月だけ課金する」と期間を決めておくと、ムダな出費を防げます。
※料金や解約方法はアプリやストアの仕様変更で変わることがあります。最新情報は必ず各アプリの公式説明を確認してください。
よくある疑問と回答
Q1. アプリだけで英検に合格できますか?
A. 5級〜3級なら、良いアプリを使って毎日続ければ、アプリ中心でも合格する人は多いです。
3級〜2級以上では、アプリ中心にしつつ、仕上げに紙の過去問・公式問題集で本番形式に慣れることを強くおすすめします。
Q2. どのくらい前から始めればいいですか?
A. 5級〜3級なら2〜3か月前から、準2級〜2級なら3〜6か月前から「毎日アプリ学習」を始めると、かなり余裕が出ます。
もちろん現在のレベルによって変わりますが、英検は語彙とリスニングの積み重ねが大きいので、早めに単語アプリを回し始めるのがおすすめです。
Q3. 子どもにはゲーム系アプリとシンプル系、どっちがいい?
A. 英語や勉強に抵抗がある子なら、まずはマグナや英語物語などのゲーム系から入る方が続きやすいです。
すでに英語が好き・得意な子や、集中力がある中学生以上なら、英検トレーニングのようなシンプル系アプリでも問題ありません。
Q4. 英検とTOEICなど、他の試験もまとめて対策したいです。
A. その場合はmikanやabceedのように、複数試験に対応しているアプリが向いています。
たとえばmikanで英検用とTOEIC用の単語帳を同じアプリで回しつつ、英検の文法・リスニングは英検トレーニング、TOEICの総合演習はabceedという組み合わせも現実的です。
Q5. どこにお金をかけるのが一番コスパがいいですか?
A. 個人的には、次の順番で検討するとよいと考えます。
逆に、まだ単語がほとんど覚えられていない段階で、高価な講座やサービスにいきなり大きくお金をかけるのはおすすめしません。


