「イギリス英語で学びたいのに、アプリはアメリカ英語ばかり…」と感じていませんか。
この記事では、リスニング・発音・単語・ニュース・ビジネスなどの目的別に、イギリス英語に強いアプリとその使い方をまとめて解説します。
BBC・British Council など公式コンテンツを中心に、ゲーム型アプリや辞書アプリまで、実際にどう組み合わせれば効率よく「耳」と「口」をイギリス英語に慣らせるかを具体的に紹介します。
また、「できるだけ純粋なイギリス英語だけで学びたい」「Duolingo っぽさも欲しい」というニーズにどこまでアプリで応えられるか、その限界とリアルな没入環境(ブリティッシュヒルズなど)の位置づけも整理します。
- イギリス英語に強い主要アプリと、その得意分野が分かる
- 目的別(リスニング・発音・単語・ニュース)のおすすめ組み合わせが分かる
- 5〜15分で続けやすいイギリス英語アプリ学習ルーティンを作れる
- アプリ学習の限界と、リアルな没入環境をどう補助的に使うかが分かる
イギリス英語対応アプリの結論
この章ではまず、「どのアプリを選べばいいか」という結論から整理します。
イギリス英語にしっかり対応したアプリは、実はそれほど多くありません。
そこでニュース系・リスニング系・単語ゲーム系・辞書系を組み合わせた、現実的で続けやすい構成を示します。
イギリス英語アプリの選び方
結論として、イギリス英語アプリは次のように選ぶと失敗しにくいです。
まず最優先すべきは、音声の「産地」です。
BBC や British Council のように、運営元がイギリス機関であれば、発音・語彙・表現は基本的にブリティッシュ寄りになります。
一方、一般的な総合英語アプリは「アメリカ英語標準+イギリス英語オプション」の形が多く、音声やスペルが混在しやすいです。
このため、「コア教材はイギリス公式アプリ」「補助的にゲーム・総合アプリ」という構成が現実的です。
また、アプリひとつで全部を賄おうとせず、
リスニング用・発音矯正用・単語補強用・辞書確認用というように、機能別にアプリを決めておくと、ゴチャつかず学習しやすくなります。
目的別おすすめアプリ
代表的な目的ごとに、おすすめアプリの「軸」と「組み合わせ例」をまとめると、次のようになります。
| 目的 | 軸にするアプリ | 補助アプリの例 |
|---|---|---|
| ニュース・時事英語 | BBC News, BBC Learning English(News Review, LINGOHACK) | BBC Sounds(ラジオ聴き流し) |
| 日常会話・ドラマ系 | BBC Learning English(Father and Son, White Elephant) | LearnEnglish Videos(British Council) |
| 発音・アクセント矯正 | LearnEnglish Sounds Right, Say It, Speakometer | Look Up(英英辞書で発音確認) |
| 単語・ゲームで継続 | Drops(British English版/総合版でBritish選択) | Learn British English – Free Word Power |
ゲーム性を重視する人は Drops を軸にしつつ、発音とスペルの厳密さは必ず BBC 系・辞書系アプリでチェックするのがおすすめです。
反対に、試験や仕事でイギリス英語が必要な人は、BBC / British Council を軸にして、スキマ時間だけゲームアプリを足すイメージで使うとバランスが良くなります。
純粋な英英環境を作るコツ
「できるだけイギリス英語だけで学びたい」という場合、アプリだけで完全に純粋な環境を作るのはかなり難しいです。
そのうえで、次のような工夫をすると「ほぼイギリス英語だけ」の環境に近づけられます。
たとえば、Look Up のような英英辞書で UK 発音・スペルを確認しつつ、BBC Learning English を毎日のリスニングの軸にすれば、スマホの中だけでもかなりブリティッシュ寄りの環境を作れます。
それでも完全には避けられない混在はあります。
ですから、「どちらの形も存在する」ことを理解したうえで、使う場面に応じて英式を選ぶという姿勢を持つのが現実的です。

イギリス英語と学習原則の理解
ここでは、そもそも「イギリス英語とは何か」「アプリでどこまでカバーできるのか」を整理します。
これを理解しておくと、アプリの得意・不得意を見極めやすくなります。
イギリス英語とは何か
イギリス英語は、「1つのアクセント」ではありません。
イングランド南部の標準的な発音(RP:Received Pronunciation)だけでなく、ロンドンのコックニー、ニューカッスルのジョーディー、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドなど、多数のアクセントを含んでいます。
多くのイギリス英語は、語末の r をほとんど発音しない「ノンローティック」です。
例えば「car」は「カー」に近く、「r」を強く巻くアメリカ英語とはかなり印象が変わります。
ただし、アプリで主に触れられるのは、BBC アナウンサーのような比較的標準的なアクセントが中心です。
試験(IELTS や英検)などでも、まずはこの標準的なイギリス英語に慣れておけば土台としては十分役に立ちます。
さらに詳しく知りたい方は、イギリス英語とアメリカ英語の違いをまとめた解説なども参考になります(例:英検協会のコラム)。
違いをざっくり押さえておくと、スペルや発音のブレに戸惑いにくくなります。
アプリで伸ばせるスキル
イギリス英語アプリで特に伸ばしやすいのは、次の4つです。
例えば、BBC Learning English や LearnEnglish Podcast でイギリス英語を毎日聞けば、耳が音に慣れていきます。
Say It や Speakometer で自分の発音を録音・評価してもらえば、どこが日本語なまりなのか客観的に分かります。
一方で、「自由会話の運用力」「英作文」「長文読解」などは、アプリだけだと伸びにくい部分です。
この点は、後半の章で「アプリ学習の限界」として改めて整理します。
米英混在と厳密さの問題
多くの学習者が気にするのが、「イギリス英語アプリと言いながら、アメリカ英語が混じっていないか」という点です。
代表例が Drops(British English 版)で、イギリス英語をうたっているものの、レビューでは「アメリカ英語のスペルや意味が混じっている」との声もあります。
たとえば、colour / color のように英米で綴りが違う単語は、アプリによって表示が揺れることがあります。
また、音声と表示が微妙に違うケース(表示は「On the left.」なのに、音声は「On your left.」など)も報告されています。
このため、「厳密なイギリス英語の確認」は必ず辞書アプリとセットで行うのがおすすめです。
Look Up のような英英辞書で UK 発音記号・スペルをチェックしておけば、ゲーム系アプリで多少ブレがあっても、最終的に自分の中では整理できます。
完全に混在をゼロにすることは難しいので、「試験やビジネスで使う表現だけは、BBC / British Council / 信頼できる辞書で最終確認する」というルールを自分の中に作っておくと安心です。

分野別おすすめアプリと使い方
この章では、具体的なアプリ名と、その使い方のコツを分野別に紹介します。
BBC 系アプリ、単語・ゲーム系アプリ、辞書・発音アプリをどう組み合わせるかがポイントです。
BBC系アプリの特徴と活用
イギリス英語を本格的に学ぶなら、BBC 系アプリはほぼ必須と言ってよいほど優秀です。
代表的なものと役割は次の通りです。
特に BBC Learning English はコンテンツが非常に豊富で、
・ドラマ形式の Father and Son(日常会話)
・ビジネス英語の English at Work
・カジュアルな会話に強い White Elephant
・ニュース英語の News Review, LINGOHACK
など、レベルと目的に合わせて選べます。
ほとんどの教材にはスクリプトが付いており、「音声→スクリプト確認→シャドーイング」という一連の学習が1つのアプリ内で完結します。
BBC Learning English の詳しい活用例は、通訳者による解説記事なども参考になります(例:BBC Learning English活用記事(BRITISH MADE))。
BBC Sounds は、通勤・通学中の「ながら聞き」に最適です。
ニュースだけでなく、ドラマやコメディ番組も多いので、難しいニュースが続くと疲れる人は、まずはドラマやトーク番組から入ると続けやすくなります。
単語系・ゲーム系アプリ
ゲーム感覚で単語を増やしたいなら、Drops(British English 版)や British English 向けの単語アプリが役立ちます。
とくに Drops は「1日5分」「100%ビジュアル」「スワイプ中心の軽快な操作」が特徴で、英単語とイラストをセットで覚えられます。
つまり、「単語を増やす」「英語学習を毎日の習慣にする」点では非常に優秀ですが、「正確なイギリス英語だけを学ぶ教材」としては不十分という位置づけです。
ですから、Drops はあくまで「やる気スイッチを押すゲーム」「語彙の入り口」として使い、重要な単語・表現だけは BBC Learning English や辞書アプリで確認する、という二段構えにすると安心です。
Duolingo 風のゲーム性を求める人も、
・メイン:BBC Learning English / British Council 系
・ゲーム枠:Drops(British English)
という組み合わせにすれば、「楽しさ」と「イギリス英語らしさ」の両方をある程度確保できます。
辞書・発音・確認用アプリ
イギリス英語を「きちんと」身につけたいなら、辞書・発音アプリは必須です。
ここでは代表的な役割を整理します。
Look Up のような辞書アプリでは、
・英式スペル(colour, organise など)
・UK 発音記号(/ˈkʌlə/ など)
・例文
をまとめて確認できます。
ニュースやゲームアプリで見つけた単語は、必ずここで「UK 設定」で引いておくと、混乱しにくくなります。
発音アプリでは、自分の声を録音してネイティブ音声と比較できます。
どの音節を強く読むか、r をどこまで弱くするかなど、BBC の音声をマネするだけでは気づきにくい細かい差を見える化してくれます。
この「辞書+発音アプリ」を1セット持っておくと、他のアプリで出会う英語の「最終チェック用ツール」として、とても心強い存在になります。

効果的な学習ステップと注意点
最後に、イギリス英語アプリを使った具体的な学習ステップと、ルーティン例、そしてアプリ学習の限界と補完策をまとめます。
「毎日どう使うか」まで決めることで、習慣化しやすくなります。
リスニングと発音強化ステップ
イギリス英語に耳と口を慣らすには、次のようなステップで進めると効率的です。
ここでは BBC Learning English や LearnEnglish Podcast を使う前提で説明します。
特に④〜⑥は時間とエネルギーを使いますが、その分リスニングと発音が一気に伸びる部分です。
Say It や Speakometer などの発音アプリを併用すると、どの音がズレているかを可視化できるので、感覚だけに頼らず修正できます。
また、ディクテーション(聞こえた英語を書き取る)も、聞き取れていない音を発見するのにとても有効です。
週に1〜2回でいいので、短いクリップを選んでディクテーションしてみると、自分の弱点がはっきり見えてきます。
5〜15分の学習ルーティン例
忙しい人でも続けやすいように、5〜15分で回せるルーティン例を3パターン紹介します。
朝:BBC Learning English の News Review 1本(約10分)を「流し聞き→スクリプト確認」。
通勤中:BBC Sounds で関連ニュースを5分だけ聞き流し。
ポイントは、毎日「同じ番組」を見ることです。
番組構成に慣れるので、徐々に内容理解に意識を割けるようになります。
日常会話+ゲーム重視ルーティン(10分)
・夜:BBC Learning English の Father and Son を1エピソード視聴(5〜7分)
・寝る前:Drops(British English)で単語ゲーム3〜5分
ドラマで「生きた会話表現」をインプットしつつ、ゲームで軽く単語を増やす構成です。
疲れている日はドラマだけ、あるいはゲームだけでもOKと決めておくと、途切れにくくなります。
発音・アクセント矯正ルーティン(5〜10分)
・Step1:LearnEnglish Sounds Right の音素表を1〜2つだけ確認(2分)
・Step2:Say It でその音が含まれる単語を練習(3〜5分)
・Step3:余裕があれば、BBC Learning English の短いクリップでシャドーイング(3分)
毎日1音ずつ集中的に練習すると、数週間で「何となく聞き取りにくかった音」がクリアに聞こえるようになることが多いです。
アプリ学習の限界と補完策
最後に、イギリス英語をアプリだけで学ぶ場合の限界と、その補い方を整理します。
これらを補う方法としては、
・オンライン英会話でイギリス・欧州講師と話す
・英作文添削サービスで英式スペル・表現をチェックしてもらう
・可能であれば、イギリス英語と文化に浸れる施設を利用する
といった選択肢があります。
日本国内で英国文化と英語に没入できる場としては、「パスポートのいらない英国」を掲げるブリティッシュヒルズ(福島県)も一例です。
中世英国のマナーハウスや街並みを再現し、旧英連邦出身スタッフと英語で過ごすことができるので、「アプリで鍛えた耳と口を試す場」として活用する人もいます(参考:ブリティッシュヒルズ公式サイト)。
また、アプリのプライバシーポリシーやデータ収集内容も定期的に確認しておきましょう。
位置情報やデバイスIDが収集されることもあるため、不安な場合は設定で権限を絞るか、PC版・Web版を中心に使うなどの工夫も必要です。

まとめ
最後に、本記事の要点を一覧で振り返ります。
気になるところから、もう一度読み直して自分の学習計画に落とし込んでみてください。

