「確かに」を英語にしようとすると、ぱっと思いつくのは “Sure” や “That’s true” かもしれません。
ですが実は、「確かに」には「同意」「納得」「推量」「確信」「譲歩」など、いくつもの意味があります。
場面ごとに英語表現を使い分けないと、きつく聞こえたり、弱すぎて伝わらなかったりします。
この記事では、日本語の「確かに」の役割を整理しながら、会話・ビジネス・親子会話などで自然に使える英語フレーズをまとめて紹介します。
例文も多く載せるので、そのまままねして使えます。
- 日本語「確かに」の主な役割と、英語での考え方の違いがわかる
- That’s true / You’re right / Exactly などの細かなニュアンスがつかめる
- ビジネスで使える「確かに〜ですが…」の安全な言い回しを身につけられる
- 子どもや友だちとの会話ですぐ使える、短い「確かに」フレーズを覚えられる
「確かに」の意味と基本表現
まずは、日本語の「確かに」がどんな働きをしているかを整理し、そのうえで一番よく使う基本フレーズを確認します。
ここがわかると、「どの英語を選べばいいか」が一気に楽になります。
日本語「確かに」の主な役割
「確かに」は、いつも同じ意味ではありません。大きく分けると次の5つの役割があります。
英語では、これらを1つの単語でまとめて言うことはほとんどありません。
意味ごとに表現が分かれているので、「どの種類の『確かに』か」を考えてから英語を選ぶのが大事です。
たとえば、同じ「確かに」でも次のように英語が変わります。
「確かに、その通りだね」→ That’s true. / You’re right.
「確かに、そう考えるのも無理ないよ」→ That’s understandable.
「たしか、来週だったと思う」→ If I remember correctly, it’s next week.
「彼は必ず成功する。確かにそうだ」→ He will definitely succeed.
このように役割ごとに整理しておくと、あとで出てくるフレーズも理解しやすくなります。
最も基本的な英語フレーズ
「確かに(その通り)」に一番近い、まず覚えるべき英語は次の3つです。
短くて使う場面が多いので、まずはこの3つを口ぐせにするイメージで覚えるとよいです。
次の会話例でイメージをつかんでみてください。
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英語:It’s getting hot these days. – That’s true.
日本語:最近暑くなってきたね。― 確かにね。 -
英語:We should start earlier. – You’re right.
日本語:もっと早く始めたほうがいいね。― 確かにその通りだね。 -
英語:This movie is too long. – Right.
日本語:この映画、ちょっと長すぎるよね。― 確かに。
迷ったときは、とりあえず “That’s true.” を使えば大きく間違うことはありません。
そこから少しずつ “You’re right.” や “Right.” に広げていきましょう。
カジュアルとフォーマルの違い
同じ「確かに」でも、くだけた会話とビジネスメールでは言い方が変わります。
おおまかなイメージは次のとおりです。
| ニュアンス | カジュアル寄り | フォーマル寄り・丁寧 |
|---|---|---|
| 軽い同意 | Sure. / Right. / True. | That’s true. |
| はっきり同意 | Exactly. / Absolutely. | Certainly. / I agree. |
| 控えめな同意 | I guess so. | I suppose so. / You may be right. |
たとえば仕事のメールで “Sure!! Totally!!” などと書くと、フランクすぎて不自然になることがあります。
逆に友だちとの会話で “Certainly.” だけを使うと、かしこまりすぎて距離を感じさせることもあります。
ビジネスでは That’s true. / I agree. / Certainly. などを中心に使うと安全です。
このあたりは、英語教育サイトでもよく解説されています(例:大手オンライン英会話サイトの表現解説 など)。

同意としての「確かに」表現
ここでは、相手の意見に「その通り」「確かに」と同意するときの表現をまとめます。
同じ同意でも、「強く賛成」か「控えめ」かで言い方が変わるので、温度差に気をつけましょう。
その通り系の基本フレーズ
日常でもビジネスでもよく使う、「その通り」「確かに」を表す定番表現です。
“Exactly.” は、相手の意見が「自分の考えとぴったり同じ」と感じたときに使うと自然です。
“I agree.” は少しかための表現なので、会議やメールでも使いやすいです。
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英語:It’s better to finish this today. – I agree.
日本語:これは今日終わらせたほうがいいね。― 確かに、その通りです。 -
英語:We need more time. – Exactly.
日本語:もっと時間が必要だね。― 確かに、まさにその通り。 -
英語:He works really hard. – That’s true.
日本語:彼は本当に頑張ってるよね。― 確かにそうだね。
会議や議論で「いい指摘ですね」と言いたいときは “You have a point.” や “Good point.” も便利です。
これは「確かに、一理ありますね」に近いニュアンスになります。
強く同意する表現の違い
「本当にその通り!」「間違いない!」と強く同意したいときは、次のような表現を使います。
“Absolutely.” と “Definitely.” は、ビジネスでもよく使われますが、テンションが高めです。
メールよりも、対面やオンライン会議など口頭コミュニケーションで使うほうが自然です。
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英語:This plan will help us a lot. – Absolutely.
日本語:この計画は私たちの大きな助けになるね。― 確かに!まさにその通りです。 -
英語:He will win for sure.
日本語:彼は確かに勝つよ。間違いないね。 -
英語:It’s too expensive. – You can say that again.
日本語:これは高すぎるよ。― 確かに、本当にその通りだね。
ビジネスシーンで、あまりに何度も “Absolutely!” “Definitely!” を連発すると、大げさに聞こえることもあります。
強い同意は「ここぞ」という場面だけに絞ると、言葉の重みが増します。
控えめに同意する表現
「完全には賛成していないけれど、まあそうかもしれないね」と言いたいときには、控えめな同意表現を使います。
ただし、これらは「渋々同意」や「乗り気でない」ニュアンスになることもあるので注意が必要です。
たとえば日本語でいう「まあ、そうかもね」「そう言われればそうかな」に近いです。
ビジネスで、本気で賛成しているのに “I guess so.” だけで返すと、「自信がなさそう」「あまり乗り気ではなさそう」と受け取られるおそれがあります。
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英語:We should cut the budget. – I guess so.
日本語:予算を削るべきだね。― まあ、確かにそうかもしれないね。 -
英語:He is not the right person for this job. – You may be right.
日本語:彼はこの仕事に向いていないよね。― 確かに、そうかもしれませんね。
本気で同意しているときは “That’s true.” や “I agree.” を使い、少し疑いもあるときだけ “I guess so.” などを使う、というように使い分けましょう。

理解・納得を示す「確かに」
ここでは、「なるほど」「確かにそう考えられるね」と、理解や納得を示すタイプの「確かに」を扱います。
必ずしも賛成とは限らず、「言いたいことはわかったよ」というスタンスの表現です。
なるほど系フレーズの使い分け
「なるほど」「確かにそうだね」と、理由や説明に納得したときによく使う表現がこちらです。
“That makes sense.” は「理屈として納得した」というときに使います。
“I see.” は「話はわかった」という軽い理解で、必ずしも賛成とは限りません。
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英語:We need to change the schedule because of the delay. – That makes sense.
日本語:遅れが出ているので、スケジュールを変える必要があります。― 確かに、それはもっともですね。 -
英語:So you were late because of the accident. – I see.
日本語:じゃあ、事故のせいで遅れたんですね。― なるほど。
完全に同意しているわけではないが、説明としては理解したというときに、これらの表現はとても便利です。
相手に配慮した納得表現
相手の気持ちや状況に「確かに、そう思うのも無理はない」と寄り添うときには、次のような表現が合います。
クレーム対応や、相手が怒っているとき、落ち込んでいるときなどに使うと、気持ちを受け止めていることが伝わります。
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英語:I lost my job yesterday. – That’s understandable. Anyone would be upset.
日本語:昨日仕事を失ったんだ。― 確かに、それはつらいですよね。誰でも落ち込みますよ。 -
英語:I’m worried about the result. – I see why you feel that way.
日本語:結果が心配なんだ。― 確かに、その気持ちはわかります。
単に “I understand.” だけだと、事務的な印象になることもあります。
“understandable” や “I see why 〜” を合わせて使うと、よりやわらかく聞こえます。
カジュアル会話と子ども向け
友だちとの会話や、親子での会話では、もっとシンプルで軽い表現をよく使います。
親子会話の例を見てみましょう。
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英語:Ice cream tastes best in summer! – That’s true!
日本語:アイスは夏が一番おいしいね!― 確かにね! -
英語:If we clean up first, we can play better. – That makes sense!
日本語:先に片付けたら、もっと気持ちよく遊べるよ。― なるほどね!確かに! -
英語:We should finish homework early. – You’re right.
日本語:宿題は早く終わらせたほうがいいよね。― 確かに、その通りだね。
子どもには、まず “That’s true.” “You’re right.” “Exactly.” の3つを教えると、日常の「確かに」がほとんど表現できます。
教育系サイトでも、このようなシンプルなフレーズが推奨されています(例:子ども向け英語学習サイト など)。

ビジネスと反論で使う「確かに」
ビジネスでは、「確かに〜ですが…」と相手の意見を立てながら、自分の考えや懸念を伝える場面がよくあります。
ここでは、そうしたときに使える便利な型とフレーズを紹介します。
「確かに〜ですが…」の基本型
日本語の「確かに〜ですが…」は、英語では次のような2段構えで表すことが多いです。
代表的なパターンは次のとおりです。
That is true, but 〜.
I do agree with you, but 〜.
You’re absolutely right, but 〜.
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英語:That is true, but we also need to consider the risks.
日本語:確かにおっしゃる通りですが、リスクも考える必要があります。 -
英語:I do agree with you, but the budget is very limited.
日本語:確かにご意見には賛成なのですが、予算が非常に限られています。
“I do agree with you” の “do” は強調で、「本当に賛成している」という気持ちを表します。
そのうえで “but” 以下で別の視点を出すので、対立ではなく「建設的な意見」として伝えやすくなります。
丁寧に異論を述べる言い回し
「確かに〜ですが…」のあとの部分を、できるだけ角が立たないように言うためのフレーズをいくつか紹介します。
これらは、相手の意見を全面否定せずに「別の側面もありますよ」と伝えるのに便利です。
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英語:You’re absolutely right, but at the same time, we should also think about the long-term impact.
日本語:確かにおっしゃる通りですが、同時に長期的な影響についても考えるべきです。 -
英語:That is true, but from a different perspective, this could confuse our customers.
日本語:確かにそれは正しいですが、別の視点から見ると、お客様を混乱させる可能性もあります。
ビジネスでは、いきなり “but” で切り返すよりも、まずは “That is true,” “I agree,” などで同意を示してから、穏やかな表現で自分の意見を述べることが重要です。
失礼にならない表現のコツ
ビジネスで「確かに」を使うときに、避けたいのが「上から目線」や「冷たい印象」です。
次のポイントを意識すると、失礼になりにくくなります。
“Obviously,” “Of course,” は場面によっては「そんなの当たり前でしょ」という響きになります。
代わりに “That’s true.” “I see what you mean.” などの、柔らかい共感フレーズを選ぶと安心です。
※ 相手の提案を否定するときでも、「この提案が悪い」のではなく「今回の条件には合わない」という言い方にすると、関係がこじれにくくなります。

推量・確信・形容詞としての「確かに」
ここでは、同意ではないタイプの「確かに」をまとめて扱います。
「たしか〜だったと思う」「必ず〜する」「腕が確かだ」など、意味が少し変わってくる部分です。
たしか〜だったと思うの言い方
「確か〜だったと思う」と、少し自信がない記憶を表すときは、次のような表現を使います。
これらは、ビジネスメールでもよく使われる丁寧な言い方です。
自信が100%ではないことを、やんわりと伝えることができます。
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英語:If I remember correctly, the meeting is on Friday.
日本語:たしか、会議は金曜日だったと思います。 -
英語:If I’m not mistaken, he joined the company in 2020.
日本語:もし間違っていなければ、彼は2020年に入社しました。
カジュアルな会話なら “I think it was Friday.” だけでも十分ですが、フォーマルな場面では “If I remember correctly,” を前につけると、より丁寧な印象になります。
必ず〜する・間違いないの表現
未来について「必ず〜する」「間違いなく〜だ」と強い確信を示したいときには、次のような表現を使います。
“definitely” は話し手の強い気持ちを表し、口語でもよく使います。
“be sure to 〜” “be certain to 〜” は、少しかしこまった言い方で、文章にも向いています。
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英語:There is no doubt that this will help our sales.
日本語:これが売上の助けになることは間違いありません。 -
英語:I’m sure you’ll pass the exam.
日本語:君はきっと合格するよ。確かにそう思う。
I’m sure 〜. は「〜と確信しています」という意味で、ビジネスでもプライベートでもよく使う便利な表現です。
sureとcertainなどの違い
「確かな」「確信している」という意味を持つ形容詞はいくつかあります。
代表的なものの違いを整理しておきましょう。
例文で見てみましょう。
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英語:I’m sure this is the right way.
日本語:これが確かに正しい道だと確信しています。 -
英語:It is certain that the market is changing.
日本語:市場が変化しているのは確かなことです。 -
英語:We need reliable data.
日本語:私たちは確かなデータ(信頼できるデータ)が必要です。
人や情報の「確かさ」を言いたいときは “reliable” “trustworthy” を使うことが多いです。
“sure” や “certain” は、「人の気持ち」や「事実の確実さ」を表すことが中心です。

よくある誤用と場面別Q&A
最後に、「確かに」の英語でよくある間違いや、場面ごとのおすすめ表現を整理します。
細かいニュアンスの違いを理解しておくと、失礼になったり、弱く聞こえすぎたりするのを防げます。
避けたい表現と注意点
「確かに」に近い英語でも、場面によっては避けたほうがよいものがあります。
特にビジネスや目上の人に対しては、次の点に注意しましょう。
たとえば、上司の提案に対して “Obviously.” とだけ返すと、「そんなの当たり前でしょ」というニュアンスになり、とても失礼です。
代わりに “That’s true.” “I agree.” などを使いましょう。
また、メールで “Sure!! Totally!!” と書くのも、ビジネスではフランクすぎます。
“Certainly.” “Absolutely.” などのほうが、丁寧でバランスがよいです。
場面別のおすすめ表現
ここまでの内容をふまえて、場面別に「これを使えば安心」という表現を整理します。
このリストを、自分の仕事や生活でよく使う場面にあてはめて、3〜5個ずつ「マイ定番フレーズ」を決めておくと、会話がぐっと楽になります。
よくある疑問への回答
最後に、「確かに 英語」でよく出る疑問に、簡単に答えておきます。
Q1. 「確かに。」だけを一言で言うなら?
一番無難なのは That’s true. です。
友だち相手なら “Right.” “True.” もよく使います。
Q2. That’s true と You’re right の違いは?
“That’s true.” は「それ(内容)は正しいね」という意味。
“You’re right.” は「あなたが正しい」という意味で、少し人にフォーカスしています。
どちらも会話ではよく使われ、そこまで大きな差はありません。
Q3. Sure はいつ使えばいい?
「もちろん」「いいよ」のニュアンスも強いので、
・依頼にOKするとき(Sure, I can help you.)
・軽い同意(Sure, that makes sense.)
に向いています。フォーマルな場では “Certainly.” のほうが安全です。
Q4. 「確かにそうなんですが…」をメールで言いたい
“I agree with you that 〜, however, …” や
“While it is true that 〜, I’m also concerned about …”
の形を使うと、丁寧でビジネスらしい文章になります。

総括
最後に、この記事の要点をまとめます。復習や実践のチェックリストとして使ってください。
「確かに」を英語にするときは、「何に対して」「どのくらいの強さで」言いたいのかを意識して、この記事の表現から選んでみてください。
少しずつバリエーションを増やしていけば、日本語で話すときと同じように、細かい気持ちのニュアンスまで英語で伝えられるようになります。

