あなたは、英語の勉強で『多読』をおこなっていますか?
多読とは、英語の文章をたくさん読む学習法です。
簡単に言えば、英語で書かれた小説など読む勉強法ですね。
英字新聞や洋書など何でも良く、とにかく英文を大量に読むことが大事です。
『多読』というくらいなので、たくさんの量を読むことが重要になります。
英語学習において多読を取り入れると、英語力を大きく伸ばすことができます。
例えば、TOEICのスコアが700点くらいで伸び悩んでいた方が多読を取りいれた結果、なんと900点オーバーまで伸びました!
この記事では、そんな多読のメリットやデメリットについて解説します!
多読は英語学習において効果があるの?
そもそも、英語学習においては多読は効果があるのか、気になりますよね。
個人差はあると思いますが、文教大学の研究によると、多読により英語力は向上するとのこと!
本研究は、1学期15万語、計30万語の多読学習の効果をTOEIC、リーディング/リスニング課題の3つと前頭葉の脳血流量の変化により検証した。
15万語読了時の測定では、多読開始前と比べてTOEICの有意な上昇とリーディング時の脳血流量の有意な減少(右ch)、リスニング時に開始30秒後に血流が有意に増加することが確認された。
30万語読了時の測定では、1年間の多読学習で読解速度が有意に上昇することと、リスニング課題ではより少ない血流で同じ正答率が得られることが確認された。
このことから多読学習のトレーニング効果でより少ない労力で英語の処理ができる、つまり習熟度が上昇したと判断した。
少々難しい話ですが、要は多読により習熟度が向上するという内容ですね。
私自身も実際に挑戦して効果があったと感じるので、どの部分に感じたのか紹介しますね!
英語学習に多読を取り入れて成績アップを感じた効果5選
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勉強方法に多読を取り入れたことで、英語学習においてどのような効果があったのか、ご紹介します!
- 分からない単語があっても前後関係から読み解ける
- 英文を読むスピードが上がった
- 英文の内容を頭のなかで想像できるようになった
- 英語を聞き取れるようになった
- 英単語を実践的に使えるようになった
① 分からない単語があっても前後関係から読み解ける
多読学習で意識したのは、英文の読む量です。
分からない単語や文法があっても、とにかく読みまくりました。
それを続けるうちに、文章の大まかな内容を理解できるようになり、その結果、分からない単語が出てきても前後の単語から内容から意味を察することができるようになりました!
もちろん、文章の50%も意味が分からないというレベルだと読み解くのは困難ですが、20%程度なら難しくなかったです。
② 英文を読むスピードが上がった
英文の理解力が身に付くうちに、自然と速読力が付きました。
最初のうちは慣れておらず、チマチマと読み進めていたような気がします。
しかし、多読を数十万語ほど読み進めるうちに、ある日「あれ?何だかスラスラ読めてる…?」と感じ始めました。
理解力が向上すると、英文を読むときに余計なことを考えずに済むんですよね。
理解力が乏しいと、例えば…
- また分からない単語が出てきた
- これは、どういう意味なんだろ…
- この訳し方で意味は合ってるかな…?
といったことが錯綜してしまって「ただただ英文を読み進める」ということに集中できません。
理解力が向上すると、そういった余計なことに意識が向かず、読むことだけに集中できます。
その結果として、英文を読むスピードが格段に上がったんだと思いました!
③ 英文の内容を頭のなかで想像できるようになった
私たちが日本語で会話するとき、相手が話す内容を無意識に頭のなかでイメージしますよね。
例えば、友人と以下のような会話を繰り広げたとき…
「昨日、子供の七五三でさ、朝から大変だったよ。
でも、子供たちの可愛い着物姿が見れて、一生の思い出になったなぁ…」
この話を聞いて、きっとあなたの頭には、以下のようなイメージが沸いたはず。
- 朝から大変で疲れている友人の姿
- 「子供たち」なので2人か3人の子供
- 子供たちは着物を着ている
- 子供の晴れ姿を写真に収める友人の姿
言語の理解力があると、このように「頭のなかで映像をイメージする力」が備わるんですよね。
もう何が言いたいか分かると思うのですが、多読で英文の理解が向上したことで、この想像力も向上しました!
想像力を身に付ける際に効果的だったのは、英文を日本語に訳すのではなく、英文をイメージで掴むことでした。
例えば「
英語が全く話せない子供でも「Apple」と聞けば、すぐに「リンゴ」であることが分かるくらい、イメージとして定着しています。
この感覚を英文全体で掴むことができれば、英文の読解力は確実に向上します!
ちなみに、少しズルい方法かも知れませんが、映像化されている作品に触れるのが効果的でした。
例えば、ハリーポッターの映画を見てから原作を読む…といった方法です。
英文が分からずとも前後の分かる文章から映画のシーンを引っ張り出すことができるため、効果的な方法でした!
④ 英語を聞き取れるようになった
意外かも知れませんが、英語を多読したことでリスニングの効果もありました。
僕個人は、多読は「英文をしっかりと読めるようになるため」、それから「英文の内容を理解できるようになるため」に始めたため、リスニングにも効果があったのは驚きました。
分析してみるに、理解力の向上が傾聴力を補填してくれているのではないかと感じました。
説明が難しいのですが、例えば、カタコトの日本語を使う外国人と日本語で会話するとき、おかしな発音のときがありませんか?
実際に僕は過去に遭遇したことがあり、そのときは相手が何を言っているか分からず何度も聞き返してしまいました。
ただ、最終的には理解できて質問に回答できました。
そのとき、何で理解できたのか考えたところ、聞き取れた部分のイメージが想像できれば、そのイメージが聞き取れない部分を補填してくれたからでした。
これと同じことが、英文でも言えたのかも知れません。
- 多読することで英語の理解力が上がった
- その結果、英文の内容を想像する力が身に付いた
- 想像したイメージを、リスニングも応用できた
って感じですかね。
ちなみに、冒頭で紹介した引用文でも、多読学習はリスニングに効果があると述べています。
本研究は、1学期15万語、計30万語の多読学習の効果をTOEIC、リーディング/リスニング課題の3つと前頭葉の脳血流量の変化により検証した。
15万語読了時の測定では、多読開始前と比べてTOEICの有意な上昇とリーディング時の脳血流量の有意な減少(右ch)、リスニング時に開始30秒後に血流が有意に増加することが確認された。
30万語読了時の測定では、1年間の多読学習で読解速度が有意に上昇することと、リスニング課題ではより少ない血流で同じ正答率が得られることが確認された。
このことから多読学習のトレーニング効果でより少ない労力で英語の処理ができる、つまり習熟度が上昇したと判断した。
このことから、英語のリスニングに不安を覚えているなら、学習方法に多読を取り入れてみてください!
⑤ 英単語を実践的に使えるようになった
英単語を覚えるとき、単語帳を使ってひとつずつ覚える勉強法をおこなっていませんか?
僕もこのやり方で進めたところ、それなりに覚えることができました。
ただ、英文を読んでみると、覚えた単語の意味が全く出てこないことがあったんですね。
この原因は、覚えた知識が「単語単体の意味」だけだったのが問題だと思いました。
英単語は、前後の文脈によってニュアンスや意味が微妙に変わります。
単語帳で暗記するだけでは、そうした『使われ方』まで十分にイメージできず、英文になると対応できなかったのです…
話は変わって、多読では、完璧に意味を理解しようとせず、英語の文章を大量に読むことを重視します。
その過程で、以前に単語帳で覚えた単語が、実際の文脈に何度も登場します。
すると…
「この単語は、こういう場面で使われるのか。」
「こういう流れで出てくるのか」
のように、意味と使い方が自然に結びついていきました。
結果として、単語を日本語に置き換えて思い出すのではなく、英文のなかで感覚的に理解できるようになったのです!
英語の多読は、中途半端に暗記した英単語の知識を呼び起こして「使える英単語」に昇華してくれる、効果的な学習法だと感じました。
多読におすすめの英語教材は『洋書』です!
多読は、とにもかくにも『英文』を『大量』に『読む』ことが大事な訳ですが、何を読めば良いのか分かりませんよね。
多読に挑戦してみて個人的におすすめだと思ったのは、洋書です。
洋書のなかでも『映像化されている物語系の小説』が良かったです!
例えば「ハリーポッター」は…
- 8本も映像化されていて種類が豊富
- 映像も洋書も中古なら安く簡単に買える
- 物語として読んでいて面白い
という作品なので、とてもおすすめです(洋書の難易度は割りと高いですが)。
映画DVDも洋書も、新宿のブックオフとかに行けば簡単に入手できるうえに安売りされていますからね。
もしも、多読の教材で迷ったときは、ハリーポッターに挑戦してみてください!
多読で英語力が向上するのは中級者以上かも…
英語学習に多読を取り入れてみて思ったのは、英語の初心者に多読は『効果が薄そう』ということ。
多読は、ただただたくさんの本を読めば良い訳ではありません。
ある程度の速度で読みつつ、ある程度の理解ができなければ、効果は薄いと感じています。
また、多読を始めると「大量に読むこと」が目的になってしまう人も居ると思います。
例えば「今日は10冊も読めた」と読むことに満足して、その実、英文の理解は10%も満たないという状況です。
これでは学力向上に全く繋がらないばかりか、時間の無駄です。
そのため、初心者のうちは、まずは英文を丁寧に読む「精読」をおこなう方が、効果的な学習方法だと思いました。
ちなみに、上智大学外国語学部を卒業後、英語に関する講演を年100回以上もおこなう安河内哲也さんによると…
世間にでている教材では、「たくさんやることだけ」を推奨するものもありますが、それは、上級者のこと。
聞こえる耳ができていないのにただわからない雑音を流しておいてもあまり意味がないですから。
初心者は繰り返しが大事、慣れてきたところで量を多くしていくというのが鉄則なんです。
一度聞こえるようになるとそのあとずっと聞こえるようになる。
後は数をこなす。
とのことであり、初心者のうちは基礎を固めて、慣れてから数をこなす方が大事みたいですね。
おわりに
多読は、一見すると英語の読解力が向上するだけのように思いますが、実のところ、様々な向上が見られる勉強でした!
しかも、勉強に必要な教材(例えば洋書)は安く簡単に入手できるので、コスパの良い勉強とも言えます。
また、多読の効果が研究で実証されている点から、ちゃんと効果があると理解して臨めるのも良い点かと。
TOEICの点数で伸び悩んでいたり、英語の実力をもっと向上させたいときは、ぜひ多読に挑戦してみてください!

