英会話アプリはたくさんあり、「どれを選べばいいのか分からない」「本当に話せるようになるのか不安」という声をよく聞きます。
さらに最近は、AIと話せる英会話アプリも増え、従来のオンライン英会話や教室との違いも分かりにくくなっています。
この記事では、主要な英会話アプリ・AI英会話アプリの特徴と料金、目的別・レベル別の選び方、そして毎日の使い方までまとめて解説します。
「発音を直したい」「アウトプット量を増やしたい」「試験対策もしたい」といったそれぞれの悩みに対して、現実的なアプリの組み合わせも具体的に提案します。
最後まで読めば、今の自分に合ったアプリと、失敗しない使い方のイメージがはっきり持てるはずです。
- 英会話アプリとAI英会話アプリの違いと特徴が分かる
- 主要アプリ(Speak, Duolingo, ELSA など)の向き不向きと料金感が分かる
- 目的・レベル別にどのアプリをどう組み合わせればよいかイメージできる
- 毎日の学習フローとサブスク解約の注意点まで具体的に理解できる
英会話アプリの基礎知識
まずは「英会話アプリ」「AI英会話アプリ」とは何か、従来サービスとどう違うのかを整理します。
ここがあいまいなままだと、機能や料金だけを見て選んでしまい、後で「思っていたのと違う」となりがちです。
この章では、定義・従来サービスとの比較・メリットとデメリットをセットで押さえておきましょう。
英会話アプリとAIの違い
英会話アプリという言葉は広く使われていますが、中身は大きく2種類に分かれます。
1つは、レッスン動画や問題・音声を中心に学ぶ「教材型アプリ」です。
もう1つが、AIと話しながら学ぶ「AI英会話アプリ」です。
教材型アプリの代表は、単語や文法、リスニングをゲーム感覚で学べるDuolingoや、試験対策教材をまとめたabceedなどです。
一方、AI英会話アプリは、Speakやスピークバディ、スピークエル、Habloといったアプリが該当します。
これらはアプリ内のAIキャラクターと会話し、発音や文法のフィードバックをその場で受け取れるのが特徴です。
つまり、英会話アプリという大きなグループの中に、AIと会話できるアプリと、従来型の教材中心アプリの両方が含まれていると考えると分かりやすいです。
スピーキング力を上げたいなら、基本はAI英会話アプリを軸にしつつ、必要に応じて教材型アプリで単語や文法を補うイメージを持つとよいでしょう。
従来サービスとの比較
英会話アプリを検討するとき、多くの人がオンライン英会話や英会話教室と迷います。
それぞれの違いを簡単に整理します。
特にAI英会話アプリは、「予約不要」「相手の都合を気にしなくていい」「噛んだり沈黙しても気まずくない」という点が大きな強みです。
一方で、対人レッスンのように、表情や空気を読んだコミュニケーションや、日本語での細かな相談はまだ得意ではありません。
実際の英会話教室やオンライン英会話との詳しい違いは、文部科学省や大学の語学教育の資料でも「学習の場の多様化」として整理されています。
たとえば、ICTを使った言語学習については、文部科学省の公式サイトでも関連情報を見ることができます。
アプリは「いつでも・どこでも・気軽に話す量を増やす道具」、対人レッスンは「生身の相手との実践の場」と考えると、役割分担がはっきりします。
メリットとデメリット
AI英会話アプリの主なメリットとデメリットを整理します。
一方で、デメリットもはっきりあります。
まず、AIはかなり自然になってきたとはいえ、「遠回しな表現」「相手の感情の変化」など人間特有のニュアンスにはまだ限界があります。
また、ほとんどのアプリがサブスク型で、無料トライアル終了後は自動課金になるケースが多いです。
アプリによってはバグや通信トラブルもあり、発音判定の精度などに不満を持つ声も見られます。
さらに、AI英会話アプリは音声や学習データを収集し、サービス改善やマーケティングに使うことがあります。
プライバシーについて気になる人は、アプリのプライバシーポリシーや、情報処理推進機構(IPA)などが出しているスマホアプリのセキュリティ情報も参考にするとよいでしょう。
たとえば、スマホアプリの安全な利用については、IPA(情報処理推進機構)のサイトで解説があります。
メリットとデメリットを踏まえると、AI英会話アプリは「大量アウトプット」「細かいフィードバック」に強く、「人間同士のリアルなやりとり」「学習の伴走」にはまだ弱いと言えます。

目的別・レベル別の選び方
ここからは「どのアプリを選ぶか」という話に入ります。
大事なのは、アプリそのものの人気よりも、自分の目的とレベルに合っているかどうかです。
目的とレベルが合っていないと、どんなに有名なアプリでも効果が出にくく、続きません。
学習目的別のおすすめ
まずは代表的な目的ごとに、相性の良いアプリの方向性をまとめます。
例えば、「発音コンプレックスが強い」「英語を話すとき声が小さくなる」という人は、まずELSAで自分の発音の弱点を数値で見える化すると効果的です。
ELSAは単語・音素ごとにスコアが出るので、「どの音がどれくらいズレているか」がはっきり分かります。
その上で、スピークエルやSpeakで実際の会話の中でも発音チェックを受けると、「音」と「会話」を結びつけやすくなります。
一方、「仕事で英語を使う予定が近い」「とにかく短期間で話す量を増やしたい」人なら、Speakやスピークバディが向きます。
どちらもAIとの会話量が多く、Speakは7日間で1万語以上話す設計、スピークバディは1日15分で続けやすいカリキュラムが特徴です。
レベル別の組み合わせ方
次に、英語レベル別におすすめの組み合わせパターンを示します。
ここでのレベルイメージはざっくりと次の通りです。
・初心者:中学英語もあやしい/簡単な自己紹介も難しい
・中級:TOEIC600〜800前後/読む・聞くはある程度できるが話せない
・上級:TOEIC800以上/仕事で英語をある程度使っている、または留学経験あり
初心者は、まず「単語・文法・簡単なフレーズ」をインプットする必要があります。
いきなりAI英会話だけにすると、ほとんど話せずストレスになることが多いです。
おすすめは、Duolingoやabceedなどで基礎を固めつつ、スピークエルやHabloで簡単なロールプレイに慣れる形です。
スピークエルは無料でも毎日少し会話できるので、「まず英語で声を出す習慣づくり」に向いています。
中級レベルでは、すでに「読む・聞く」はある程度できる人が多いので、SUPIFULのような瞬発力トレーニングアプリが非常に相性が良いです。
SUPIFULの口頭英作文や独り言英会話で「日本語→英語」の変換スピードを上げつつ、Speakやスピークバディで実際の会話量を増やすと、数か月単位で変化を感じやすくなります。
上級者は、ELSAで発音の細部を詰めたり、Speakのビジネス系ミニコースやabceedのビジネス教材を組み合わせると、「ネイティブに近い自然さ」を目指しやすくなります。
上級者でも、AI相手のロールプレイはプレゼン練習やQ&A練習にかなり有効です。
無料版と有料版の違い
多くの英会話アプリには無料版と有料版があり、違いは主に次の3点に集約されます。
例えば、スピークエルは無料でも1日5往復の会話+5回の発音チェックができますが、本格的に話すなら有料プランで往復回数を増やす必要があります。
ELSAは無料だと1日2レッスンのみで、7日間限定です。
Duolingoは基本的なレッスンは無料ですが、広告が表示され、ミスすると待ち時間が発生する「スタミナ制」に近い仕組みがあります。
Super Duolingo(有料版)にすると広告が消え、HP制限を気にせず続けられます。
Speakやスピークバディ、SUPIFUL、Hablo、abceedのAI英会話プランなどは、無料トライアル中は有料とほぼ同じ機能を使える代わりに、期間終了後はサブスク課金が始まります。
「有料にする価値があるか」は、会話量・発音フィードバックの質・UIの使いやすさの3点で判断すると失敗しにくいです。
体験期間中にこの3つをしっかりチェックしてから、課金するかどうか決めましょう。

代表的英会話アプリ比較
ここでは、よく名前が挙がる代表的な英会話アプリ・AI英会話アプリの特徴を一覧で整理します。
細かい機能はアプリごとに異なりますが、「得意分野」「向いている人」「料金レンジ」が分かると、自分に合う候補が見えやすくなります。
主要アプリの特徴一覧
代表的なアプリの特徴を、「得意分野」「向いている人」「料金の目安」でまとめます。
| アプリ名 | 主な特徴・得意分野 | 向いている人 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| Speak(スピーク) | AIとのスピーキング特化。大量に話せて細かいフィードバック。 | 中級〜上級。会話量を一気に増やしたい人。 | 月約3,800〜5,800円/年約19,800〜29,800円前後 |
| Duolingo | ゲーム感覚の教材型。単語・文法・読み書き・発音の基礎。 | 初心者〜中級。まず英語学習の習慣を作りたい人。 | 基本無料/Superは月数百〜千円台 |
| ELSA Speak | 発音矯正特化。音素ごとに細かいスコア表示。 | 中級〜上級。発音を本気で直したい人。 | 3カ月で約2,999円など複数プラン |
| スピークエル | シンプルなAI英会話+発音チェック。初心者向け。 | 英語初心者。安くシンプルに会話練習したい人。 | 月650〜1,480円前後 |
| スピークバディ | AIキャラとの会話+カリキュラム学習。ビジネスにも対応。 | 初中級〜中級。毎日15分で話す習慣を作りたい人。 | 月3,300円前後 |
| abceed AI英会話 | 試験教材+AI英会話。TOEIC・英検対策と両立。 | 試験もスピーキングも同時に伸ばしたい人。 | AI英会話は月480円〜、Proは月約1,983円〜 |
| SUPIFUL | 口頭英作文・独り言で瞬発力アップ。 | 中級。読む・聞くはできるが話せない社会人。 | 月約5,478〜7,580円 |
| Hablo | ロールプレイ重視のAI英会話。場面別会話。 | 場面ごとの会話練習を徹底したい人(iOS限定)。 | 年約12,000円前後 |
この表からも分かるように、「何でもできる完璧な1本」は存在しません。
それぞれに得意分野があるので、1〜2本を軸にしながら、必要に応じて補助アプリを足すイメージで考えるのがおすすめです。
目的別に向くアプリ
もう少し踏み込んで、よくある目的別に「このあたりから試すとよい」という候補を挙げます。
例えば、「仕事で明らかに英語が必要になった」という人は、Speakかスピークバディをメインにしつつ、abceedでビジネス英語の読み書きを補う形が現実的です。
一方、「まずは英語そのものに慣れたい」「お金はできるだけかけたくない」という学生なら、Duolingoを毎日続けながら、スピークエルの無料枠で少しずつ声を出していく形が良いスタートになります。
料金と課金ポイント
料金面で特に注意したいポイントは次の3つです。
たとえばSpeakやHablo、SUPIFUL、abceedのAI英会話プランなど多くのアプリでは、「7日間無料→そのまま年額 or 月額に自動更新」という流れになっています。
編集部の体験談でも、「解約を忘れて1年分課金されてしまった」というケースが報告されています。
一方、スピークバディは無料体験後も自動更新がなく、続けたい人だけが改めて有料プランを購入する形です。
また、料金はApp Store/Google Playの「アプリ内課金」表示と、公式サイトや広告での表示が微妙に違うことがあります。
「月◯円」と書かれていても、実際には年額一括請求だった、というケースもあるので、決済画面で必ず「1年◯円」「1カ月◯円」と書かれているかを確認しましょう。
サブスクの仕組み自体については、消費者庁や国民生活センターでもトラブル事例が紹介されています。
不安な場合は、「サブスクリプション 解約 トラブル」などで一度情報を読んでおくと、危険なパターンを避けやすくなります。

効果的な使い方と注意点
最後に、「どのアプリを選ぶか」以上に大事な「どう使うか」を整理します。
同じアプリでも、使い方しだいで効果は大きく変わります。
ここでは、毎日の学習フロー、サブスクと解約の注意点、アプリの限界と他サービスとの併用についてまとめます。
毎日の学習フロー
英会話アプリで成果を出すには、1日をどう使うかがとても大事です。
おすすめの基本フローは次の通りです。
例えばSpeakなら、「ビジネスミニコース → その日のロールプレイを1〜2本 → 会話後のフィードバックで表現をメモ → 次の日に同じシーンを別のパターンで話す」という流れです。
SUPIFULなら、「口頭英作文で10問 → 間違えた表現を復習 → 独り言英会話でその表現を実際の文に入れて話してみる」という形になります。
大切なのは、「その場限りで終わらせず、次の日以降にもう一度同じ表現を口に出すこと」です。
この「翌日以降にもう一度使う」サイクルがあるかないかで、定着度が大きく変わります。
サブスクと解約の注意
英会話アプリの多くはサブスクリプション型で、自動更新が基本です。
トラブルを避けるために、次の3つは必ず守りましょう。
特にiPhoneの場合、「アプリ内の設定」ではなく「設定アプリ → 自分の名前 → サブスクリプション」から解約する必要があるケースが多いです。
Androidでも、Google Playの「お支払いと定期購入」から解約するタイプのアプリがよくあります。
SpeakやHablo、SUPIFULなどは、無料期間が終わると自動的に年額プランへ移行する場合があります。
「無料だからとりあえず全部試す」ではなく、「本命になりそうな1〜2個だけ登録し、残りは後で考える」と決めた方が安全です。
また、料金面だけでなく、プライバシーやデータの扱いも気になる場合は、アプリストアの「データの安全性」の欄や、公式サイトのプライバシーポリシーをざっと読むことをおすすめします。
限界と他サービス併用
最後に、「アプリだけでどこまで話せるようになるのか」と「どこから他サービスを足すべきか」を整理します。
AI英会話アプリは、アウトプット量とフィードバックの点では非常に優秀です。
初心者〜中級であれば、「旅行・日常会話・簡単な仕事のやりとり」くらいまでは、アプリ中心でも十分到達可能です。
一方で、次のような場面は、アプリだけでは限界があります。
このあたりを目指す人は、AI英会話アプリで基礎力と瞬発力を鍛えつつ、オンライン英会話や英会話コーチングなど「人間の相手」と話す場を組み合わせるのが現実的です。
例えば、「平日はSUPIFUL+Speakで毎日30分ずつ練習 → 週末にオンライン英会話で実戦」という流れにすると、AIで鍛えた表現を実際の人間相手で試すことができます。
また、試験対策が必要な人は、abceedや紙の問題集でリーディング・リスニングを固めつつ、AI英会話でスピーキングを補う形がバランスが良いです。
大事なのは、「アプリだけで完璧を目指さない」ことです。
アプリはあくまで強力な道具であり、「どの道具をどう組み合わせるか」を自分で考えることが、長期的な上達につながります。

総括
最後に、この記事の要点をまとめます。

