英検1級まで頑張ってきたのに、「資格は取ったけれど、仕事やお金にはつながっていない」と感じていませんか。
本業が忙しかったり、子育て中だったりすると、「どんな副業なら自分にもできるのか」「どれくらい稼げるのか」が分からず、動き出しにくいものです。
この記事では、英検1級レベルの英語力をどんな副業に生かせるのかを整理しながら、自分に合う働き方の選び方、実績ゼロからの始め方、続かない時期の乗り越え方までを一つずつ解説します。
英検1級に挑戦し、合格した経験そのものが、副業を続ける力にもなります。
資格を「履歴書の1行」で終わらせず、収入とやりがいにつなげたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 英検1級でできる代表的な副業と仕事内容が分かる
- 在宅・本業多忙・子育て中など状況別の副業の選び方が分かる
- 実績ゼロから仕事につなげる具体的なステップが分かる
- 結果が出ない時期のメンタルと継続のコツが分かる
英検1級で可能な副業と収入
まずは、英検1級がどの程度の市場価値を持ち、どんな副業ジャンルがあり、どれくらいの収入を狙えるのかを整理します。
全体像が見えると、自分がどこを目指すかも決めやすくなります。
英検1級の市場価値と強み
英検1級は、日本国内の英語資格の中でも、最上位レベルとされています。
文部科学省の調査でも、英検1級はCEFRという国際的な指標で、おおむねC1レベルに相当するとされています。
これは、大学の専門書を英語で読み書きし、議論もできるレベルです。
参考までに、文部科学省の英語力調査では、英検1級・TOEIC高得点などのレベル感が示されています。
詳しく知りたい方は、文部科学省の英語教育に関する資料も参考になります。
副業市場での英検1級の強みは、次のような点です。
一方で、英検1級だけでは「仕事としてのスキル」が十分とは言えません。
たとえば、翻訳なら翻訳の技術、講師なら教えるスキルが必要です。
英検1級は「スタートラインを1歩前に出してくれる資格」であり、そこから何を積み上げるかが重要と考えるとイメージしやすいです。
代表的な副業ジャンル一覧
英検1級レベルの英語力を活かせる副業は、大きく分けると次のようなジャンルがあります。
少し具体的に整理します。
教える仕事には、学習塾やオンライン英会話での講師、英検やTOEICの個別指導、社会人向けビジネス英語レッスンなどがあります。
1対1のオンライン家庭教師なら、自宅からZoomなどで教えるケースが多く、時間も調整しやすいです。
言語サービスには、企業のメールや資料の翻訳、ホームページの英訳、動画の字幕作成、会議の通訳、英文記事の執筆・校正などがあります。
多くは在宅で、案件ごとに納期が決まっている形です。
コンテンツ発信は、ブログやYouTubeで英語学習情報を発信したり、英検対策動画を出したり、自作教材を販売するような働き方です。
収益化まで時間はかかりますが、うまく育てば「自分の資産」のような形で長く収入を生む可能性があります。
収入目安と稼げるまでの期間
次に、それぞれのジャンルでよくある収入イメージと、軌道に乗るまでの目安を整理します。
あくまで目安であり、経験・エリア・専門分野・実績によって大きく変わる点は理解しておいてください。
| 副業ジャンル | 報酬の目安 | 稼げるまでの期間の目安 |
|---|---|---|
| オンライン英語講師・家庭教師 | 時給1,500〜3,000円前後 | 登録後1〜3か月で月数万円は狙いやすい |
| 翻訳 | 1文字2〜5円、経験者でそれ以上も | 実績作りに3〜6か月、本格化は半年〜 |
| 通訳 | 時給3,000円〜、案件によっては数万円/日 | 実務経験がないと受けにくく、1年以上かけて準備するイメージ |
| 英文ライティング・添削 | 1記事数千円〜、添削は1件数百〜数千円 | クラウドソーシング経由で1〜3か月で初収入も |
| ブログ・YouTube・教材販売 | 月0円〜数十万円以上まで幅が大きい | 収益化まで半年〜1年、それ以上かかることも多い |
短期的に現金化しやすいのは、オンライン講師や翻訳・添削などの「受託型の仕事」です。
一方、ブログやYouTubeなどの「自分のコンテンツを育てるタイプ」は、収入が出るまで時間がかかる代わりに、うまくいけば労働時間に完全には比例しない収入も期待できます。
最初の3〜6か月は「勉強と準備期間」と割り切り、月数万円を1つの目安にすると、現実的で続けやすいです。

副業タイプ別の特徴と向き不向き
次に、「教える」「訳す・書く」「発信する」という3タイプに分けて、それぞれの特徴や向き不向きを整理します。
自分の性格や生活スタイルと照らし合わせながら読んでみてください。
教える仕事英語講師系
英語講師系の副業は、英語を「教える」ことで収入を得る働き方です。
学習塾の講師、オンライン英会話、個別の英検対策コーチなどが代表例です。
特徴としては、次のような点があります。
向いているのは、次のようなタイプです。
人と話すのが好きな人、人の変化を見るのがうれしい人、説明するのが得意な人、子どもや学生と関わるのが苦にならない人などです。
必要になるスキルは、「説明をかみ砕く力」「相手の理解度を見抜く力」「学習計画を立てる力」です。
英検1級の知識がどれだけあっても、専門用語ばかり並べてしまうと、生徒はついてこられません。
たとえば、英検準2級の受験生には、専門的な文法用語よりも、「実際の会話場面でどう使うか」を具体例で見せる方が伝わります。
逆に、教える内容を整理したり、スライドやプリントを作ったりするのが楽しい人には、大きな強みになります。
翻訳通訳ライティング系
翻訳・通訳・英文ライティング・添削といった仕事は、英語そのものを「言語サービス」として提供する働き方です。
基本的には、クライアントから依頼された文章や会議内容を、別の言語に移したり、よりよい形に整えたりします。
翻訳は、メールやマニュアル、Webサイト、契約書、論文などの文章を訳します。
在宅でできる案件が多く、納期までに仕上げればよいので、時間の自由度は高いです。
ただし、専門分野の知識が必要になることが多く、IT、医療、金融などの分野に詳しいほど単価は上がりやすくなります。
通訳は、会議、商談、イベント、オンラインミーティングなどで、話された内容をその場で訳します。
瞬発力と集中力が必要で、事前準備も多いため、完全な初心者にはハードルが高めです。
ただ、オンライン会議の簡易通訳など、比較的ライトな案件から少しずつ経験を積むルートもあります。
英文ライティング・添削は、ブログ記事や商品説明、メール文などを英語で書いたり、書かれた英文をチェックしたりする仕事です。
書くことが好きな人、自分のペースで黙々と作業するのが得意な人に向いています。
このジャンルに向いているのは、次のような人です。
注意点としては、クラウドソーシングなどでは、初心者向け案件の単価が低くなりがちなことです。
最初は単価が低くても、数件の実績を作り、その後で専門分野を絞りながら単価を上げていく流れを意識するとよいです。
発信コンテンツビジネス系
コンテンツビジネス系の副業は、自分の知識や経験を「コンテンツ」という形で発信し、収益を得るスタイルです。
ブログ、YouTube、音声配信、SNS、オンライン講座、PDF教材などが当てはまります。
たとえば、英検1級合格までの勉強法をまとめたブログ記事、英検準1級の長文対策を解説するYouTube動画、初心者向けの英文メールテンプレ集のPDFなどです。
これらに広告を貼ったり、有料商品として販売したり、無料で配布してコーチングの集客に使ったりします。
メリットは、次のような点です。
一方で、すぐにお金になるわけではありません。
最初の半年〜1年は、ほとんど収入が出ない前提で、「種まき期間」として続ける必要があります。
向いているのは、文章を書くのが好きな人、人前で話すのに抵抗が少ない人、自分のペースでコツコツ続けるのが得意な人です。
英検1級の勉強を1年以上続けた経験がある方なら、コンテンツ発信の継続も十分可能です。
「毎日しんどかったけれど、振り返ると一番輝いていた」と感じた勉強期間と同じように、結果が出ない初期の発信も、のちに大きな意味を持つ時期になります。

自分に合う副業選びと始め方
ここからは、「自分にはどの副業が合うのか」「どうやって最初の一歩を踏み出すのか」を具体的に整理します。
英検1級まで頑張れたあなたなら、小さな一歩を積み重ねることは必ずできます。
働き方と時間から選ぶ軸
副業選びでまず考えたいのは、「どれくらい時間を使えるか」「在宅か対面か」「人とどれだけ関わりたいか」です。
この3つを決めるだけでも、選ぶべき副業はかなり絞れます。
たとえば、本業のある会社員なら、平日夜と週末にオンライン家庭教師を1〜2コマ入れる形が現実的です。
小さな子どもがいる方なら、昼寝の時間や夜の1〜2時間を使って、翻訳やライティングの案件を少しずつ進めるスタイルが合いやすいです。
また、「対人の多さ」も大切な軸です。
人と話すのが好きで、画面越しでも会話にエネルギーをもらえるタイプなら、講師やコーチングが向いています。
一方、HSP気質で人と関わると疲れやすいタイプなら、翻訳やライティング、ブログ運営などの方が続けやすいでしょう。
「やれば稼げそう」より「無理なく続けられそう」を優先することが、結果的に収入アップへの近道になります。
必要スキルと補強ポイント
どの副業を選ぶにしても、「英語力以外に必要なスキル」があります。
ここでは、代表的なものを整理し、どう補強していけばよいかを見ていきます。
英語講師・コーチング系で必要なスキルは、次の通りです。
生徒のレベルを見極める力、分かりやすく説明する力、授業やカリキュラムを設計する力、モチベーションを支えるコミュニケーション力などです。
これらは、たくさんの指導経験を通じて磨かれていきますが、最初の段階では、自分が英検1級までに使って「良かった」参考書や勉強法を整理し、誰かに説明してみることから始めるとよいです。
翻訳・通訳・ライティング系では、「日本語の力」と「専門分野の知識」がとても重要です。
どれだけ英語ができても、日本語が不自然だと高単価の仕事は任されません。
また、医療、法律、ITなど、それぞれの分野の専門用語や背景を理解していないと、正しく訳せません。
まずは、自分の本業や興味のある分野を1つ決め、その分野の日本語記事や本を読み込みながら、関連する英語の文書も並行して読むとよいです。
発信コンテンツビジネス系では、文章力や動画編集などの「コンテンツ制作スキル」、SNS運用やマーケティングの基本的な知識もあると有利です。
ただし、最初から完璧を目指す必要はありません。
英検1級の勉強でも、最初は単語帳を1冊買うところから始めたように、ブログなら1記事、YouTubeなら1本の動画からで十分です。
スキル補強には、無料のオンライン講座や、大学や自治体の公開講座を活用するのも一つの方法です。
たとえば、放送大学などの通信教育は、英語教育や翻訳に関する科目もあり、基礎を体系的に学びたい人には参考になります。
興味があれば、放送大学の公式サイトでどんな科目があるか眺めてみるのもよいでしょう。
実績ゼロからの初案件獲得
多くの人がつまずくのが、「実績がないのに、どうやって最初の仕事を取るのか」という点です。
ここでは、実績ゼロからの現実的なステップを3つに分けて紹介します。
1. プロフィールを整える
まずは、副業用のプロフィールを1つ作りましょう。
クラウドソーシングのプロフィール欄、SNSの固定投稿、自己紹介スライドなど、形は何でもかまいません。
英検1級は、単に「資格欄」に書くだけでなく、自己PRの中で次のように活かすと効果的です。
「英検1級に1年半かけて合格」「社会人・子育てと両立しながら合格」「英検準1級〜1級の指導経験あり」など、過程や背景もセットで伝えると、信頼感が高まります。
2. サンプル・ポートフォリオを作る
実績がないなら、「仮想の仕事」を自分で作ってしまいます。
翻訳なら、ニュース記事の一部を和訳・英訳してポートフォリオに載せる。
講師なら、英検準2級ライティングの添削例をスライドにして、ビフォーアフターを見せる。
ブログ運営なら、英検勉強法の記事を3〜5本書き、それ自体をポートフォリオにする。
こうしたサンプルがあるだけで、「この人に頼んだら、どんな成果物が来るか」がイメージしやすくなり、初案件につながりやすくなります。
3. 小さく応募・発信してみる
プロフィールとサンプルができたら、次は「小さく動く」段階です。
クラウドソーシングで1件だけ翻訳案件に応募する。
ココナラなどで、低価格で英作文添削サービスを出してみる。
ブログを1記事公開し、SNSで紹介してみる。
どれも、大きなリスクはありません。
英検1級の勉強を始めたときも、最初は「単語帳を開く」だけの小さな一歩だったはずです。
副業も同じで、「やるか・やらないか」ではなく、「どれくらい小さな一歩からなら動けるか」を考えてみてください。

注意点Q&Aと継続のコツ
最後に、副業を始める前に知っておきたい注意点と、よくある疑問、そして結果が出ない時期の乗り越え方をまとめます。
ここを押さえておくと、安心して一歩を踏み出しやすくなります。
副業のリスクと事前確認
副業にはメリットも多い一方で、いくつかのリスクや注意点もあります。
事前に知っておけば、防げるものがほとんどです。
会社員の方は、まず就業規則を確認し、副業が禁止されていないかをチェックしましょう。
「副業禁止」と書かれていなくても、「競合他社での勤務禁止」「会社の名誉を傷つけないこと」などの条文はよくあります。
時間と体力についても冷静に考える必要があります。
たとえば、本業で平日9時間働いているなら、副業は「平日1〜2日だけ1日1時間」「週末に2〜3時間」など、無理のない範囲から始めるのが安全です。
また、副業の所得が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。
国税庁のサイトでは、副業や雑所得の扱いについて詳しく説明されていますので、一度目を通しておくと安心です。
※税務に関するルールは変更されることもあるため、最新の情報は必ず公式情報で確認してください。
よくある疑問と失敗例
英検1級を持つ人が副業を始めるときに、よく出てくる疑問や、ありがちな失敗をまとめます。
Q. 英検1級があれば、すぐ高単価で仕事を取れますか?
A. 資格だけでいきなり高単価になることは、ほとんどありません。
英検1級は信頼の土台にはなりますが、実務スキルや実績がない状態では、まずは低〜中単価の案件からスタートするケースが一般的です。
Q. 在宅で完結する仕事だけで、副業として十分稼げますか?
A. 翻訳、ライティング、オンライン講師、コンテンツ発信など、在宅でできる仕事でも、月数万円〜10万円以上を目指すことは可能です。
ただし、最初は単価が低いことも多いので、スキルアップと実績作りを意識しながら、少しずつ単価を上げていく必要があります。
よくある失敗例としては、次のようなものがあります。
これらを防ぐには、「最初の3か月は試運転」と決めて、低めの目標から始めることが大切です。
たとえば、「最初の3か月は月1〜2件の案件を経験する」「ブログを毎月2本だけ書く」などです。
成果よりも、「続ける感覚」を体に覚えさせる期間だと考えると、気持ちも楽になります。
結果が出ない時期の乗り越え方
副業を始めると、多くの人が「結果が出ない時期」にぶつかります。
応募しても落ちる、ブログを更新してもアクセスが伸びない、売上が0円の月が続くなどです。
この時期をどう乗り越えるかが、続く人とやめてしまう人の分かれ道になります。
ここで思い出してほしいのが、英検1級の勉強期間です。
合格までの1〜2年、毎日がんばっても、「すぐにスコアが上がるわけではなかった」はずです。
単語帳を覚えても、長文がまだ難しい。
リスニングを聞き続けても、最初はほとんど聞き取れない。
それでも続けたからこそ、ある日ふと、「あれ、前より読める」「聞き取れる」と感じる瞬間がきたのではないでしょうか。
副業も同じで、今うまくいっていない時期は、後から振り返ると「一番輝いていた時期」だったと感じることがあります。
英検1級合格後に、「あのしんどい期間の自分は、実は一番充実していた」と気づく人は少なくありません。
だからこそ、結果が出ないときには、次のように考えてみてください。
具体的な行動としては、次の3つをおすすめします。
1つは、「副業ノート」を作り、やったことと気づきを毎日1〜2行だけ書くこと。
2つ目は、週に1回、「先週より1歩でも前に進んだこと」を3つ書き出すこと。
3つ目は、英検1級の勉強ノートや受験票など、当時の自分の努力を思い出せるものを見返すことです。
あなたはすでに、一度「ムリかもしれない」と思った目標に挑戦し、乗り越えています。
その経験は、副業の世界でも必ずあなたを支えてくれます。

総括
最後に、この記事の内容をもう一度整理します。
英検1級を活かした副業は、収入だけでなく、自分のスキルや経験を次のステージにつなげる大きなチャンスです。
英検1級に挑戦し、合格したあなたには、すでに「目標に向かって続ける力」があります。
その力を、今度は副業という形で活かしてみませんか。
今日、この文章を読み終えた今が、新しい一歩を踏み出すのに一番早いタイミングです。
できることから、小さく始めてみてください。

