英検準1級参考書の選び方と勉強法

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英検準1級は、英検2級と1級の間にある「大学中級レベル」の難関試験です。語彙は7,500〜9,000語ほどが目安で、合格率はおよそ15%前後と言われます。何となく参考書を買い集めるよりも、自分のレベルと弱点に合った数冊を「やり切る」ほうが、合格にはるかに近づきます。

この記事では、最新の出題形式(2024年リニューアル)をふまえながら、単語・長文・リスニング・ライティング・面接それぞれに合った参考書の選び方と、3か月を目安にした勉強計画までまとめて解説します。

最後まで読めば、「結局どの本を何冊買って、どの順番で進めればいいか」がはっきり見えるはずです。

  • 英検準1級のレベル感と必要な語彙・技能がわかる
  • 参考書の主な種類と、自分のレベル別の必要冊数がわかる
  • 語彙・R・L・W・Sごとのおすすめな本の使い方がわかる
  • 3か月〜直前期までの勉強計画と、失敗しない進め方がわかる

英検準1級のレベルと全体像

まずは「準1級ってどれくらいのレベルなのか」「どんな力が問われるのか」をおさえておきましょう。レベル感を知らないまま本を選ぶと、やさしすぎたり難しすぎたりして、ムダな遠回りになりがちです。

  • 準1級の難易度と必要な語彙数・スコア目安
  • 一次・二次試験の構成と、それぞれで問われる力
  • 英検2級との違いと、合格までの到達イメージ
  • 公式情報をどう学習計画に生かすか

準1級の難易度と必要語彙

英検準1級は、公式には「大学中級程度」とされます。使われる英文は、ニュースや専門誌に近い内容が多く、テーマも社会問題・環境・科学・医療・ビジネスなど幅広いです。

目安となるレベル感は次のように考えておくとよいでしょう。

  • 必要語彙数:およそ7,500〜9,000語
  • TOEIC換算:おおよそ800点前後のイメージ
  • 合格率:15%前後(年度により変動)

2級までの単語帳(ターゲット1900やシス単、英検2級用パス単など)を一通り終えたうえで、さらに準1級専用の単語帳で上乗せすることがほぼ必須です。

また、語彙レベルだけでなく、「知らないテーマの英文を、文脈から推測しながら読む力」も求められます。そのため、背景知識を増やせる教材やニュースアプリも、準1級では役立ちます。

試験の公式レベル案内や過去問PDFは、英検協会の公式サイトにまとめられています。レベル感をより正確に知りたい人は、英検準1級 公式ページ(eiken.or.jp)も一度確認しておくと安心です。

試験構成と求められる力

英検準1級は、一次試験(R・W・L)と二次試験(S)の2段階です。それぞれで何が問われるかを知ると、どの参考書にどれだけ時間を使うべきか、優先順位がつけやすくなります。

一次試験の構成は次の通りです。

  • リーディング:語彙・空所補充・長文読解(約90分のうちライティングと共通)
  • ライティング:要約+意見論述(エッセイ)
  • リスニング:約30分(会話・アナウンス・講義など)

二次試験は、面接官との一対一のスピーキングテストです。カードの英文を音読し、その内容や社会的な話題について意見を述べる形式で、時間は約8分です。

求められる力をまとめると、次のイメージになります。

  • リーディング:速く正確に内容をつかい、設問に必要な情報を取り出す力
  • リスニング:長めの英文を聞き、要点を逃さず理解する力
  • ライティング:論理的な構成で、自分の意見を英語で書く力
  • スピーキング:社会問題をテーマに、理由をそえて意見を話す力

特に最近は、ライティングとスピーキングの重要度が高まっています。ライティングは2問だけで750点満点と、得点効率が非常に高いパートです。「書く」「話す」を軽視せず、専用の参考書+添削で伸ばすことが、合格の近道になります。

2級との違いと到達目安

英検2級から準1級へ進むとき、多くの人が感じるのが「単語が難しい」「話題が急に専門的になった」というギャップです。ざっくり言うと、2級と比べて以下の点が大きく変わります。

  • 語彙レベル:2級の約2倍の語彙が必要
  • 長文の内容:日常的な話題から、社会問題・科学・ビジネスへ
  • ライティング:簡単な意見作文から、本格的な論理的エッセイ+要約へ
  • スピーキング:身近な話題中心から、社会的テーマについての意見へ

到達目安としては、次のような状態をゴールにするとわかりやすいです。

  • 過去問のリーディング・リスニングで7割前後が安定して取れる
  • 英作文で、45分以内に200語程度のエッセイ+要約が書ける
  • 面接カードの英文をスムーズに音読し、自分の意見を2つ以上の理由で説明できる

2級合格直後の人は、まず語彙と長文のギャップが大きく感じられるはずです。この差を埋めるために、準1級用の単語帳とリーディング問題集をセットで使うイメージを持っておきましょう。


準1級は「2級の続き」ではなく、内容も語彙も大きくレベルアップします。まずは公式情報と過去問で全体像をつかみ、自分がどこから手をつけるべきかをはっきりさせましょう。

参考書の種類と選び方の基本

ここでは、市販されている「英検準1級 参考書」を大きなカテゴリに分けて、それぞれの役割とメリット・デメリットを整理します。自分のレベルと目的に合った種類を選べば、本の数をむやみに増やさず、3〜5冊で合格レベルに届かせることも十分可能です。

  • 準1級参考書の主なカテゴリと役割
  • レベル別(初級・中級・上級)の必要冊数と流れ
  • おすすめ代表参考書の特徴と向き不向き
  • 2024年の新形式に対応した本の見分け方

準1級参考書の主なカテゴリ

英検準1級向けの本は、多く見えても、実は役割で分けるとシンプルです。主なカテゴリは次の6つです。

  • 単語帳(語彙・熟語を増やす)
  • 総合対策本(形式と解き方を一気に把握)
  • 過去問題集(実戦形式の仕上げ・実力チェック)
  • 技能別問題集(リーディング・リスニング・ライティング・面接など)
  • 短期集中本(7日・25日などの仕上げ用)
  • 二次試験(面接)専用本

それぞれの代表例と役割を簡単に整理しておきます。

カテゴリ 代表的な本 主な役割
単語帳 出る順パス単 準1級/英検準1級単熟語EX/キクタン準1級/文で覚える単熟語 語彙力の底上げ・語彙問題対策・長文やリスニングの土台作り
総合本 嶋津のたった5時間で英検準1級 総合対策 など 試験全体の「地図」をつかみ、解き方の型を知る
過去問 英検準1級 過去6回全問題集(旺文社) 本番形式の演習+時間配分の練習+弱点発見
技能別 分野別ターゲット/完全制覇シリーズ など 苦手技能を集中的に強化する
短期集中 7日間完成 予想問題ドリル/DAILY25日間 集中ゼミ 直前期の総仕上げ・弱点の最終チェック
二次専用 14日でできる!二次試験・面接完全予想問題 など 面接の流れをつかみ、回答パターンを体で覚える

この中から、「単語帳1冊+総合本1冊+過去問1冊」を軸にし、残りを苦手分野に応じて1〜2冊足すのが、もっとも無理のない構成です。

レベル別に必要な冊数と流れ

同じ準1級受験生でも、「2級を取ったばかりの初挑戦」と「過去問で7割は取れる人」では、必要な本の数も種類も違います。ここでは、ざっくり3レベルに分けておすすめの構成を示します。

初級(2級合格直後〜初受験)

  • 単語帳:1冊(パス単 or 単熟語EX)
  • 総合対策本:1冊(例:嶋津のたった5時間)
  • 過去問:1冊(過去6回全問題集)

流れは「総合本で形式と解き方を知る → 単語帳で語彙強化 → 過去問で現状確認 → 苦手がはっきりしたら技能別を1冊追加」というイメージです。

中級(過去問経験あり・苦手が見えている人)

  • 単語帳:1冊(単熟語EXがおすすめ)
  • 過去問:1冊(過去6回全問題集)
  • 技能別:1〜2冊(分野別ターゲット/完全制覇シリーズなど)

既に形式を知っている人は、総合本ではなく「弱点つぶし」に時間を使ったほうが効率的です。例えば「リスニングだけ極端に低い」なら、リスニング完全制覇+過去問を回す、といった形です。

上級(過去問7〜8割安定・仕上げ期)

  • 過去問:1冊(過去6回全問題集)
  • 予想問題・模試:1〜2冊(7日間完成・模試系)
  • 二次対策本:1冊(面接完全予想問題など)

この段階では、新しい知識を増やすよりも「取りこぼしを減らす」ことが重要です。過去問と予想問題を繰り返し、本番と同じ条件で時間管理やミスのパターンをつぶしていきます。

新形式対応本の見分け方

英検は2016年・2024年と、大きな形式変更がありました。古い版の本を買ってしまうと、今は出題されない形式に時間を使うことになり、とてももったいないです。

新形式対応本を見分けるときは、次のポイントを必ずチェックしましょう。

  • カバーや帯に「2024年度新形式対応」「最新形式対応」と書かれているか
  • 奥付(本の最後のページ)の発行年が、少なくとも2023〜2024年以降か
  • ライティングで「要約問題+意見論述」の両方を扱っているか

また、最新の問題形式やサンプルは、英検協会の公式サイトにPDFと音源で公開されています。形式を確認したいときは、公式の過去問PDF・サンプル問題と、自分が買おうとしている本の内容を見比べてみると安心です。

※中古本は安くて魅力的ですが、形式が古い場合が多いです。ライティングや新しい大問がカバーされていないリスクがあるので、「発行年」と「新形式対応の明記」は必ず確認しましょう。


本は「たくさん買う」より「役割を分けて3〜5冊に絞る」ほうが、圧倒的に合格に近づきます。単語帳・過去問・弱点用の技能別をそろえ、版が古くないかだけは必ずチェックしましょう。

レベル別・技能別おすすめ活用法

ここからは、「どのタイプの本をどう使うと点が伸びやすいか」を、技能別に具体的に見ていきます。同じ単語帳でも、使い方しだいで効果が2倍にも半分にもなります。参考書を選ぶだけでなく、「どう回すか」までイメージしておきましょう。

  • 単語帳と長文教材の特徴と選び方
  • リスニング教材の効果的な聞き方・トレーニング法
  • ライティング用参考書と添削の組み合わせ方
  • 面接対策本とオンライン英会話・外部サービスの使いどころ

単語帳と読解の選び方

準1級でまずぶつかるのが「語彙の壁」です。代表的な単語帳の特徴と、どんな人に向いているかを整理しておきます。

1. でる順パス単 英検準1級(旺文社)

・約1,900語収録。英検の過去問データに基づき「出る順」で並んでいます。
・アプリ「英語の友」と連携し、音声をスマホで聞けます。
・例文付きで、文の中で意味を確認しながら覚えられます。

→「初めて準1級に挑戦する」「語彙全体が不安」という人に向きます。ベースの単語力をつける用途にぴったりです。

2. 出る順で最短合格! 英検準1級単熟語EX(ジャパンタイムズ)

・約2,400語収録で、パス単より語数が多く、難しめの語もカバーします。
・「語彙問題」に出やすい順で並んでおり、語彙大問の得点アップに直結しやすい構成です。
・音声は「英→日」「日→英」の両方があり、声に出して能動的に覚えやすいです。

→「2級レベルの単語はだいたいOK」「語彙大問で確実に点を取りたい」人に特におすすめです。

3. キクタン 英検準1級(アルク)

・1日16語×70日など、日ごとのノルマが明確な「聞いて覚える」単語帳です。
・リズムに合わせたチャンツ音声があり、耳から覚えるのが得意な人と相性が良いです。

→「机に向かう時間は短いが、通学・通勤時間を使いたい」「音声中心で覚えたい」人におすすめです。

4. 文で覚える単熟語 英検準1級(旺文社)

・短い長文の中で単語・熟語を覚えるスタイルです。
・頻出トピックの英文が多く、語彙と同時に背景知識も増やせます。
・音声付きで、リスニング素材としても使えます。

→「単語だけのリストでは定着しにくい」「長文も一緒に伸ばしたい」人に向いています。

単語帳はどれを選んでも、「1回で覚えようとせず、3〜5周する」ことが前提です。1周目は意味をざっと確認するだけでもかまいません。2周目以降で、覚えていない単語だけに印をつけ、重点的に反復しましょう。

リスニングとライティング対策

準1級のリスニングは、講義やインタビューなど、本格的な内容が多くなります。ただし、正しい教材とトレーニング法を使えば、短期間でも伸ばしやすい分野です。

リスニングのおすすめ教材と使い方

・英検準1級 過去6回全問題集(旺文社)
 本番と同じ形式・音声なので、まずはこれで自分の現在地を知ります。スクリプトを見ながら、聞き取れなかった部分だけを集中的にディクテーション(書き取り)すると効果的です。

・最短合格!英検準1級 リスニング問題完全制覇(ジャパンタイムズ)
 パート別に攻略法と練習問題があり、「どう聞いて、どう選ぶか」がわかりやすく説明されています。過去問でつまずいたパートを、この本で重点的に練習すると効率的です。

・英検分野別ターゲット リスニング問題 準1級(旺文社)
 とにかく問題数が多く、量をこなして慣れたい人向けです。

リスニングは、ただ聞き流すのではなく、「精聴」と「シャドーイング」がポイントです。特に、聞こえなかった文を止めて何度も真似して発音すると、音の変化に慣れて聞き取り力が上がります。

ライティングのおすすめ教材と使い方

・最短合格!英検準1級 要約&英作文 完全制覇(ジャパンタイムズ)
 新形式の「要約」+「意見エッセイ」を1冊で対策できます。採点基準に沿ったモデル答案とテンプレートが充実していて、「この型で書けば合格点が取れる」という感覚をつかみやすいです。

・英検準1級 ライティング大特訓(アスク出版)
 意見エッセイに特化し、よく出るトピック別にキーフレーズを学べます。減点されやすい文法ミスも整理されているので、「書けるけど細かいミスが多い」人に向いています。

ライティングで重要なのは、必ず第三者に添削してもらうことです。自分では気づけない文法ミスや不自然な表現を指摘してもらうことで、一気に質が上がります。学校や塾の先生、オンライン英会話、あるいは生成AIなども積極的に活用しましょう。

面接対策と外部サービス

二次試験(面接)は、一次合格者の多くが不安を感じるパートです。しかし、出題形式はほぼパターン化されているため、専用参考書とアウトプットの場さえ確保できれば、点は安定して取りやすくなります。

おすすめの面接対策本は次の通りです。

  • 14日でできる!英検準1級 二次試験・面接 完全予想問題(旺文社)
  • 英検準1級 面接大特訓(アスク出版)
  • 英検準1級 過去6回全問題集(面接問題・カードの練習用)

これらの本は、面接の流れと頻出トピック、回答の型(イントロ→理由2つ→まとめ)をくり返し練習できるように作られています。音読・Q&Aを録音し、自分で聞き直すだけでも、かなりのトレーニングになります。

とはいえ、独学だと「発音や話し方がこれでいいのか」「内容が論理的か」が分かりにくいのも事実です。そこで役立つのが、英検対策コースのあるオンライン英会話などの外部サービスです。

たとえば、英検準1級〜1級向けに特化したレッスンを行うサービスでは、実際の面接形式で講師とロールプレイを行い、その場でフィードバックをもらえます。特に、

  • 一人だと声を出す練習が続かない人
  • 論理的な話し方・意見の組み立てに不安がある人

は、一度オンラインレッスンや対面レッスンを体験して、自分の弱点を知っておくと安心です。面接に強いスクールを探すときは、各社の英検準1級対策記事(例:Best Teacher英検準1級対策コラム(best-teacher-inc.com)など)も参考になります。


単語・長文・リスニング・ライティング・面接は、それぞれ「役割の違う本」を1冊ずつ決めて、くり返し使うのがコツです。特にライティングと面接は、本+添削・会話の組み合わせで、一気に得点源になります。

勉強計画と失敗しないコツ

どれだけ良い参考書をそろえても、「計画」がないと最後までやり切れません。この章では、3か月〜直前期の勉強スケジュール例と、過去問の使い方、ありがちな失敗パターンをまとめます。「今から本番まで、何をどの順番でやるか」を具体的にイメージしてみてください。

  • 3か月を目安にした月ごとの勉強計画
  • 過去問を使うベストなタイミングと回数目安
  • よくある失敗パターンとその回避策
  • 独学で不安な部分を外部リソースで補う方法

3か月〜直前期の勉強計画例

ここでは、「本番まで3か月ある」ことを想定したモデルプランを示します。学校や仕事の状況で変わりますが、1日1〜2時間を確保できる人なら、無理のないペースです。

1か月目:基礎固めと形式の理解

  • 単語帳:毎日50〜100語をざっと1周するペースで進める
  • 総合本:嶋津の総合対策などで「各大問の解き方」を一通り学ぶ
  • リーディング:分野別ターゲット(易しめパート)で長文に慣れる
  • リスニング:過去問1回分を解き、スクリプトで聞き取れない部分を確認

この時期は、「完璧にする」よりも「全体像を知る」ことが目的です。ライティングも、週1本でよいので、完全制覇などを参考にしながら書き始めてみましょう。

2か月目:弱点補強と実戦練習の開始

  • 単語帳:2周目。覚えていない単語に印を付け、重点的に復習
  • 過去問:週1回、本番時間通りに解いて実力チェック
  • 技能別:苦手分野(例:リスニング完全制覇、リーディング完全制覇など)を1冊進める
  • ライティング:週2本を書き、先生やAIで添削してもらう

2か月目の終わりには、過去問で合格ラインの6〜7割が見え始めていると理想的です。もし一部の技能だけ極端に低ければ、その分野の勉強時間を増やして調整します。

3か月目〜直前期:仕上げと時間配分の最適化

  • 過去問:残りの回をすべて消化し、2周目に入る(苦手回を解き直す)
  • 短期本:7日間完成ドリルやDAILY25日間集中ゼミで総復習
  • 単語帳:3周目として、テスト形式で確認しながら抜けを埋める
  • 面接:二次対策本で音読・Q&Aを毎日5〜10分練習(一次前から少しずつでOK)

直前2週間は、新しい本に手を出すよりも、「すでに使っている本を見直す」「過去問でミスした問題だけを集中的に復習する」ことを優先しましょう。

過去問の使い方と回数目安

過去問は、「最高の参考書」とよく言われます。ただし、使い方を間違えると、単なる力試しで終わってしまいます。ここでは、過去問を最大限活かすポイントを整理します。

1. 着手タイミング
→ できるだけ早い段階(勉強開始1〜2週目)で、まず1回分を解いてみるのがおすすめです。「難しすぎてショック…」と感じても大丈夫です。今の実力と本番との距離を知ることが目的です。

2. 回数の目安
→ 過去6回全問題集なら、最低1周、できれば2周が理想です。1周目は実力チェック+形式慣れ、2周目は「ミスの再発防止」がテーマです。

3. 解いたあとの復習法

  • なぜ間違えたのかを、「語彙不足」「読み飛ばし」「設問の読み違い」などに分けて原因分析する
  • リスニングは、スクリプトを見ながら精聴し、聞き取れなかった音を重点的にシャドーイングする
  • ライティングは、模範解答と構成を比べ、「序論・本論・結論」の流れを真似して書き直す

4. 本番シミュレーション
→ 試験1か月前からは、週1〜2回、本番とまったく同じ時間配分・環境で解いてみましょう。時計を見ながら解くことで、「どの大問で時間を使いすぎているか」が見えてきます。

ありがちな失敗とQ&A

最後に、多くの受験者がハマりがちな落とし穴と、その対策をQ&A形式でまとめます。

Q1. 参考書は何冊くらいがベストですか?
A. 目安は3〜5冊です。単語帳1冊+過去問1冊+総合本か技能別1〜3冊が、もっともやり切りやすい組み合わせです。数よりも「何周回したか」「解説をどれだけ読み込んだか」が重要です。

Q2. 単語帳を1周しても全然覚えられません。
A. 単語帳は1周で覚えるものではありません。1周目は「出会うだけ」でOKです。2周目以降で、覚えていない単語にチェックを入れ、頻度高く出てくるものから優先して覚えていきましょう。「1日後→3日後→1週間後→2週間後」のように、間隔を空けながら復習すると定着しやすくなります。

Q3. ライティングは独学でも大丈夫ですか?
A. 文法や構成は本で学べますが、「自分の英文のどこがダメか」は自分では判断しにくいです。最低でも数本は、学校や塾の先生、オンライン英会話、AIなどに見てもらうことをおすすめします。添削を受けた後は、「修正された表現」をストックしておき、次の作文で積極的に使ってみてください。

Q4. 独学で準1級合格は現実的ですか?
A. 高品質な教材を選び、計画を立てて継続できれば、独学合格は十分可能です。とくに、公式過去問と分かりやすい解説本があれば、4技能すべてを一人で伸ばすこともできます。ただし、ライティング・面接は、少しでもいいので「人からフィードバックをもらう機会」を作ると、合格までの時間がかなり短くなります。

Q5. 勉強しているのに点が伸びません。
A. 次のようなパターンに当てはまっていないか、一度チェックしてみてください。

  • 参考書を増やしすぎて、どれも中途半端になっている
  • 解いたあと、解説を読まずに「丸付けだけ」で終わっている
  • 過去問を模試として解くだけで、「なぜ間違えたか」の分析をしていない
  • 単語や表現の「復習サイクル」がなく、覚えっぱなしで終わっている

一つでも当てはまるなら、「新しい本を買う前に、今持っている本の復習を徹底する」ことから始めてみてください。


「3か月あれば十分逆転可能」なのが準1級です。参考書は3〜5冊にしぼり、過去問と復習に時間をかけること。うまくいかないときは本を増やす前に、「今の本のやり方」を見直してみてください。

まとめ

最後に、この記事の要点を一覧でまとめます。勉強計画を立てるときや、参考書を選ぶときのチェックリストとして活用してください。

  • 英検準1級は語彙7,500〜9,000語・合格率約15%で、大学中級レベルの社会的テーマを扱う試験
  • 参考書は「単語帳/総合本/過去問/技能別/短期本/二次本」の6カテゴリに分けて考える
  • 必要冊数の目安は3〜5冊(単語帳1・過去問1・総合or技能別1〜3)で、「数よりやり込み」が重要
  • 単語帳はパス単・単熟語EX・キクタン・文で覚える単熟語などから、自分のレベルと好みに合わせて1冊を選ぶ
  • リーディング・リスニング・ライティング・面接は、「分野別ターゲット」や「完全制覇」シリーズなど技能別本で弱点を集中的に補強する
  • 過去問(過去6回全問題集)は、勉強初期から使い、最低1〜2周しながら原因分析と本番シミュレーションに活用する
  • 3か月プランでは、1か月目に基礎と形式理解、2か月目に弱点補強と過去問、3か月目に仕上げと時間配分調整を行う
  • 参考書選びでは必ず「2024年度新形式対応」「発行年」を確認し、古い形式の本を避ける
  • ライティングとスピーキングは、本の学習に加えて必ず添削やオンライン英会話など外部フィードバックを活用する
  • 伸び悩むときは本を増やす前に、「復習不足」「解説の読み込み不足」「過去問の分析不足」がないかを見直す

この記事を参考に、自分に合った3〜5冊の「相棒」を決めてください。一冊一冊を丁寧にやり切れば、準1級合格は必ず見えてきます。

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