イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い完全ガイド

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同じ「英語」でも、イギリス英語とアメリカ英語では、単語やスペル、意味がかなり違います。

chips や pants、subway のように、そのまま使うと誤解や笑い話ではすまないこともあります。

この記事では、よく使う単語にしぼって、英米の違いと安全な使い分けをまとめます。

旅行・留学・仕事などでどちらの英語を軸にすべきかもはっきりさせるので、自分の「マイルール」作りにも役立ててください。

  • 英米での単語の違い「3つの基本パターン」が分かる
  • 食べ物・服・街・日用品など分野別の代表単語を整理できる
  • chips / pants / subway など誤解を招きやすい語の安全な言い換えが分かる
  • 試験・ビジネス・旅行でどちらの英語に寄せるべきか判断できる

英米の単語差の全体像と結論

まずは全体の地図をつくります。

どんなタイプの違いがあり、どこまで気にすべきか、そして試験や仕事ではどう決めればよいかを先にまとめておきましょう。

  • 単語の違いは3つの基本パターンに分けられる
  • 多くは「通じる」が、一部は誤解や失礼につながる
  • 学習では「どちらを軸にするか」を早めに決めると楽になる
  • 試験・ビジネスでの無難なルールを押さえられる

単語の違い三つの基本パターン

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違いは、ほとんどが次の3パターンに当てはまります。

  • スペルだけ違うが意味は同じ
  • 同じスペルだが意味が違う
  • そもそも使う単語が違う

まず「スペルだけ違う」代表例です。

カッコ内は意味です。

左がアメリカ英語、右がイギリス英語です。

アメリカ英語 イギリス英語 意味
color colour
center centre 中心
defense defence 防御
apologize apologise 謝る
labor labour 労働

意味は同じなので、どちらで書いても会話では問題ありません。

ただし、作文や仕事の文書では、どちらかに統一する必要があります。

つぎに「同じスペルだが意味が違う」ものです。

これがもっとも危険なタイプです。

単語 アメリカ英語 イギリス英語
chips ポテトチップス フライドポテト
pants ズボン 下着(パンツ)
subway 地下鉄 歩行者用地下道
rubber コンドーム(俗語) 消しゴム
cider りんごジュース りんご酒(アルコール)

最後が「そもそも単語が違う」パターンです。

意味は同じでも、地域でまったく違う単語を使います。

分野 アメリカ英語 イギリス英語
ポテトフライ french fries chips
アパート apartment flat
歩道 sidewalk pavement
携帯電話 cell phone mobile phone
ガソリン gas petrol

英会話スクールや辞書サイトでも、これら3パターンで説明されることが多く、整理もしやすい分け方です。

どこまで気にすべきかの目安

すべての違いを完璧に覚えようとすると、正直きりがありません。

そこで、次の3段階に分けて考えると楽になります。

  • どちらでもほぼ通じる「気にしなくてよい」単語
  • 地域により好みが分かれる「寄せておくと親切」な単語
  • 意味が変わる「要注意」で、必ず押さえるべき単語

1つ目は、color/colour のようなスペル違いです。

相手の話を聞くときに知っていれば十分で、自分が話すときはどちらかに統一するだけで大丈夫です。

2つ目は、apartment/flat や sidewalk/pavement などです。

反対側の単語も映画やドラマでよく聞くので、どちらも知っておくと理解がスムーズになります。

3つ目がこの後くわしく見る「危険単語」です。

chips / pants / subway / rubber / fanny / cider / public school / billion などは、意味が大きく変わります。

ここだけは意識して覚えておくと、誤解やトラブルをかなり防げます。

試験とビジネスでの基本方針

試験や仕事で迷うのは「スペルや単語をどちらにそろえるか」です。

基本の方針は次の通りです。

  • 受ける試験・働く相手の国にあわせて、英/米どちらかに統一する
  • 途中で混ぜない(color と centre のような「ちゃんぽん」は避ける)
  • 迷ったら「国際標準としてアメリカ英語寄り」で書くと無難

TOEFL・TOEIC、外資系企業の社内文書などは、アメリカ英語ベースが多いです。

IELTS やケンブリッジ英検、イギリス企業とのやりとりなら、イギリス英語寄りにそろえた方が自然です。

なお、日本の中学・高校教科書はアメリカ英語中心ですが、最近はイギリス英語も合わせて紹介するものが増えています。

教育現場での扱いが気になる方は、例えば 文部科学省の学習指導要領関連情報 も参考になります。


全部を気にしすぎる必要はありません。まずは「どちらの英語で書くか」を決め、意味が変わる要注意単語だけしっかり押さえるのが一番効率的です。

分野別の単語・スペルの違い

ここからは、日常で特によく使う分野別に、イギリス英語とアメリカ英語の違いを見ていきます。

旅行や留学で実際に目にする単語が多いので、自分の行き先に合わせてチェックしてみてください。

  • 食べ物・飲み物で意味が変わる代表単語が分かる
  • 服や身体まわりの単語の安全な言い換えが分かる
  • 建物の階数や街中でよく見る表現の違いを整理できる
  • 日用品・学校生活の単語差をまとめて確認できる

食べ物と飲み物の単語差

食べ物の単語は会話でよく出ます。

イギリスとアメリカで意味が逆転するものもあるので、特に注意しましょう。

意味 イギリス英語 アメリカ英語
なす aubergine eggplant
とうもろこし maize corn
クッキー biscuit cookie
ポテトフライ chips french fries
ポテトチップス crisps potato chips
お菓子(キャンディ類) sweets candy
炭酸入り飲料 soft drink / fizzy drink soda
ジャム状の jelly jelly(デザートのゼリー) jelly(ゼリー状ジャム)
サイダー cider(りんご酒) cider(りんごジュース)

特に chips / crisps / french fries はややこしいです。

イギリスで「ポテトチップス」が欲しければ crisps と言いましょう。

cider も重要です。

イギリスで cider を頼むと、基本的にはアルコール飲料です。

アメリカで同じ単語を使うと、ノンアルコールのりんごジュースをイメージされます。

※お酒が飲めない人は、イギリスで cider を注文しないようにしましょう。りんごジュースが欲しければ apple juice と言えば安全です。

服と身体まわりの単語差

服や身体に身につけるものの単語は、恥ずかしい勘違いにつながりやすい分野です。

意味 イギリス英語 アメリカ英語
ズボン trousers pants
パンツ(下着) pants underwear / panties
セーター jumper sweater
スニーカー trainers sneakers
肌着のシャツ vest undershirt
ベスト(スーツの中) waistcoat vest
ズボンつり braces suspenders
ガーターベルト suspenders garter belt

pants は代表的な要注意語です。

イギリスで “I like your pants.” と言うと、「そのパンツ(下着)、いいね」という意味に聞こえてしまいます。

イギリスでは「ズボン」は trousers と言うのが安全です。

建物階数と街中の表現

建物の階数や街の中で使う単語も、英米で大きく違います。

特にホテルやエレベーターでの勘違いに気をつけたいところです。

意味 イギリス英語 アメリカ英語
1階 ground floor first floor
2階 first floor second floor
エレベーター lift elevator
地下鉄 underground / tube(ロンドン) subway
歩行者用地下道 subway underpass
歩道 pavement sidewalk
映画館 cinema movie theater
中心街 city centre downtown
駐車場 car park parking lot

階数の違いは整理して覚えておきましょう。

  • アメリカ:1st floor(日本の1階) → 2nd → 3rd…
  • イギリス:ground floor(日本の1階) → 1st floor → 2nd floor…

イギリスで “first floor” は「2階」です。

エレベーターで部屋番号を探すときに混乱しないようにしましょう。

また、subway も要注意です。

アメリカで “Take the subway.” と言えば「地下鉄に乗って」という意味です。

しかしイギリスでは「地下道を通って」という意味になります。

イギリスで地下鉄を表すのは underground や tube(ロンドン)です。

日用品と学校生活の単語差

日用品や学校・仕事に関わる単語にもたくさん差があります。

意味 イギリス英語 アメリカ英語
ゴミ箱 dustbin trash can / garbage can
携帯電話 mobile phone cell phone
懐中電灯 torch flashlight
蛇口 tap faucet
ガソリン petrol gas
ガソリンスタンド petrol station gas station
郵便番号 postcode zip code
履歴書 CV (curriculum vitae) résumé
休暇(長期休み) holiday vacation
queue line

学校や仕事の場面でよく出るのは CV / résumé や postcode / zip code です。

どちらもフォームや申込書でよく見かけるので、見てすぐ意味が分かるようにしておきましょう。


まずは自分がよく話す分野(旅行・仕事・留学など)から、10〜20個ほど「分野別の違い」を押さえていくと、負担なく覚えられます。

誤解を招く要注意単語と表現

ここでは、意味が逆転したり、性的ニュアンスを含んだりして、誤解やトラブルになりやすい単語だけを集中的に見ていきます。

旅行や留学前に、ここだけでも目を通しておくと安心です。

  • chips / pants / subway など意味が逆転する代表単語を理解できる
  • rubber / fanny / shag など性的ニュアンスを含む語を避けられる
  • public school / cider / billion など制度・お金系の要注意語を知る
  • 誤解を防ぐための無難な言い換え表現を身につけられる

意味が逆転する代表的な単語

まずは、英米で意味がほぼ逆と言ってよい単語たちです。

単語 アメリカ英語の意味 イギリス英語の意味
chips ポテトチップス フライドポテト
biscuit パンに近い「ビスケット」 甘いクッキー類
pants ズボン 下着(パンツ)
subway 地下鉄 歩行者用地下道
first floor 1階 2階
cider りんごジュース りんご酒
hamper 洗濯かご ピクニック用バスケット

会話で迷ったときのコツは、「説明っぽく言い換える」ことです。

  • chips → thin potato chips / French fries など、具体的に言う
  • first floor → the floor at street level(地上の階)などと説明する

どうしても不安なら、紙やスマホに簡単な絵を描いたり、写真を見せたりして確認するのも立派なコミュニケーションです。

性的ニュアンスを含む単語群

次は、知らずに使うと「下ネタ」に聞こえてしまう可能性が高い単語です。

単語 アメリカ英語 イギリス英語
rubber コンドーム(俗語) 消しゴム
fanny おしり(くだけた言い方) 女性器(卑語)
shag 毛足の長いカーペットなど 性交する(俗語)
suspenders ズボン用サスペンダー ガーターベルト

安全に話すための言い換えは次の通りです。

  • rubber(消しゴム)→ eraser
  • fanny → butt / bottom / backside など、より無難な言い方
  • shag(行為を言う必要があれば)→ have sex など教科書的な表現

イギリスでは、fanny pack という表現も避けられることがあります。

「ウエストポーチ」を言いたければ bum bag などと言う方が安全です。

※スラングや卑語は、ネイティブ同士でも場を選びます。観光客や学習者のうちは、基本的に使わない方が安心です。

制度やお金に関わる要注意語

最後に、教育制度やお金、単位に関わる単語です。

ビジネスやニュースで誤解すると、数字レベルで大きな差が出てしまいます。

単語 アメリカ英語の意味 イギリス英語の意味
public school 公立学校 名門私立学校
billion 10億(10^9) 現在は10億が主流。伝統的には1兆(10^12)の意味も
pint 約0.47〜0.55L 約0.57L
fluid ounce 約29.5ml 約28.4ml

public school は日本語でも「パブリックスクール=イギリスの名門私立校」という意味で使われます。

アメリカの感覚で public school と聞くと「公立」のイメージしかないので、ニュースなどを見るときは文脈に注意しましょう。

お金や単位の違いは、ビジネス文書やニュース記事で特に重要です。

金融や会計の英語に興味がある方は、例えば 日本銀行の情報ページ などで英語版資料を読み、数字の表現に慣れておくのも良い練習になります。


危険度の高い単語ほど、無難な言い換えを「セット」で覚えましょう。rubber → eraser のような置き換えを知っておけば、慌てずに話せます。

実践での使い分けと学習法

最後に、「実際にどう使うか」「どう学ぶか」の話です。

どちらの英語を軸にするか、場面ごとの使い分け、そしてドラマなどを使った学習法をまとめます。

  • 自分はイギリス英語・アメリカ英語どちらをベースにするか決められる
  • メール・プレゼン・カジュアル会話など場面別の選び方が分かる
  • 文法表現(have got / gotten など)の違いを例文で確認できる
  • 映画やドラマを使って違いを体感する具体的な方法を知る

どちらの英語を軸にするか

勉強を楽に進めるコツは、最初に「自分はどちらの英語をベースにするか」を決めてしまうことです。

  • 北米旅行・TOEFL・TOEIC・外資系企業志望 → アメリカ英語を軸に
  • イギリス・ヨーロッパ留学・IELTS・ケンブリッジ英検 → イギリス英語を軸に
  • 特にこだわりがなければ、まずは教材が多いアメリカ英語を中心に

軸を決めたうえで、「相手側の要注意単語だけ」覚える方が効率的です。

例えばアメリカ英語を学ぶなら、イギリス英語の chips / trousers / underground / rubber だけは知っておく、というイメージです。

さらに、単語だけでなく、よく使う文法表現の差も押さえておくと理解が深まります。

下で典型文をいくつか確認してみましょう。

  1. 英語:I’ve just finished my homework.(英) / I just finished my homework.(米)
    日本語:ちょうど宿題を終えたところです。
  2. 英語:I have got a pen.(英) / I have a pen.(米)
    日本語:ペンを1本持っています。
  3. 英語:The situation has got better.(英) / The situation has gotten better.(米)
    日本語:状況は良くなってきました。
  4. 英語:My family are in Japan.(英) / My family is in Japan.(米)
    日本語:私の家族は日本にいます。

文法の違いは、単語ほど「危険」ではありません。

しかし、リスニングや読解では頻繁に出てくるので、ドラマや映画を見ながら少しずつ慣れていくと良いです。

場面別の単語とスペル選択

次に、場面ごとの「どちら寄りにすべきか」を整理します。

場面 おすすめの方針
海外旅行(観光地中心) 行き先の地域に寄せるが、多少混ざっても問題なし。危険単語だけ注意。
語学留学 現地の学校・先生のスタイルに合わせる。スペルは必ず統一。
ビジネスメール 相手の会社や国に合わせる。アメリカ企業なら color / center を使用。
国際会議・論文 ジャーナルや学会のスタイルガイドに従う。多くはアメリカ英語寄り。
英語試験 公式サンプル問題・模範解答で使われている方に合わせる。

メールやレポートでは、次の点を守れば十分です。

  • color / colour などのスペルを「一文書の中で」混ぜない
  • apartment / flat など単語選択は相手の地域に合わせる
  • 特に仕事・試験では、スラングやくだけた表現を避ける

迷ったときは、相手から来たメールの表現をよく観察し、それに合わせるのがもっとも簡単です。

ドラマ教材で違いを体感する

単語リストを暗記するだけでは、なかなか感覚がつかめません。

おすすめは、「イギリス英語の作品」と「アメリカ英語の作品」を両方見て、耳で違いを体感することです。

例として、よく勧められる作品は次のとおりです。

  • イギリス英語:Love Actually(ラブ・アクチュアリー)、Harry Potter シリーズ
  • アメリカ英語:Forrest Gump(フォレスト・ガンプ)、Friends、The Big Bang Theory

視聴するときのポイントは3つです。

  • 「あ、今 chips って言ったけど、これはイギリスだからフライドポテトだな」と意識して聞く
  • 字幕と音声を比べて、spelling(color/colour など)や単語の違いをメモする
  • 気になった表現は、そのまま「英:〜、米:〜」とセットでノート化する

自分の興味があるドラマ1〜2本を「英米どちらの作品か意識して」じっくり見るだけでも、かなりの単語差に自然に触れられます。


まずは「自分の軸(英 or 米)」を決め、場面ごとに少しずつ単語を調整するのが現実的です。ドラマや映画で耳を慣らしながら、「あ、この単語はイギリス式だな」と気づけるレベルを目指しましょう。

まとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 英米の単語差は「スペル違い」「同じスペルで意味違い」「別単語」の3パターンに分けられる。
  • color/colour などスペル違いは、意味は同じなので「どちらかに統一」だけ意識すればよい。
  • chips / pants / subway / rubber / cider / first floor などは意味が大きく変わる要注意単語として必ず覚える。
  • 性的ニュアンスを含む rubber / fanny / shag / suspenders などは、無難な言い換え(eraser, butt など)を合わせて覚えておく。
  • public school / billion / pint など制度・お金・単位に関わる語は、ニュースやビジネスでは特に慎重に解釈する。
  • 学習では、まず自分が「イギリス英語 or アメリカ英語」のどちらを軸にするか決めてから、相手側の要注意語だけを重点的に覚える。
  • 旅行・留学・ビジネスでは、行き先や相手企業の地域に合わせて単語とスペルをそろえ、1つの文書の中で混ぜないようにする。
  • have (got), got/gotten, 現在完了 vs 過去形などの文法差は、ドラマや映画のセリフで自然に触れて慣れていくと理解しやすい。
  • 映画・ドラマを「これはイギリス英語」「これはアメリカ英語」と意識して見ることで、教科書にはない生きた単語差を体感できる。
  • すべてを完璧に覚える必要はなく、実際に使う場面で問題になりやすい単語から順に押さえていけば十分対応できる。
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