英語のリスニングアプリはたくさんあり、「どれを選べばいいのか分からない」「聞き流しているのに全然聞き取れるようにならない」と悩む人はとても多いです。
本記事では、新聞・ニュース系から会話フレーズ系、TOEIC・英検など試験対策系、動画系アプリまでを整理しながら、「目的・レベル別の選び方」と「具体的な勉強法」を分かりやすくまとめます。
特に、ニュースも会話も単語もカバーできる英語リスニング(StudySwitch)と、会話フレーズ特化の英会話リスニング(Flipout)を取り上げ、「どんな人に向くのか」「どう使うと伸びるのか」まで具体的に解説します。
自分に合ったアプリと勉強法が分かれば、無料〜低コストでもリスニング力は十分伸ばせます。
- 英語リスニングアプリの種類と特徴・向き不向きが分かる
- 目的・レベル別に、自分に合うアプリの選び方が分かる
- 聞き流し・精聴・シャドーイングなど具体的な勉強手順が分かる
- StudySwitchとFlipoutの違いと、賢い使い分け方が分かる
英語リスニングアプリの全体像
まずは「そもそも英語リスニングアプリとは何か」「どこまでをアプリに任せられるのか」を整理します。
役割と限界、アプリの主なタイプ、自分に向いているかどうかの判断材料が分かると、ムダな遠回りを避けられます。
アプリ学習の役割と限界
英語リスニングアプリの役割は、かんたんに言うと「英語の音にふれる時間を大きく増やし、復習をしやすくしてくれる道具」です。
スマホさえあれば、通勤・通学、家事の合間、寝る前など、いつでもネイティブ音声を聞けます。
しかも、速度調整・リピート・字幕・スクリプト(台本)・日本語訳など、紙の教材にはない機能がそろっています。
これらの機能のおかげで、分からない部分だけを繰り返したり、その場で意味を確認したりしやすくなります。
一方で、アプリにも限界があります。
つまり、アプリはあくまで「道具」です。
基本的な単語・文法の学習と、発音・声出し練習(シャドーイングなど)と組み合わせることで、本当の力が出てきます。
主なタイプと特徴
英語リスニングアプリには、大きく分けて次のタイプがあります。
ニュース・時事系は、世界のニュースやコラムを英語で聞けるタイプです。
例えば「英語リスニング(StudySwitch)」は、VOA(Voice of America)のニュースや英語コラムをベースに、英語ニュース・英会話・英単語リスニングを毎日配信しています。
ニュース系のメリットは、時事英語・ビジネス英語も同時に学べることです。
一方で、テーマが少しむずかしい場合もあるので、初心者は日本語訳や字幕をうまく使う必要があります。
会話フレーズ系は、日常会話・旅行・仕事などの場面別フレーズを、短い会話形式で学ぶタイプです。
「英会話リスニング(Flipout)」は、旅行・留学・仕事など約1,460シーンを、ネイティブ音声つきで無料提供している代表例です。
実際の場面をイメージしやすく、「使える英語フレーズ」を増やしたい人に向きます。
試験対策系は、TOEIC・英検・共通テストなど、それぞれの試験形式に合わせた音源・問題を収録しています。
本番と近い形式で練習できるので、スコアアップを目指す社会人・学生に効果的です。
動画・スピーチ系は、TEDやニュース動画、映画・ドラマなどを教材にしたタイプです。
長めのスピーチや自然な会話を聞けるぶん、内容も語彙も少し難しくなりますが、中級〜上級の伸びにはとても役立ちます。
たとえばTEDやYouTube教材アプリは、多くが英語字幕・日本語訳つきで、スクリプトも確認できます。
このように、タイプごとに特徴・得意分野が違うので、自分の目的に合ったものを選ぶことが大切です。
向いている人と向かない人
英語リスニングアプリはとても便利ですが、誰にでもベストとは限りません。
向いている人・向かない人の特徴を知っておきましょう。
アプリ学習が向いている人
こうした人は、アプリが「時間の見える化」や「記録」「通知」で背中を押してくれるので、習慣化しやすいです。
アプリ学習があまり向かない人
この場合は、まず紙のテキストや学校・塾・英語コーチングなどで「学習の土台」と「勉強の型」を作り、そのうえでアプリを組み合わせる方が効率的です。
なお、アプリのメリット・デメリットは、語学教育の研究でもよく論じられています。
興味があれば、例えば国立教育政策研究所などの資料(国立教育政策研究所)も参考になります。

目的別・レベル別の選び方
ここからは「自分にはどのアプリが合うのか」を具体的に決めていきます。
まず目的(会話・試験・ビジネス・ニュースなど)から考え、そのあとレベルと必要な機能をチェックすると、選びやすくなります。
目的別の選び方フロー
アプリ選びで一番大事なのは、「何のためにリスニングを伸ばしたいのか」を先に決めることです。
次の流れで考えると、迷いにくくなります。
会話・旅行・留学が目的の人
→ 会話フレーズ系・日常会話系アプリがメインになります。
「英会話リスニング(Flipout)」のように、旅行・留学・仕事などのシーン別フレーズを大量に聞けるアプリがぴったりです。
ここで大事なのは、自分が近い将来使いそうな場面から学ぶことです。
旅行予定がある人は、空港・ホテル・レストランなど。
仕事で使いたい人は、会議・電話・メールなど。
目的と場面が具体的なほど、フレーズが記憶に残りやすくなります。
TOEIC・英検・共通テストなど試験が目的の人
→ 試験対策系アプリがメインです。
英検なら「英検リスニングマスター」、共通テストなら「リスパス」など、試験形式に合わせたアプリがあります。
ただし、多くの試験では「日常会話」も出るため、ニュートラルなニュース系・会話系アプリもサブ教材として組み合わせると効果的です。
ビジネス英語やニュース理解が目的の人
→ ニュース・時事系アプリがメインです。
「英語リスニング(StudySwitch)」のように、ニュース・コラム・英会話・英単語がセットになっているアプリは、リスニング+語彙+背景知識をまとめて伸ばせます。
日経の「LissN」のようなビジネスニュース特化アプリも、上級者には有力な選択肢です。
映画・ドラマ・YouTubeで楽しく学びたい人
→ 動画・スピーチ系アプリが向いています。
TEDや、YouTube教材を使えるアプリ(RedKiwi、VoiceTubeなど)を選ぶと、自分の興味分野の動画で学べるので、モチベーションが続きやすいです。
レベル別の選び方の目安
次に、「自分のレベルとアプリの難しさが合っているか」を確認します。
目安は「スクリプトを見れば、だいたい8割は理解できる」です。
超初心者〜英検5級・4級レベル
このレベルでは、いきなり英語だけのニュースやドラマはかなりきついです。
日本語訳つき・ゆっくり読み上げ・レベル分けがしっかりしているアプリを選びましょう。
例:
初級〜中級(英検3級〜準2級/TOEIC 400〜600目安)
このあたりから、ニュース系・会話フレーズ系アプリをどんどん取り入れてOKです。
ただし、最初は再生速度を落としたり、英語字幕+日本語訳を活用したりして、理解を優先しましょう。
StudySwitchは速度調整(0.5〜2.0倍)や字幕ON/OFFができるので、このレベルの人にも使いやすい構成です。
中上級〜上級(英検準1〜1級/TOEIC 700以上目安)
このレベルでは、リアルスピードのニュースやTEDなども積極的に取り入れたいところです。
速度は基本「等速か少し速め」、字幕なしでざっと聞き、あとでスクリプトで確認するスタイルが合います。
ただし、全てを難しい教材にすると疲れてしまうので、やさしめのニュースや会話を「多聴」用として混ぜるとバランスが取れます。
必須機能とチェック項目
目的とレベルが決まったら、最後にアプリの機能をチェックします。
リスニングアプリ選びで、特に重要なのは次のポイントです。
速度調整とリピート機能は、「聞き取れない部分をつぶす」うえで必須です。
StudySwitchは0.5〜2.0倍の速度調整と、リピート・センテンスごとの頭出し再生ができるため、「分からないところに集中する」練習に向きます。
字幕・スクリプト・日本語訳は、精聴のときに欠かせません。
英語字幕だけ/日本語訳だけ/両方表示/どちらもオフ、と自在に切り替えられると、成長に合わせて負荷を調整しやすくなります。
広告やデータ収集も気になる点です。
無料アプリの多くは、広告表示や一部データの収集があります。
アプリストアの「データ安全性」欄や、開発会社のサイト(例:教育関連企業のベネッセコーポレーションなど)を参考に、どの情報が集められているか確認しておくと安心です。

おすすめアプリと活用例
ここでは、タイプ別の代表的なリスニングアプリと、その活用例を紹介します。
特に「会話系 vs ニュース系」「試験対策系」「動画系」、そして本記事の中心となるStudySwitchとFlipoutの違いを整理します。
会話系とニュース系の例
会話系の代表例:英会話リスニング(Flipout)
Flipoutの「英会話リスニング」は、短い会話に特化したアプリです。
特徴は次の通りです。
特に、「これから旅行や留学に行く」「日常会話のフレーズを増やしたい」という人に向いています。
使い方の例としては、
1. 興味のあるシーンを選ぶ(空港・自己紹介・レストランなど)
2. まずは日本語訳で内容をざっくり確認
3. 英語音声を何度か聞いて、聞き取れない部分だけ字幕でチェック
4. 気に入ったフレーズを声に出して練習(後述のシャドーイング)
という流れが効果的です。
ニュース系の代表例:英語リスニング(StudySwitch)
StudySwitchの「英語リスニング」は、英語ニュース・英会話・英単語を聞き流しで学べる総合アプリです。
主な特徴は次の通りです。
1トピックが短めなので、通勤・通学の10分などにも取り入れやすい構成です。
ニュース系アプリは、英語力だけでなく「世界の出来事」や「ビジネス・社会の教養」も得られるのが大きなメリットです。
実践的な活用例としては、
1. 朝の通勤で1本ニュースを聞き流す
2. 夜に同じニュースを字幕ありで精聴し、分からなかった単語をメモ
3. 気に入ったニュースをお気に入り登録し、後日もう一度聞き直す
といった「聞き流し+精聴+復習」のセット使いが効果的です。
試験対策と動画系の例
試験対策系の例
TOEIC・英検・共通テストなどのリスニングを上げたい場合は、次のようなアプリが役立ちます。
試験対策系の使い方のポイントは、
・本番と同じ形式・音声に慣れる
・間違えた問題だけ繰り返し解く
・同じセットを何度も聞き、内容を完全に理解する
の3点です。
試験専用アプリは「試験で結果を出す」ことに特化しているので、日常会話・ニュース系と組み合わせると、より自然なリスニング力が身につきます。
動画・スピーチ系の例
中級〜上級者におすすめなのが、TEDやYouTube教材アプリです。
例:
動画系アプリは、内容が専門的だったり、スピードが速かったりするため、いきなり完全理解を目指す必要はありません。
字幕や速度調整を使い、「まずは大まかな内容が分かればOK」というスタンスで、多聴用として取り入れるとよいでしょう。
StudySwitchとFlipout比較
ここで、本記事の中心である「英語リスニング(StudySwitch)」と「英会話リスニング(Flipout)」を、簡単な表で比べてみます。
| 項目 | 英語リスニング(StudySwitch) | 英会話リスニング(Flipout) |
|---|---|---|
| メイン教材 | 英語ニュース・コラム・英会話・英単語 | 短い会話フレーズ(約1,460シーン) |
| 目的 | ニュース理解・ビジネス・試験対策にも対応 | 日常会話・旅行・仕事で使うフレーズ習得 |
| レベル感 | 初級〜中上級(内容は幅広い) | 初心者〜初中級向け |
| 音声スピード | 標準的(ニュース系なので少し速めもある)+速度調整可 | 明瞭でゆっくりめ(速度調整の要望あり) |
| 字幕・訳 | 日英字幕自動スクロール、ON/OFF切替可能 | 英語・日本語の表示あり(会話単位で確認) |
| 聞き流し機能 | バックグラウンド再生・リピート可 | フレーズ聞き流し(会話の一括再生) |
| 料金 | 基本無料(広告あり) | 基本無料(全部のフレーズ・機能が無料) |
| 向いている人 | ニュースで語彙・教養も伸ばしたい人/試験やビジネスにも活かしたい人 | 日常・旅行・仕事の会話フレーズを大量にインプットしたい初心者〜初中級者 |
ざっくり言うと、
・StudySwitch…「ニュース+会話+単語」をまとめて学べる総合型。ニュース・時事・試験対策まで視野に入る人向け。
・Flipout…日常・旅行・仕事のフレーズを、やさしめの音声で大量インプットしたい人向け。
という違いがあります。
おすすめの組み合わせ方としては、
1. 初心者〜初中級の間は、Flipoutでフレーズの「型」を増やす
2. 中級以上になってきたら、StudySwitchでニュース・英会話・英単語をプラスする
3. 試験前は、試験対策アプリで本番形式に慣れる
のように、ステップを分けていくと無理なく伸ばせます。

効果的な勉強法と注意点
最後に、「アプリをどう使えば本当にリスニング力が伸びるのか」を具体的に見ていきます。
聞き流し・精聴・シャドーイング・多聴、それぞれの役割と手順、よくある失敗と対策を押さえておきましょう。
聞き流しと精聴の使い分け
「聞き流すだけでは英語は伸びない」とよく言われますが、これは半分正しくて、半分誤解です。
重要なのは、聞き流し(多聴)と精聴をセットで行うことです。
聞き流し(多聴)の役割
・英語のリズムや音に耳を慣らす
・「英語が流れてくる状況」に自分を慣らす
・学んだ表現を何度も耳に入れ、定着を助ける
聞き流しだけで「意味も分からない音」を聞き続けても効果は薄いですが、
・すでに理解したニュースや会話をBGMのように流す
・スクリプトを一度読んで内容を把握してから聞き流す
といった工夫をすれば、十分意味のあるトレーニングになります。
StudySwitchやFlipoutのように、バックグラウンド再生や聞き流しモードがあるアプリなら、通勤・家事中などに取り入れやすいです。
精聴の役割
精聴とは、短い音声を何度も聞いて、「何を言っているか」「なぜそう聞こえるか」まで細かく確認する学習です。
・知らない単語・表現を調べる
・聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認する
・音のつながり・弱く発音される部分を意識して聞き直す
といった作業が入ります。
多くの人は「聞き流しばかり」「新しい音源ばかり」で、精聴と復習が足りていません。
1日10〜15分でもいいので、「字幕ありで集中して聞く時間」を作ると、聞き流しの効果も高まります。
シャドーイングと多聴の手順
リスニング力を本気で伸ばしたいなら、シャドーイングがおすすめです。
シャドーイングとは、流れてくる英語音声の少しあとを追いかけるように、そっくり真似して声に出すトレーニングです。
アプリを使ったシャドーイングの手順は、次のようになります。
StudySwitchのように速度調整ができるアプリなら、最初は0.75倍や0.5倍から始め、慣れてきたら等速・1.25倍と上げていくと、無理なくステップアップできます。
一方、多聴(量をたくさん聞く)の目的は「スピードと語彙の幅に慣れること」です。
多聴では、細かいところまで聞き取ろうとせず、
・大まかな内容がつかめればOK
・分からない単語があっても止めない
くらいのゆるさで、たくさんの音源を聞くことが大切です。
おすすめは、
・精聴・シャドーイング用に「お気に入りのニュースや会話」を数本選ぶ
・通勤や家事中は、それ以外のニュース・会話を多聴用として聞き流す
という役割分担です。
継続のコツと失敗例
リスニングは、毎日少しずつ続けることでしか伸びません。
多くの人がつまずくパターンと、その対策を知っておきましょう。
よくある失敗例
こうした失敗を防ぐためには、次のような工夫が有効です。
継続のコツ
・1日30分が難しければ「毎日5〜10分」を目標にする
・時間ではなく「1ニュース+1会話をやる」など、単位で目標を決める
・StudySwitchの「今日のおすすめ」など、アプリ側が提案してくれるメニューをそのまま使う
・お気に入り機能で「マイ教材」を作り、同じコンテンツを何度も聞く
アプリの「学習記録」「連続学習日数」などの機能も、モチベーション維持に役立ちます。
リスニング力の変化はゆっくりですが、
・3ヶ月ほどで「聞き取れる単語が増えた」
・半年ほどで「簡単なニュースや会話の大意がつかめる」
・1年ほどで「ネイティブの会話スピードにもかなり慣れてきた」
と感じる人が多いと言われています。
すぐに結果が見えなくても、「毎日少しずつ」を積み重ねれば、必ず耳は変わります。

総括
ここまで、英語リスニングアプリの種類から選び方、具体的な勉強法まで見てきました。
最後に、実践のときに見返せるよう、要点をまとめます。

