「高い」と英語で言いたいとき、多くの人が真っ先に思い浮かべるのがexpensiveです。
ただ、実際の英会話や試験では、単に「値段が高い」だけでなく、「割に合わない」「代償が大きい」「物価が高い」など、少し違う意味も表したくなる場面が多くあります。
この記事では、expensiveの基本から、costly / overpriced / cheap などとの違い、It is expensive to ~ 構文や試験頻出のコロケーションまで、一気に整理します。
日常会話にも試験対策にもそのまま使えるよう、すべてシンプルな日本語で解説します。
- expensiveの基本的な意味・発音・文法情報が分かる
- 物・サービス・生活費・代償などへの広い使い方を整理できる
- costly / overpriced / cheap などとの違いを理解して言い分けられる
- 試験・会話でそのまま使える定番表現と例文を身につけられる
expensiveの基本と結論
最初に、expensiveの「核」となる意味と、レベル・発音・コアイメージをまとめます。
ここを押さえておくと、あとの細かい用法も理解しやすくなります。
基本意味と品詞レベル
expensiveは形容詞です。
基本の意味は、次の3つにまとめられます。
学習レベルとしては、高校1年~英検準2級レベルの基本単語です。
TOEICでも、350点以上を目指すなら確実に知っておきたい語です。
代表的なイメージは「財布にとって痛い」「出費が重い」というものです。
単に金額が高いというだけでなく、「払う側から見て負担に感じる高さ」を表すことが多いのがポイントです。
例として、時計やレストランなど具体物に対してよく使います。
-
英語:This watch is expensive.
日本語:この時計は値段が高いです。 -
英語:That restaurant is very expensive.
日本語:あのレストランはとても高いです。
「高級な」という意味でもよく使いますが、always「高級=良い」と言っているわけではありません。
「高いなあ」と感じている、というニュアンスに近いと考えると分かりやすいです。
発音アクセントと語形
expensiveの発音と語形は、基本ですがとても大切です。
特に、似たつづりのexpansive(広大な)と混同しないよう注意しましょう。
音節は「ex・pen・sive」で、アクセントは真ん中のpenの部分に置きます。
発音記号は次の通りです。
語形は次のようになります。
・原級:expensive
・比較級:more expensive
・最上級:most expensive
-
英語:This bag is more expensive than that one.
日本語:このかばんはあのかばんより高いです。 -
英語:It’s the most expensive hotel in this city.
日本語:そこはこの街でいちばん高いホテルです。
つづりでよくあるミスは「expencive」や、意味の違う「expansive」です。
書くときは、「expense(費用)」+「ive」と意識すると、正しいスペルを覚えやすくなります。
コアイメージと主観性
expensiveのコアイメージは、「費用がかさんで負担を感じる」です。
ここには、話し手の主観が強く関わります。
同じ10,000円でも、人によって「高い」「ふつう」「安い」と感じ方が違います。
expensiveは、その「高いと感じる」気持ちを表す言葉です。
たとえば、次の2つを比べてみましょう。
-
英語:The price is high.
日本語:その価格は高いです。(数値として高い) -
英語:The bag is expensive.
日本語:そのかばんは高いです。(持ち主の感覚として高い)
前者は数字レベルの話で、より客観的です。
後者は、買う人の「高いなあ」という感覚が入っています。
また、expensiveには「ぜいたく」「不経済」というニュアンスが出ることもあります。
たとえば、expensive hobby(お金のかかる趣味)、expensive taste(高くつく好み)などがそうです。
意味の広がりと典型用法
ここからは、expensiveが実際にどのような対象に使われるのかを、意味ごとに整理します。
物やサービスだけでなく、生活費や失敗・戦争など、「お金」や「代償」が関わる場面で広く使えるのが特徴です。
詳しくは、英和辞書サイト(例:weblio英和辞典)でも確認できます。
物やサービスが高い
いちばん基本の使い方です。
商品、サービス、レストラン、ホテル、車、服など、目に見えるもの・利用するものが「高い」と言いたいときに使います。
よく使う組み合わせの例をまとめます。
例文で見てみましょう。
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英語:She is wearing an expensive necklace.
日本語:彼女は高価なネックレスを身に着けています。 -
英語:This is too expensive for a student.
日本語:これは学生には高すぎます。
「高級ブランド品」などをまとめて言いたいときは、expensive brand / expensive designer goods などもよく使われます。
「高価=ステータスが高い」というイメージとも相性が良い語です。
生活費や物価が高い
国や都市、生活全体の「物価」「生活費」が高いときにもexpensiveを使います。
このときの主語は、country(国)、city(都市)、life(暮らし)、living(生活)などになることが多いです。
よくあるパターンを見てみましょう。
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英語:It is expensive to live in Tokyo.
日本語:東京に住むにはお金がかかります。 -
英語:Everything in Japan is expensive by international standards.
日本語:日本は国際的な基準から見ると、何でも高いです。
このような表現は、ニュースや経済の記事でもよく出てきます。
物価や生活費の違いを話すときに、とても便利な語です。
代償が大きい比喩用法
expensiveは、お金が直接動かない場合にも使われます。
たとえば、「高くつく失敗」「犠牲の大きい戦争」などです。
ここでは、お金の代わりに「命」「時間」「信用」などの大きな損失をイメージしています。
代表的なコロケーションは次の通りです。
-
英語:That mistake was very expensive for the company.
日本語:そのミスは会社にとって非常に高くつきました。 -
英語:The war proved expensive in both money and lives.
日本語:その戦争は金銭面でも人命の面でも大きな犠牲をもたらしました。
同じような意味で、costlyもよく使われますが、後ほどの類義語セクションでexpensiveとの違いをくわしく見ていきます。
文型パターンと頻出表現
ここでは、expensiveがよく使われる文型や定番フレーズを整理します。
It is expensive to ~ 構文や、too expensive のパターンは、英検やTOEIC、学校のテストでも頻出です。
同時に、会話でそのまま使える自然な言い回しも押さえておきましょう。
It is expensive to構文
「~するのはお金がかかる」と言いたいとき、最もよく使われるのがIt is expensive to +動詞の原形という形です。
基本パターンは次の3つです。
例文で確認しましょう。
-
英語:It is expensive to live in Japan.
日本語:日本で暮らすにはお金がかかります。 -
英語:It is too expensive for me to study abroad this year.
日本語:今年は留学するには、私には費用が高すぎます。 -
英語:This plan will be very expensive to carry out.
日本語:この計画を実行するには大きな費用がかかります。
特に2番目の「too ~ for 人 to 動詞」は試験でよく出るパターンです。
「~には…すぎる」という形で、別の形容詞(easy / difficult など)にも応用できます。
too expensiveの用法
too expensiveは、「とても高い」ではなく、「高すぎる(許容範囲を超えている)」という意味です。
「買えない」「払えない」「あきらめるべきだ」といった否定的な判断が入ります。
よく使う形は次の3つです。
-
英語:This smartphone is too expensive for me.
日本語:このスマホは私には高すぎます。 -
英語:It’s too expensive for us to eat there every week.
日本語:私たちが毎週そこで食事をするには高すぎます。
「とても高い」と程度だけを言いたいときは、very expensive / really expensive / so expensive などを使います。
tooは、「限度オーバーで困る」というニュアンスが入ることを覚えておきましょう。
試験頻出コロケーション
expensiveは、さまざまな名詞と組み合わさって出てきます。
英検やTOEIC、学校のテストで特に目にすることが多いコロケーションを、用途別にまとめます。
| カテゴリ | よく出る組み合わせ | 意味のイメージ |
|---|---|---|
| 生活・物価 | expensive city / country / area | 生活費や物価が高い地域 |
| 商品・サービス | expensive restaurant / hotel / car / clothes | 高級レストラン・ホテル・車・服 |
| 維持・運営 | expensive to maintain / run / operate | 維持・運営にお金がかかる |
| 失敗・決定 | expensive mistake / decision | 高くつくミス・決断 |
| 好み・趣味 | expensive hobby / taste | お金のかかる趣味・高くつく好み |
これらは、長文読解やリスニングにも頻出です。
特に「expensive to maintain(維持費が高い)」は、家・車・機械・設備など、幅広い対象に使える便利な表現です。
類義語との違いと関連表現
ここからは、「高い」を表すほかの英単語との違いを整理します。
expensive / costly / overpriced / cheap などを正しく言い分けられると、英語での表現力が一気に上がります。
比較のポイントは、「値段の高さ」なのか、「価値とのバランス」なのか、「数値レベルの高さ」なのか、という視点です。
類義語との細かな違いは、英語教育サイト(例:英ナビ!辞書)の説明も参考になります。
costlyやoverpricedとの違い
まずは、「高い」という意味が近いcostlyとoverpricedとの違いを見てみましょう。
ざっくりまとめると、次のようなイメージです。
それぞれ例文でニュアンスを確認します。
-
expensive:
英語:The hotel is expensive, but worth it.
日本語:そのホテルは高いですが、それだけの価値があります。
→ 値段は高いが、「高すぎる」とまでは言っていない。 -
costly:
英語:It was a costly mistake.
日本語:それは高くつく失敗でした。
→ お金や時間、信用など、大きな損失が出たことに焦点。 -
overpriced:
英語:The merchandise is ugly and everything is very overpriced.
日本語:商品はダサいし、どれも値段が高すぎます。
→ 「質のわりに高すぎる」という強い不満・批判。
overpricedは、値段設定に対する「文句」が強く出る語です。
「ちょっと高いね」くらいならexpensive、「ぼったくりだ」と強く言いたいときはoverpriced、というイメージを持つとよいでしょう。
cheapなど反対語との比較
expensiveの代表的な反対語はcheapとinexpensiveです。
ただし、ニュアンスには大きな違いがあります。
例文で比べてみます。
-
英語:This restaurant is cheap but the food is good.
日本語:このレストランは安いですが、料理はおいしいです。 -
英語:This restaurant is inexpensive and the food is good.
日本語:このレストランは値段が手ごろで、料理もおいしいです。 -
英語:This car is expensive, but economical to run.
日本語:この車は値段は高いですが、走行コストは安くて経済的です。
cheapには、「安っぽい」というマイナスのイメージが出ることがあります。
丁寧に「お手頃」と言いたいときは、inexpensiveの方が安全です。
よくある誤用と注意点
expensiveまわりで、日本人学習者がよくしてしまう間違いを整理しておきます。
ここを意識するだけでも、かなり自然な英語に近づきます。
「そのかばんは高い」と言いたいときに、×The bag is high. と言ってしまうパターンです。
highはprice, rent, tax, salary など「数字・レベル」が主語のときに使うのが基本です。
○ The price is high.(価格が高い)
○ The rent is high.(家賃が高い)
× The bag is high. → ○ The bag is expensive.
また、overpricedを軽く「ちょっと高い」くらいの感覚で使うと、ネイティブにはかなり強い不満に聞こえることがあります。
「高いけど悪くはない」ならexpensiveにしておく方が無難です。
スペルの混同にも注意しましょう。
メールやレポートでは、スペルチェックで気づきにくい間違いです。
「expense(費用)」を連想しながら書くクセをつけるのがおすすめです。
総括
最後に、この記事全体の内容をコンパクトにまとめます。
ここだけ見直せば、expensiveの基本と応用を一気に復習できます。
この記事で出てきた例文やコロケーションを、自分の生活場面(通学、趣味、買い物、将来の進路など)に当てはめて、いくつか英文を書いてみてください。
「高い」「高くつく」「割に合わないくらい高い」を英語で言い分けられるようになると、会話でも試験でも表現の幅がぐっと広がります。

