英会話を始めたいと思っても、いきなり高い教材やスクールにお金をかけるのは不安ですよね。
今は、質の高い英会話アプリがたくさんあり、その多くが「無料」から試せます。
ただ、種類が多すぎて「どれを入れればいいのか分からない」「無料だけでどこまで話せるようになるの?」と迷う人も多いはずです。
この記事では、人気の無料英会話アプリをタイプ別に整理し、目的・レベル別の選び方や、無料アプリの限界と賢い活用法、オンライン英会話へのステップアップまでをまとめて解説します。
自分に合うアプリと学習の進め方が分かれば、0円からでも英会話を着実に伸ばしていけます。
- 無料で使える人気英会話アプリの種類と特徴が分かる
- 目的・レベル別にどのアプリを選べばよいか判断できる
- 無料アプリの限界と、有料版・オンライン英会話との違いが理解できる
- 無料→有料→オンライン英会話への具体的な学習ロードマップが分かる
人気の無料英会話アプリ一覧
この章では、まず「無料英会話アプリとは何か」を整理したうえで、タイプ別に代表的な人気アプリを紹介します。
どのアプリも基本は無料で始められますが、得意分野や向いているレベルが違います。
ここを押さえておくと、自分に不要なアプリを入れすぎて時間をムダにするのを防げます。
無料英会話アプリとは
英会話アプリは、スマホやタブレットで「聞く・話す・読む・書く」の練習ができる学習ツールです。
ダウンロード無料のものが多く、会員登録だけで使い始められます。
ただし、無料といっても、次のような仕組みで運営されています。
たとえばDuolingoなら、全コースを無料で学べますが、広告と「ハート制限」があります。
ELSAやSpeakのような発音・AI会話アプリも、基本レッスンは無料でも、本格的に使い放題にするには月額課金が必要です。
つまり、無料版は「お試し + 基礎トレーニング」までが中心で、より深い学習や制限解除は有料というのが一般的です。
まずは無料で使いながら、自分がどこまで続けられそうか、どんな機能がほしいかを見きわめるのがおすすめです。
基礎学習向け人気アプリ
基礎学習向けアプリは、「単語・文法・よく使うフレーズ」をゲーム感覚でインプットできるのが強みです。
英会話がまったくの初めて、または中学英語からやり直したい人に向いています。
代表的なアプリと特徴をまとめます。
Duolingo(デュオリンゴ)
世界で5億ダウンロード以上の超定番アプリです。
40以上の言語に対応し、英語コースも完全無料で学べます(広告・ハート制限あり)。
1レッスン約5分で、単語・文法・リスニング・スピーキングをクイズ形式で繰り返します。
連続日数やランキングなどゲーム要素が強く、「毎日少しずつ続けやすい」のが最大のメリットです。
Cake
YouTubeから厳選された短いネイティブ動画で日常フレーズを学ぶアプリです。
字幕つきで何度も再生でき、発音チェック機能もあります。
「ネイティブの自然な会話をたくさん聞きたい」という人に向いています。
Memrise(メムライズ)
ネイティブの動画・音声で、実生活でよく使うフレーズを覚えるアプリです。
語彙力を増やしたい人、海外旅行前に実用フレーズを集中的に身につけたい人と相性が良いです。
このほか、日本の学習者に人気のアプリとして「Real英会話」「レシピー」などもあります。
レシピーは英語4技能をバランスよく学べる総合型アプリで、単語・リーディングの多くを無料で使えます。
インプット中心のアプリは、独立行政法人などが公開している学習アドバイスとも相性がよく、たとえば国立国語研究所の英語学習に関する特集でも「語彙と文法の土台づくり」の重要性が説明されています。
発音・AI会話系アプリ
次に、発音やスピーキングに特化したアプリです。
最近はAI技術が進み、アプリ相手にかなり自然な会話練習ができるようになりました。
代表的なものを見てみましょう。
ELSA Speak
独自AIで、音節レベルまで発音を細かく分析してスコア化してくれるアプリです。
どの音が弱いのかを色分けして教えてくれるので、カタカナ発音を直したい人に最適です。
無料でも多くの発音レッスンを試せますが、すべてのコースを使うには有料プランが必要です。
Speak(スピーク)
ChatGPTの開発元OpenAIと提携しているAI英会話アプリです。
旅行や仕事などのシーンを想定したロールプレイでAIと会話し、文法・発音のフィードバックをもらえます。
人を相手に話すのが恥ずかしい人でも、大量に話す練習ができるのが大きな利点です。
ダウンロードと一部レッスンは無料ですが、本格利用はサブスク契約が前提です。
スピークバディ
AIキャラクターと会話しながら、日常会話や旅行英会話を鍛える日本発の人気アプリです。
最初にレベルチェックがあり、自分のレベルに合ったカリキュラムを自動で組んでくれます。
有料アプリですが、1週間ほどの無料お試し期間があります。
これらのアプリは、発音やスピーキングに絞って集中的に鍛えたい人に向いています。
SNS型と言語交換アプリ
最後に、SNS型・言語交換タイプのアプリです。
世界中の学習者やネイティブとチャット・投稿を通じて交流しながら、リアルな英語表現を学べます。
Engly(イングリー)
英語で投稿したり、チャットしたりできるSNS型の英語学習アプリです。
辞書・翻訳・フレーズ集・文法学習コンテンツなど、インプットの機能も豊富です。
特徴的なのは、AI「ピヨミン」に文章を添削してもらえることです。
日本語から自然な英語への変換もできるので、「言いたいことは日本語ではあるが、英語でどう表現すればいいか分からない」ときに便利です。
ただし、AI添削の無料回数には制限があります。
HelloTalk(ハロートーク)
学びたい言語と教えられる言語を登録して、世界中のユーザーとマッチングする言語交換アプリです。
チャットやタイムラインでネイティブと交流でき、生きた表現を大量にインプットできます。
多くの機能は無料ですが、通話や高度な検索、一部の便利機能は有料です。
SNS型アプリはアウトプット量を増やしやすい一方で、個人情報や安全面のリスクもあります。
詳しい注意点は、後半の「SNS利用時のリスクと対策」で解説します。

目的別・レベル別の選び方
ここからは、「どのアプリが自分に合うのか」を具体的に決めていきます。
重要なのは、目的(何のために英語を使いたいか)と現在のレベルをはっきりさせることです。
この章では、初心者・日常会話/旅行・ビジネス・試験対策の3パターンに分けて、アプリ構成の例を紹介します。
初心者向けおすすめ構成
英語がほぼ0から、または中学英語もあやしいという人は、いきなり会話アプリだけに頼ると挫折しがちです。
まずは、基礎インプットと簡単なアウトプットを組み合わせる構成がおすすめです。
Duolingoで単語・文法・基礎フレーズをゲーム感覚で覚えつつ、Cakeの短い動画で音とリズムに慣れます。
そのうえで、英会話フレーズ1600などの瞬間英作文アプリで「日本語→英語」に変換するトレーニングをすると、会話の土台が整ってきます。
近年、大学などでも「音声と文字を組み合わせた反復学習」が効果的とされており、たとえば東京大学の英語学習ガイドでも、基礎語彙と文法の反復の重要性が紹介されています。
初心者のうちは、「完璧な発音」よりも簡単な文をパッと組み立てられるかを優先して鍛えると、後の会話練習がスムーズになります。
日常会話・旅行向け
海外旅行や留学、外国人の友人との会話が目標なら、「よく使うフレーズ」を場面別に覚え、実際に声に出して練習することが大切です。
おすすめの組み合わせは次の通りです。
たとえば、旅行1か月前なら次のような流れが現実的です。
1〜2週目は、Real英会話や英会話フレーズ1600で「空港・ホテル・レストラン」などの場面別フレーズを集中的にインプットします。
同時にCakeで現地っぽい言い回しを聞いておくと、耳も慣れてきます。
3〜4週目は、Speakやスピークバディで、「ホテルのチェックイン」「道をたずねる」など、旅行場面のロールプレイを繰り返します。
フレーズアプリで覚えた表現を、AIとの会話の中で実際に使ってみるイメージです。
このレベルでは、オンライン英会話よりもAI会話のほうが気楽に続けやすい人も多いので、「まずAIで慣れてから、人と話すステップへ」という流れがスムーズです。
ビジネス・試験対策向け
仕事で英語を使いたい、TOEICなどのスコアアップも狙いたい人は、「日常会話」だけでは足りません。
ビジネス独特の表現や、試験形式に慣れる必要があります。
この場合は、次のような構成が考えられます。
レシピーは4技能を1つのアプリで鍛えられ、TOEIC対策コースもあるので、リスニングと単語を底上げしたい人に向いています。
Speakやスピークバディでは、会議・プレゼン・メール対応などのビジネストピックも扱えるので、「仕事で実際に使うフレーズ」をAI相手に練習できます。
そのうえで、QQEnglishのようなオンライン英会話の無料体験を活用し、実際に人を相手に話す練習をしてみると、弱点がはっきり見えてきます。
ビジネス・試験対策レベルになると、無料アプリだけではカバーしきれない部分も増えるので、次章以降で「どこから有料にステップアップすべきか」も詳しく説明します。

無料アプリの限界と賢い活用
無料アプリはとても便利ですが、「これだけでネイティブ並みに話せる」わけではありません。
この章では、無料版の仕組みと制限、AI会話と人講師の違い、オンライン英会話との比較を整理します。
限界を知ったうえで賢く使えば、無料アプリは強力な武器になります。
無料版の仕組みと制限
多くの英会話アプリは、「基本無料+一部有料」のフリーミアム型です。
無料でどこまでできるかはアプリごとに違いますが、大まかには次のような傾向があります。
たとえばDuolingoは、無料で全コースを使えますが、広告と「ハート制」により、間違えすぎると一時的に学習が止まります。
EnglyのAI添削も、無料版では回数制限があり、たくさん使いたい場合は有料プランが必要です。
無料版のメリットは、0円で本格的な教材を試せることです。
一方で、広告や制限により「集中が切れる」「もっとやりたいときにできない」というストレスが発生しやすいです。
自分の学習量が増えてきたら、1〜2個のアプリだけ有料プランにして、他は無料のまま組み合わせるという使い方がコスパ面でも現実的です。
AI会話と人講師の違い
AI会話アプリ(Speak、スピークバディ、Praktikaなど)は、人間を相手にしなくても大量に話す練習ができるのが大きな魅力です。
しかし、人講師と比べると、できること・できないことがはっきりしています。
| 項目 | AI会話アプリ | 人間講師(オンライン英会話) |
|---|---|---|
| 話す量 | 予約不要で24時間。量はほぼ無制限に増やせる。 | レッスン時間内に限られる(25分など)。 |
| 心理的ハードル | 間違えても恥ずかしくない。初心者向き。 | 最初は緊張しやすいが、実戦に近い。 |
| フィードバック | 発音や文法の指摘は早くて細かいが、ニュアンスや文化背景は弱い。 | 表現の自然さ・場面に合うかなど、細かいニュアンスまで相談できる。 |
| 会話の自然さ | かなり自然だが、長い雑談や脱線には弱い部分もある。 | 相手が生身なので、雑談・沈黙・言い直しも含めてリアル。 |
| 費用 | 月数千円〜で話し放題のものが多い。 | 回数制で月数千円〜。講師の質で大きく差が出る。 |
AI会話は、「とにかく口を慣らす」「発音や基本表現を固める」段階で非常に役立ちます。
一方で、実際の会議や雑談のような「予想外の流れ」に対応する力や、文化的な背景をふまえた表現は、人講師との対話で鍛えたほうが早いことも多いです。
どちらが上、というよりは、AIで量をこなし、人講師で質を磨くという役割分担で考えると、バランスよく伸ばせます。
オンライン英会話との比較
QQEnglishのようなオンライン英会話は、「人と話す」ことでしか身につかない力を伸ばせるサービスです。
無料アプリやAI会話と比べたときのポイントを整理します。
QQEnglishのように講師全員がTESOLなどの資格を持ち、カランメソッドを正式に導入しているサービスは、「短時間で話す力を伸ばしたい中級者以上」に特に向いています。
ただし、いきなりオンライン英会話から始めると、言いたいことが全く出てこず、つらくなってやめてしまう人も多いです。
そのため、無料アプリやAI会話である程度「基礎+口慣らし」を済ませてから、オンライン英会話へステップアップする流れが現実的です。

学習ロードマップと注意点
最後に、「無料アプリ → 有料アプリ → オンライン英会話」という流れをどう設計するかをまとめます。
同時に、無料アプリやSNS型サービスを使うときの注意点も確認しておきましょう。
無料から有料へのステップ
「どこまで無料で粘って、いつ課金やオンライン英会話に進めばよいのか」は、多くの人が迷うポイントです。
判断の目安になるサインをいくつか挙げます。
こうしたサインが出てきたら、次のステップを検討するタイミングです。
まずは、今もっとも使っているアプリの有料プランを1か月だけ試してみましょう。
たとえば、DuolingoのSuperプランで広告なし・ハート無制限にする、Speakやスピークバディを本格利用する、レシピーのBasic以上に入ってAI発音チェックを増やす、などです。
それでも「人と話すと固まってしまう」と感じるなら、QQEnglishなど無料体験があるオンライン英会話を2〜3回だけ受けてみましょう。
実際に人と話してみると、自分の弱点(語彙不足・文法・リスニングなど)が驚くほどはっきり見えてきます。
その弱点を、ふだんの無料アプリ学習に持ち帰って補強していくと、投資したお金以上の効果を得やすくなります。
効率的な組み合わせ学習
アプリは1つに絞る必要はなく、役割を分けて2〜3個組み合わせると効率が上がります。
ただし、入れすぎると管理しきれないので、次のようなシンプルな構成にすると続きやすいです。
具体的な1日の例としては、次のような流れが考えられます。
朝または通勤中に、Duolingoで5〜10分、文法と単語を反復します。
お昼休みやスキマ時間にCakeの短い動画を2〜3本見て、シャドーイング(音声のあとに少し遅れてマネして発声)を行います。
夜にSpeakやスピークバディで10〜15分、AIと会話して「その日覚えたフレーズ」を実際に使います。
余裕があれば、Englyで英語の短い日記を投稿してAIに添削してもらいましょう。
同じ表現に複数のアプリで何度も触れることで、記憶に定着しやすくなります。
SNS利用時のリスクと対策
EnglyやHelloTalkのようなSNS・言語交換アプリは、モチベーション維持と実践的な表現の習得にとても役立ちます。
一方で、インターネット上の見知らぬ人とやり取りするため、いくつかの注意点があります。
また、言語交換は「お互いに学び合う場」です。
一方的に添削だけ求めたり、相手の文化や考え方を否定したりすると、トラブルの元になります。
AI添削機能についても、「AIが言うこと=絶対正しい」と思いこむのは危険です。
AIの提案がしっくりこないときは、辞書や他のネイティブの例文も確認し、あくまで「候補の1つ」として使うのが安全です。
※どのアプリも、プライバシーポリシーで「どんなデータを収集・利用するか」を公開しています。気になる人は、利用前に必ず確認しましょう。

総括
最後に、本記事の要点をまとめます。
- 無料の英会話アプリは「基礎学習」「発音・AI会話」「SNS・言語交換」の3タイプに分けて選ぶと分かりやすい。
- 初心者はDuolingoやCakeなどで基礎インプットを固め、瞬間英作文や簡単なAI会話で口慣らしをすると挫折しにくい。
- 日常会話・旅行目的なら、Real英会話+AI会話アプリ(Speak・スピークバディなど)の組み合わせが実践的で効果的。
- ビジネス・試験対策では、レシピーなど総合型アプリと、QQEnglishなどのオンライン英会話を段階的に取り入れるとよい。
- 無料版には「広告・回数・機能」の制限があるため、学習量が増えてきたら1〜2アプリだけ有料化するのがコスパがよい。
- AI会話は大量のアウトプットに最適だが、ニュアンス理解や本番慣れには人間講師とのレッスンも必要になる。
- 効果的な学習には、インプット担当・アウトプット担当・交流担当のアプリを2〜3個に絞って組み合わせるのがおすすめ。
- SNS・言語交換アプリでは、個人情報の管理とマナーに注意し、AI添削を「絶対の答え」として過信しないことが大切。
- 最終的には、無料アプリで土台を作り、有料機能とオンライン英会話で「量と質」を高めることが、最も失敗しにくいロードマップになる。

