IELTSリーディングで時間内に点を取るコツ

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IELTSのリーディングは「英語力」だけでなく、「時間との戦い」と「解き方の戦略」が大きくスコアを左右します。

全文をじっくり読もうとすると、ほぼ確実に時間切れになります。

この記事では、特にアカデミック・モジュールでバンド6.0〜6.5を目指す方に向けて、「60分で3パッセージ40問を解き切り、必要な点を取り切るためのコツ」をまとめます。

問題形式ごとの解き方、時間配分、NOT GIVENの見極め方、そしてスコアアップのための勉強法まで、順番に整理していきます。

  • IELTSリーディングの基本仕様と、全文精読が危険な理由が分かる
  • 60分で解き切るための時間配分と「捨て問」の考え方が分かる
  • 問題タイプ別の具体的なコツとNOT GIVENの判定基準が分かる
  • 6.0〜6.5を取るための学習計画と教材の使い方が分かる

IELTSリーディングの全体像

まずは試験の全体像を押さえます。

形式や出題意図を知らないまま解き方だけ真似しても、安定してスコアは出ません。

ここでは、形式、測られているスキル、そして多くの人がやりがちな「全文精読」がなぜ危険なのかを整理します。

  • アカデミック・リーディングの基本仕様と問題タイプが分かる
  • IELTSがどんな読解スキルを測っているか理解できる
  • 全文精読が時間的に不可能な理由を数値で理解できる
  • これから身につけるべき「読み方の方向性」が分かる

形式と問題タイプ整理

この記事は、IELTSアカデミック・モジュールのリーディングを前提に説明します。

基本仕様は次の通りです。

  • パッセージ数:3つ
  • 語数:各約900〜1,000語(合計約2,700〜3,000語)
  • 設問数:全40問
  • 試験時間:60分(見直し時間もこの中に含まれる)

出典は本・雑誌・新聞・学術書などからの抜粋で、内容はやや学術寄りです。

トピックは環境、科学、教育、社会問題、歴史など、幅広い分野から出ます。

主な問題タイプは次のようなものです。

  • TRUE / FALSE / NOT GIVEN や YES / NO / NOT GIVEN
  • マルチプルチョイス(選択問題)
  • 段落見出し(ヘディング)問題
  • マッチング(情報や人名と主張の対応づけ)
  • 穴埋め・抜き出し(要約文や表、図の完成)

ジェネラル・トレーニングのリーディングも時間と問題数は同じですが、文章の長さやスコア換算が少し異なります。

ジェネラルでは短めの実用文が多く、6.0を取るにはアカデミックよりも多く正解する必要があります(目安として30/40程度)。

形式の詳しい仕様は、ブリティッシュ・カウンシル日本事務所が運営する公式サイトでも確認できます。

必要に応じて、出題形式の説明ページも参考にしてください。

IELTSリーディングの戦略解説(IELTS公式パートナーサイト)

測られている読解スキル

IELTSリーディングは、単に「英単語をどれだけ知っているか」を測るテストではありません。

主に次のような読解スキルが問われています。

  • 要点把握・主旨理解(段落や全文で何を言いたいか)
  • 具体的な事実・詳細の理解(数字、条件、例など)
  • スキミング(概要を速くつかむ読み方)
  • スキャニング(特定の情報だけを探す読み方)
  • 論理展開の理解(原因・結果、対比、例示などの流れ)
  • 筆者の意見・態度・目的の理解

また、IELTS全体の特徴として、パラフレーズ(言い換え)が多いことも重要です。

設問や選択肢には、本文と同じ単語はあまり出てきません。

たとえば、本文に「increase」とあれば、設問には「go up」や「rise」が使われる、といった形です。

そのため、「単語が一致しているか」ではなく、「意味が一致しているか」で判断する力が必須になります。

全文精読が非効率な理由

多くの受験者がやりがちなのが、「最初から最後まで丁寧に読む」やり方です。

しかし、IELTSリーディングでこれはほぼ確実に時間オーバーになります。

理由はシンプルで、語数に対して時間が足りないからです。

パッセージは合計で約2,700〜3,000語あります。

60分で40問を解く必要があるので、「読む時間」と「設問を考える時間」と「マークする時間」がすべてこの60分の中に入ります。

もし3,000語をすべて精読すると、1語あたりをかなりのスピードで処理しなければならず、さらに設問を解く時間が足りなくなります。

さらに、出題設計としても「全文を完全に理解していなくても、設問には答えられる」ようになっています。

設問ごとに必要な情報は本文の一部にしかないので、他の部分は「軽く読む」か「ほぼ飛ばす」読み方で問題ありません。

だからこそ、実戦では次のような流れが基本になります。

  • 設問を先に読み、「何を探すか」を決める
  • パッセージをスキミングして、段落ごとの話題をつかむ
  • スキャニングで、設問に関係する部分だけを精読する

この「設問先読み+スキミング+スキャニング」の組み合わせが、時間内に解き切るための核となる読み方です。


IELTSリーディングは「すべてを理解する試験」ではなく、「必要な情報を見つけて設問に答える試験」です。全文精読の癖を手放すところから、スコアアップが始まります。

時間内に解き切る戦略

試験の全体像が分かったら、次は「60分をどう使うか」です。

同じ英語力でも、時間配分や問題への向き合い方でスコアは大きく変わります。

ここでは、具体的な時間配分モデル、設問先読みの順番、そして「捨て問」と「仮マーク」の基準を示します。

  • 現実的な60分の時間配分モデルを理解できる
  • 設問を先に読む順番と、本文に入るタイミングが分かる
  • 解けない問題に固執しないための「捨て問」の線引きが分かる
  • 6.0〜6.5狙いに適したメンタルと割り切り方が分かる

60分の時間配分モデル

おすすめの基本モデルは、次のような配分です。

パッセージ 目安時間 コメント
Passage 1 15〜17分 難易度が比較的低いことが多い。ここで貯金を作る。
Passage 2 20分 中くらいの難易度。焦らず、しかし引きずらない。
Passage 3 23〜25分 最も難しいことが多い。残り時間を全投入するつもりで。

合計するとおよそ60分です。

実際には、本番や模試を通して「自分はどこに時間がかかるか」を知り、微調整していきます。

大事なのは、1パッセージに時間をかけすぎて、最後のパッセージにほとんど時間が残らない状態を避けることです。

また、6.0前後を目指す場合は、難しいPassage 3で全問を完璧に取る必要はありません。

Passage 1と2で確実に取りやすい問題を取り切る戦略も有効です。

設問先読みと読む順番

時間内に解くためには、「読む順番」を決めておくことが重要です。

基本的な流れは次のようになります。

  • 1. Passage 1 のタイトルと最初の段落をざっと読む(全体のテーマをつかむ)
  • 2. 最初に出てくる設問グループを読む(問題形式を確認)
  • 3. 先読みが有効な形式なら設問を先に読み、キーワードに印をつける
  • 4. 本文に戻り、設問の順番に沿って答えを探していく

問題形式ごとの「先読みする/しない」の目安は、のちほど詳しく説明します。

ここでのポイントは、「必ず設問を確認してから本格的に本文を読む」ということです。

理由は二つあります。

一つ目は、「何を探すのか」が分かっていると、情報の取捨選択がしやすくなるからです。

二つ目は、多くの形式で、設問の答えは本文中におおよそ順番通りに現れるからです。

例えばQ1の答えが本文の前半にあり、Q2はその少し後…という形です。

この性質を利用して、「設問1 → 該当箇所を探す → 設問2 → その先を読む」というように、1問ずつ前から進めていくと効率がよくなります。

捨て問と仮マークの基準

バンド6.5を狙う場合、40問中すべてを正解する必要はありません。

一般的な目安では、アカデミック・リーディングでバンド6.5を取るには、およそ27〜29問程度の正解で届くことが多いとされています。

6.0なら23問前後が目安です。

つまり、10〜15問程度は落としてもよい範囲だと考えることができます。

この前提があると、「1問にこだわりすぎない」メンタルを持てます。

具体的な捨て問・仮マークの基準の一例は次の通りです。

  • 30〜40秒考えても、該当箇所が見つからない or 解答が全く絞れない → 一旦仮マークして次へ進む
  • 選択肢が2つまでは絞れたが決めきれない → 直感で1つ選んでマークし、印をつけて次へ
  • Passage 1で明らかに時間を使いすぎている → 残り問題数を見て、最後の数問は「当たればラッキー」の気持ちでマークだけする

重要なのは、「分からない問題に時間をかけるほど、後ろの取りやすい問題を落とす」という意識です。

特に選択問題やマッチング問題は、完全に白紙よりも、とりあえずマークしておけば当たる可能性があります。

リーディングではマイナス点はありません。

最後まで粘っても分からないときは、「どれか必ずマークして先に進む」ルールを自分の中で徹底しましょう。


満点を狙う必要はありません。「分からない1問に3分使って3問落とす」より、「30秒で見切って別の2問を確実に取る」方が、スコアは必ず伸びます。

問題タイプ別の具体的コツ

ここからは、それぞれの問題形式ごとに、具体的な解き方のコツを整理します。

同じ「先読み」といっても、形式によってやるべきことが少しずつ違います。

得意・不得意に合わせて、優先的に練習する形式を決めていきましょう。

  • 穴埋め・抜き出し問題で確実に点を取る手順が分かる
  • 選択肢問題・ヘディング問題の「先読みの有無」と注意点が分かる
  • TRUE/FALSE/NOT GIVEN・マッチング問題の判断基準と読み方が分かる
  • NOT GIVENを迷わず選ぶための考え方が分かる

穴埋めと抜き出し問題

穴埋めや、本文から語句を抜き出す問題は、慣れるとスピードと正答率を両方上げやすい「得点源」です。

代表的なのは、要約文の空欄補充、表・図の完成、短答式などです。

解き方の手順は、次のような流れが基本です。

  • 1. 指示文の語数制限を必ず確認する(NO MORE THAN TWO WORDS など)
  • 2. 空欄の前後を読み、入る語の品詞(名詞/動詞/形容詞など)を予測する
  • 3. 要約文全体を先に通して読み、キーワードや固有名詞に印をつける
  • 4. 本文から該当箇所を探し、条件に合う語を「そのまま」抜き出す

特に大切なのは、語数制限の厳守です。

「NO MORE THAN TWO WORDS AND/OR A NUMBER」とあれば、次のパターンだけが許されます。

  • 2語のみ(例:white dogs)
  • 2語+数字(例:3 white dogs)
  • 数字のみ(例:3)

3語以上書いてしまった場合、意味が合っていても不正解になります。

また、答えは必ず本文からそのまま抜き出します。

スペルや単数・複数も、本文に書かれている形と完全に一致させる必要があります。

紙の場合は自分で書き写すのでスペルミスに注意し、コンピュータ受験ならコピペを活用してミスを減らしましょう。

選択肢問題とヘディング

選択肢から答えを選ぶ形式は、一見するとTOEICなどと似ていますが、IELTS特有のコツがあります。

まず、「本文内容に関する選択肢」と「本文のタイトルを選ぶ問題」は、解き方が異なります。

本文内容に関する選択問題の場合は、次の手順が有効です。

  • 1. 質問文を読み、キーワードに印をつける(人名・数字・固有名詞など)
  • 2. 本文でそのキーワード、またはその言い換えを含む箇所を探す
  • 3. 該当箇所を精読し、「意味が一致する」選択肢を選ぶ

このとき、選択肢の表現と本文の表現はほぼ必ず言い換えられています。

たとえば、本⽂に 「children are more likely to…」とあれば、選択肢には「it is common for young people to…」のような形で出てくることがあります。

単語レベルの一致ではなく、文全体の意味を比べる意識を持ちましょう。

一方で、「本文のタイトルを選ぶ問題」と「ヘディング問題」は、先読みをしない方が効率的なことが多いです。

これらは、細部ではなく「全体の主張」や「段落のメインアイデア」を問う形式だからです。

ヘディング問題の基本的な進め方は次の通りです。

  • 1. 第1段落を読む(最初と最後の2文に特に注意)
  • 2. 段落で一番言いたいことを自分の言葉でまとめてみる
  • 3. ヘディングの候補から、それに最も近いものを選ぶ
  • 4. これを段落ごとに繰り返す

読むのが苦手な場合は、各段落の最初と最後の文だけを読み、全体のイメージをつかんでから選ぶ方法もあります。

ただし、例外や対比が最後に出てくることもあるので、できれば中ほども軽く目を通せるように慣れていきましょう。

TFNGとマッチング攻略

TRUE / FALSE / NOT GIVEN や YES / NO / NOT GIVEN の問題は、多くの受験者が苦手とする形式です。

特に「FALSE」と「NOT GIVEN」の区別が難しく感じられます。

ここでは、判断基準をはっきりさせておきましょう。

  • TRUE / YES:本文に「その通り」と断言できる根拠がある
  • FALSE / NO:本文が明らかに逆のこと、またはそれが誤りだと述べている
  • NOT GIVEN:本文にその主張を支持も否定もする記述がない

ポイントは、「書いてあるかどうか」です。

本文全体の雰囲気から「たぶんこうだろう」と推測して選ぶと、NOT GIVEN を FALSE と誤って判断しがちです。

たとえば、設問文に「A国はB国よりも多くのエネルギーを輸入している」と書かれている場合を考えます。

本文に「A国は多くのエネルギーを輸入している」とだけ書かれていて、B国については何も書かれていないとします。

この場合、「Aの輸入が多い」という情報はありますが、「Bと比べて多いかどうか」は分かりません。

したがって、正解は FALSE ではなく NOT GIVEN になります。

NOT GIVEN を選ぶときのルールは、次の一文で表せます。

「何度読んでも、本文のどこにも根拠が見つからなければ NOT GIVEN」

このルールを守ると、迷う時間を大きく減らせます。

マッチング問題(人名と主張、情報と段落の対応付けなど)では、「人名」「年号」「専門用語」など、スキャンしやすいキーワードを頼りに、関連する部分だけを集中的に読むのがコツです。

人名と主張のマッチングでは、次の手順が使いやすいです。

  • 1. 選択肢に出てくる人名をすべて確認し、印をつける
  • 2. 本文で1人目の名前を探し、その周辺を読む
  • 3. その人が言っていること・経験したことを整理し、設問と照らし合わせる
  • 4. 同じ人が別の段落にも出てこないか注意しつつ、順番に処理する

人名は本文中に何度か出てくることがあるので、1か所だけで判断せず、関連箇所をすべて見てから決めるようにしましょう。


TRUE/FALSE/NOT GIVEN は、「本文に何が書いてあるか」だけでなく、「何が書かれていないか」を見抜く問題です。推測ではなく、根拠ベースで淡々と判定しましょう。

スコア別戦略と学習法

最後に、目標スコアごとの戦略と、日々の学習法についてまとめます。

特に6.0〜6.5を目指す場合、「どれくらい正答すればよいのか」「どのレベルの教材をどう使うべきか」を具体的にしておきましょう。

  • 6.0〜6.5に必要な正答数の目安が分かる
  • 語彙・文法・構文の鍛え方と、多読の役割が分かる
  • 公式問題集や大学入試長文などの教材をどう組み合わせるかが分かる
  • 効果的な復習手順と、少数教材をやり込むメリットが分かる

6.0〜6.5の必要正答数

まずは、スコアと必要正答数の関係を整理しておきます。

アカデミック・リーディングでは、年度やフォームによって多少の差はありますが、おおよそ次のような目安があります。

正答数(40問中) 目安バンドスコア
約15問 5.0前後
約23問 6.0前後
約27〜29問 6.5前後
約30問 7.0前後
約35問 8.0前後

6.0〜6.5を狙う場合、「40問中11〜17問程度は間違えてもよい」と考えられます。

この数字を知っておくと、難問に出会ったときに、「これは落としてもスコアには致命的ではない」と割り切りやすくなります。

そして、戦略としては次のような方針が現実的です。

  • Passage 1と2で、比較的易しい問題を確実に取る
  • Passage 3では、取りやすい問題タイプ(穴埋め、抜き出しなど)を優先して解く
  • 苦手形式や極端に難しい問題は「数問までは落としてよい」と割り切る

ジェネラル・トレーニングのリーディングでは、同じ6.0でも必要な正答数がアカデミックより多い(30問前後)設計になっています。

どちらの受験でも、「自分の目標スコアに対して、何問落とせるのか」を一度数字で確認しておきましょう。

語彙文法と多読の鍛え方

解き方のテクニックだけでは、一定以上のスコアは伸びません。

語彙・文法・構文力という「土台」がないと、そもそも本文の意味が取れず、設問の意味も曖昧なままになってしまいます。

語彙については、IELTS専用単語帳を1冊決めて使うのが効率的です。

IELTSではよく出る単語と、あまり出ない単語があります。

自作ノートで何でもかんでもメモしていると、出題頻度の低い単語に時間を使いすぎてしまうことがあります。

単語帳では、まずは「意味」と「発音」に集中しましょう。

スペリングや派生語、コロケーションは、その後の復習で少しずつ追加していけば十分です。

文法は、「中学〜高校基礎レベル」の文法を1冊で総復習するイメージで進めます。

特にリーディングでは、次のポイントをしっかり理解しておくと読みやすくなります。

  • 関係代名詞(who, which, that など)で文がどうつながるか
  • 受動態(be + 過去分詞)の形と意味
  • 現在完了・過去完了の基本的な使い方
  • 分詞構文が出たときに、ざっくりと意味をつかむ方法

さらに重要なのが、「構文解析(SVOC)」です。

長い英文を読むとき、主語(S)と動詞(V)がどこか、どこからどこまでが一つのかたまりなのかが分からないと、何度読んでも意味が入ってきません。

構文トレーニング用の参考書を1冊決めて、1文ずつ主語・動詞・目的語・補語を振る練習をすると、リーディング全体のスピードと安定感が変わります。

多読については、IELTSに近いジャンルの英文に日常的に触れておくと、本番のトピックに対する抵抗感が減ります。

たとえば、環境問題や科学、社会問題などの英文記事を読むことで、英語力だけでなく背景知識も一緒に増やすことができます。

日本の大学や教育機関のサイトにも、英語学習やIELTSに関する情報がまとまっているページがあります。

学術的な背景を知るために、こうした教育系ドメインの情報を活用するのも有効です。

IELTSリーディング対策の解説(日本の教育系サイト)

教材選びと復習手順

最後に、具体的な教材の組み合わせと、1つの教材をどのように「やり込むか」を説明します。

IELTSリーディング対策の軸になる教材は、次のようなものです。

  • IELTS専用単語帳:頻出語を効率よく押さえる
  • 中学〜高校基礎文法の総まとめ本:文法の土台固め
  • 構文トレーニング本:SVOCを意識して読む力を鍛える
  • 大学入試レベルの長文問題集:IELTSに近いトピックで精読・音読
  • IELTS公式問題集:本番形式・時間配分に慣れる

教材の数を増やしすぎるよりも、少数を何周も回す方が効果的です。

特に公式問題集と長文問題集は、「解いて丸付けして終わり」ではなく、次のステップまで行うことをおすすめします。

  • 1. 本番通り60分で解く(時間を計る)
  • 2. 時間内に終わらなかった場合は、さらに20分だけ延長して最後まで解く
  • 3. 丸付けをし、「本文のどこが根拠か」を1問ずつ確認する
  • 4. 分からなかった単語や表現の意味を調べる(すべて暗記する必要はない)
  • 5. 本文を使って構文解析(SVOC)を行う
  • 6. 音声があれば、リピーティング・音読・オーバーラッピングを繰り返す

音読は、英語を前から理解する癖をつけるのに非常に効果があります。

1つの文章を30回程度音読すると、その文章の構造や表現が自分の中にかなり定着します。

その結果、別の文章を読むときも、「似た構造だからこういう意味だろう」と予測しやすくなります。

アカデミックとジェネラルの違いについては、リーディングの形式やトピックは少し異なるものの、ここまで説明した「時間配分」「設問先読み」「スキミング・スキャニング」「構文解析・音読」といった対策は、どちらにも共通して有効です。


必要なのは「数をこなす」よりも、「1つの教材を深く使い倒す」ことです。解き方・構文・語彙を一体で復習することで、次に似た問題に出会ったときの再現性が高まります。

総括

ここまで、IELTSリーディングで時間内に点を取るためのコツを、形式理解から問題タイプ別の解き方、学習法まで一気に整理しました。

最後に、実戦で意識しておきたいポイントをまとめます。

  • IELTSアカデミック・リーディングは「3パッセージ・40問・60分」で、全文精読は時間的に不可能と割り切る。
  • 基本の読み方は「設問先読み+スキミング+スキャニング」で、必要な部分だけを集中的に精読する。
  • 時間配分は P1:15〜17分/P2:20分/P3:23〜25分 を目安にし、1つの問題に固執しない。
  • 6.0〜6.5を狙うなら、40問中10〜15問は落としてもよいと考え、「捨て問」「仮マーク」のルールを決める。
  • 穴埋め・抜き出し問題では、語数制限と品詞に注意し、本文から「そのまま」抜き出すことを徹底する。
  • TRUE/FALSE/NOT GIVEN では、「根拠がなければ NOT GIVEN」と判断し、推測で埋めない。
  • ヘディング問題は先読みせず、各段落の最初と最後を重視して「メインアイデア」をつかむ。
  • 語彙はIELTS専用単語帳で頻出語を優先し、文法は中学〜高校基礎+構文解析で「前から読む力」を鍛える。
  • 公式問題集や大学入試長文は、解いて終わりではなく、構文解析・音読・オーバーラッピングまで行う。
  • ミスの原因(語彙不足/設問の読み違い/NOT GIVENミス/時間切れ)を毎回分析し、同じ失敗を繰り返さない。

これらを一度に完璧にこなす必要はありません。

まずは「設問先読み」と「時間配分」の2つだけでも意識して模試を解き、少しずつ自分のやり方を調整していきましょう。

やり方が固まってくると、同じ英語力でもリーディングスコアは安定して上がっていきます。

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