この記事では、「過去」を英語で表すときの基本単語から、SNSで使えるスラングまでをまとめて解説します。
past / previous / former / history の使い分けだけでなく、throwback や #TBT のような表現も取り上げます。
さらに、nostalgic / flashback など「過去への感情」を表す単語、そして「過去は振り返らない」という前向きなフレーズも紹介します。
会話・英作文・SNSのどれでも、そのまま使える例文つきで説明するので、自分の「過去」や「思い出」を自然な英語で表現できるようになります。
- 「過去」を表す基本単語の意味と使い分けが分かる
- throwback などのスラングを会話やSNSで自然に使える
- #TBT など思い出投稿に使えるキャプションを作れる
- 「過去は振り返らない」という前向きな英語フレーズが言える
「過去」を表す基本英単語
まずは、もっとも大事な「過去」の基本単語を整理します。
past / previous / former / history はどれも「過去」に関係しますが、意味と使い方はかなり違います。
ここでは日常会話やビジネスメールでよく出てくるパターンを中心に、シンプルにまとめます。
pastとthe pastの違い
結論から言うと、past は形容詞・名詞どちらにもなり、「the past」は名詞で「過去そのもの」を指すという違いがあります。
よく出る使い方を比べてみましょう。
| 表現 | 品詞・意味 | 日本語イメージ |
|---|---|---|
| past | 形容詞 / 名詞 | 過去の・これまでの / 過去 |
| the past | 名詞 | 「過去」というまとまり全体 |
よく使うフレーズを、例文で確認しましょう。
① 時間全体としての「過去」を言うときは the past を使います。
-
英語:We should learn from the past.
日本語:私たちは過去から学ぶべきです。 -
英語:Forget the past and move on.
日本語:過去は忘れて前に進みましょう。
② 形容詞の past は「過去の〜」「これまでの〜」という意味で名詞を修飾します。
-
英語:My past experiences helped me get this job.
日本語:過去の経験がこの仕事を得る助けになりました。 -
英語:In the past, people didn’t have smartphones.
日本語:昔は人々はスマートフォンを持っていませんでした。
ポイントは次のとおりです。
より詳しい「past」の用法は、英語学習サイトの解説も参考になります。たとえば、時制や過去の表現を整理したページ(例:英英辞書サイトの文法ガイド など)を見ると、例文付きで確認できます。
previousとformerの使い分け
どちらも「前の〜」「以前の〜」という意味ですが、ニュアンスが違います。
previous は「一つ前の」/ former は「今はもうそうではない元〜」というイメージで覚えると分かりやすいです。
それぞれの典型パターンを見てみましょう。
① previous:今から見て「直前のもの」「前回の〜」
-
英語:My previous job was in sales.
日本語:前の仕事は営業でした。 -
英語:As I said in the previous meeting, we need more time.
日本語:前回の会議で言ったように、私たちにはもっと時間が必要です。
② former:今は違う立場になっている「元〜」
-
英語:He is a former employee of our company.
日本語:彼はうちの会社の元社員です。 -
英語:She is my former teacher.
日本語:彼女は私の以前の先生です(今は先生ではない)。
迷ったときの簡単な決め方です。
ビジネスメールでは previous experience(以前の経験)や former position(以前の役職)などもよく出てきます。
historyの意味と注意点
history は「歴史」という意味で知られていますが、広い「過去の積み重ね」という意味もあります。
ただし、普通は個人のちょっとした「過去」には使いません。
基本的な使い方は次のとおりです。
-
英語:I’m interested in the history of Japan.
日本語:私は日本の歴史に興味があります。 -
英語:This city has a long history.
日本語:この街には長い歴史があります。 -
英語:It’s a turning point in our company’s history.
日本語:それは会社の歴史の転換点です。
個人にも「medical history(病歴)」「relationship history(恋愛歴)」のように使うことはあります。
ただし、I want to know your history. のように単独で言うと、「あなたの生い立ち全部」「人生の経歴すべて」という重い響きになるので注意が必要です。
※「自分の過去の経験」と言いたいときは my past experiences や my background の方が自然で安全です。
学校教育での history の扱いは、日本の学習指導要領などでも整理されています(参考:文部科学省公式サイト)。日常会話では、あまり深刻になりすぎない範囲で使いましょう。

過去スラングと懐かしさ表現
ここからは、「過去」を少しくだけた感じで表すスラングや、懐かしさの表現を見ていきます。
特に throwback は、会話でもSNSでもよく出てくる重要ワードです。
本来の意味と、スラングとしての意味をセットで理解しておくと安心です。
throwbackの本来の意味
throwback はもともと「throw(投げる)+ back(戻す)」から来た単語です。
本来の意味は「逆戻り」「後戻り」「昔のタイプのもの」です。
日常会話よりも、少し説明的な文やニュースなどで見かけることがあります。
-
英語:Some people say his ideas are a throwback to the 1950s.
日本語:彼の考え方は1950年代への逆戻りだと言う人もいます。 -
英語:Their policy is a throwback to the old days.
日本語:彼らの政策は昔への逆戻りです。
このように、少し批判的に「時代遅れ」「古臭い」というニュアンスで使われることもあります。
ただし、音楽やファッションの話では、ポジティブな「レトロでかっこいい」「懐かしくていいね」という意味になることも多いです。
スラングとしてのthrowback
スラングとしての throwback は、「昔を思い出させるもの」「懐かしい感じのもの」という意味でとてもよく使われます。
特に定番なのが a throwback to ~ という形です。
-
英語:This song is a throwback to the 90s.
日本語:この曲は90年代を思い出させる懐かしい曲です。 -
英語:His outfit is a throwback to the 80s.
日本語:彼の服装は80年代っぽい懐かしいスタイルです。 -
英語:This TV show is a throwback to my childhood.
日本語:このテレビ番組を見ると子どもの頃を思い出します。
a throwback だけで「懐かしいものだ」という意味で使うこともできます。
-
英語:This song is such a throwback.
日本語:この曲、本当に懐かしいね。 -
英語:That game is a total throwback.
日本語:あのゲームは完全に懐かしのゲームだね。
会話やSNSでは、「レトロでいいね」「あの頃を思い出す」というポジティブな意味が多いです。
一方で、政治や社会の文脈では「過去への逆戻り」というネガティブな意味になることもあるので、文脈に注意して読み取るようにしましょう。
懐かしさを表す口語表現
throwback 以外にも、「懐かしい」「あの頃は〜」と言いたいときによく使うフレーズがあります。
ここでは、会話でそのまま使えるものだけをピックアップします。
例文でイメージをつかみましょう。
-
英語:Back in the day, we didn’t have smartphones.
日本語:昔はスマートフォンなんてなかったんだよ。 -
英語:Back then, I used to play video games all night.
日本語:あの頃は一晩中ゲームをしていました。 -
英語:In those days, I lived in New York.
日本語:当時、私はニューヨークに住んでいました。
これらのフレーズのあとに、思い出話を続ければ、それだけで「懐かしい雰囲気」が出せます。
フォーマルな文章ではあまり使いませんが、友達同士の会話やSNSにはぴったりです。

SNSでの思い出投稿フレーズ
次に、Instagram や X(旧Twitter)などで「昔の写真」「思い出の動画」を投稿するときの英語表現をまとめます。
特に有名なのが Throwback Thursday と #TBT です。
あわせて、キャプションの作り方や、曜日ごとに使えるハッシュタグも紹介します。
#TBTとThrowbackThursday
Throwback Thursday は、木曜日に昔の写真や思い出を投稿するSNS文化のことです。
ハッシュタグは #ThrowbackThursday または #TBT(ThrowBack Thursday の略)を使います。
典型的な投稿内容は次のようなものです。
よくあるキャプションの形を、例で見てみましょう。
-
英語:#TBT to my high school days. Miss these guys!
日本語:高校時代の思い出。みんな懐かしいなあ。 -
英語:Throwback to our trip to Kyoto in 2015. Such good memories. #ThrowbackThursday
日本語:2015年の京都旅行を振り返って。楽しい思い出ばかり。#ThrowbackThursday -
英語:Little me. Can’t believe this was 10 years ago. #tbt
日本語:小さい頃の私。これが10年前なんて信じられない。#tbt
パターンとしては、
このあたりを押さえておけば、ほとんどの思い出投稿に応用できます。
昔の写真用キャプション例
ここでは、すぐに使えるキャプションのテンプレートをいくつか紹介します。
自分の写真に合わせて、年・場所・人の名前だけ入れ替えてみてください。
-
英語:Throwback to my first trip abroad. #tbt
日本語:初めての海外旅行を振り返って。#tbt -
英語:Can’t believe this was 8 years ago. Time flies. #ThrowbackThursday
日本語:これが8年前なんて信じられない。時がたつのは早い。#ThrowbackThursday -
英語:Missing these days so much. #throwback
日本語:この頃が本当に懐かしい。#throwback -
英語:Back in the day when we had no worries. #TBT
日本語:何の心配もなかったあの頃。#TBT -
英語:Baby me. Thanks, Mom and Dad. #tbt
日本語:赤ちゃんの頃の私。パパとママに感謝。#tbt
少しフォーマル寄りにしたい場合は、過度な略語や顔文字を減らし、文をフルセンテンスで書くと落ち着いた印象になります。
逆にフレンドリーにしたいときは、OMG, lol などの略語を入れてもOKですが、ビジネスアカウントでは避けた方が安全です。
曜日別ハッシュタグの使い方
英語圏のSNSでは、「曜日+テーマ」のハッシュタグがたくさんあります。
過去ネタや前向きさに関係する代表的なものを紹介します。
過去・思い出系:
前向き・モチベ系:
たとえば、過去のダイエットビフォーアフターの写真を出すなら、
-
英語:#TransformationTuesday Throwback to when I started working out.
日本語:#TransformationTuesday 筋トレを始めた頃を振り返って。
このように、曜日タグと throwback を組み合わせることもできます。
ハッシュタグ文化や使い方は、教育系のWebメディアでも紹介されています(例:SNSリテラシーに関する記事をまとめた NHKの学習コンテンツ など)。安全な使い方も合わせてチェックしておくと安心です。

過去への感情と前向きフレーズ
最後に、「過去をどう感じているか」と「これからどう生きるか」を表す英語表現を整理します。
nostalgic / flashback / sentimental などは、意味が近くて迷いやすい単語です。
あわせて、「過去は振り返らず前を向く」という、かっこいいフレーズも紹介します。
nostalgicなど感情語の違い
ここでは、過去に対する気持ちを表す代表的な単語を3つ取り上げます。
nostalgic / emotional / sentimental です。
① nostalgic:「懐かしい」「郷愁を感じる」
懐かしさと、少し切ない気持ちが混ざったような感情です。
-
英語:I feel really nostalgic when I look at these photos.
日本語:この写真を見ると本当に懐かしい気持ちになります。 -
英語:Talking about my childhood makes me nostalgic.
日本語:子どもの頃の話をすると懐かしい気持ちになります。
② emotional:「感情的になる」「涙ぐむ」
嬉しくて、悲しくて、驚いて、など感情が大きく動いている状態を表します。
-
英語:He got very emotional when he watched the movie.
日本語:彼はその映画を見てとても感情的になりました(涙ぐみました)。 -
英語:She is an emotional person.
日本語:彼女はすごく感情的な人です。
③ sentimental:「感傷的」「センチメンタル」
思い出や別れなどで、気持ちがしんみりしている状態を表します。
ときどき、「感情的すぎる」という少しネガティブなニュアンスになることもあります。
-
英語:This is no time to be sentimental.
日本語:感傷に浸っている場合じゃないですよ。 -
英語:Alcohol makes me sentimental.
日本語:お酒を飲むとセンチメンタルになります。
整理すると、
「懐かしい」と言いたいとき、感情の重さや雰囲気に合わせて単語を選べると、英語のニュアンスがぐっと豊かになります。
flashbackのポジネガニュアンス
flashback は、日本語でも「フラッシュバック」として知られています。
基本のイメージは、「過去の記憶がパッとよみがえること」です。
ポジティブに使う場合と、ネガティブに使う場合の両方があります。
① 楽しい記憶のフラッシュバック(ライトな使い方)
-
英語:This song gives me a flashback to my college days.
日本語:この曲を聞くと大学時代がフラッシュバックします。 -
英語:Watching this show is a flashback to my childhood.
日本語:この番組を見ると子どもの頃がよみがえります。
② つらい記憶・トラウマのフラッシュバック(要注意)
-
英語:He has flashbacks of the accident.
日本語:彼はその事故のフラッシュバックに苦しんでいます。 -
英語:The smell triggered a painful flashback.
日本語:その匂いでつらい記憶がフラッシュバックしました。
※医療・心理の文脈では、flashback は PTSD(心的外傷後ストレス障害)など深刻な状態を指すこともあります。
そのため、知らない人に対して軽く「That must be a flashback!」などと言うと、失礼になる可能性があります。
友達同士で冗談っぽく使うなら問題ありませんが、フォーマルな場や、相手の過去に関する話題では慎重に使いましょう。
過去を振り返らない英語表現
最後に、「過去にはこだわらず、前を向いて生きる」というメッセージを英語で表すフレーズを紹介します。
キーワードは look back(振り返る)と look forward / look ahead(前を見る)です。
① 「過去を振り返らない」定番フレーズ
-
英語:I don’t look back.
日本語:私は過去を振り返りません。 -
英語:I won’t look back.
日本語:私はもう二度と過去を振り返りません。 -
英語:Don’t look back, you’re not going that way.
日本語:振り返らないで。あなたはもう過去には戻らないのだから。
I don’t look back. は性格・主義としての「振り返らないタイプ」というニュアンス。
I won’t look back. は、これからの決意を強く表すときに使います。
② 「前だけを見る」「未来に目を向ける」フレーズ
-
英語:I only look forward.
日本語:私は前しか見ません。 -
英語:I look forward to what’s ahead.
日本語:この先に待っているものを楽しみにしています。 -
英語:There is no reason to look back when you have so much to look toward.
日本語:これから向かうものがたくさんあるなら、過去を振り返る理由なんてありません。
look forward to ~ は「〜を楽しみにする」でよく知られた表現です。
what’s ahead は「この先にあるもの」という意味で、将来全体を前向きに表すことができます。
③ 少しユーモラスな自己表現
-
英語:I’m like a shark — I only look forward.
日本語:私はサメみたいなもの。前しか見ません。
サメは前に進み続けるイメージがあるので、「止まらず前だけ見て進む」というユーモラスな表現になります。
カジュアルな英会話や自己紹介で、「前向きな性格です」と言いたいときに使えます。
フォーマルな場では、「過去を乗り越え、前を向いています」という意味で、次のような落ち着いた言い方をすると良いでしょう。
-
英語:I’ve learned from my past, and now I’m focusing on the future.
日本語:私は過去から学び、今は未来に集中しています。
スラングや比喩(サメの話など)は、くだけた場面で使い、ビジネスや公式なスピーチではシンプルで丁寧な表現に置き換える、と覚えておくと安心です。

総括
最後に、この記事の内容をポイントでまとめます。

