英検は、受験や就職で大きな武器になるうえ、一度合格すれば有効期限のない資格です。とはいえ、単語・文法・長文・リスニング・ライティング・面接と、やることが多く、独学だけでは不安に感じる人も多いと思います。
その中で、自宅からマンツーマンで学べるオンライン英会話は、英検対策との相性がとても良い学習法です。ただし、サービスごとの特徴や、レッスンと自習の役割分担を理解しておかないと、「お金をかけたのに合格できない」「英検には受かったけれど話せない」というミスマッチが起きがちです。
この記事では、英検の基本構造から、オンライン英会話の種類・選び方、一次・二次対策の具体的な進め方、学習期間の目安までを整理し、あなたやお子さんに合う学び方を考えられるように解説します。
- 英検の級と試験内容、オンライン英会話で対策しやすい部分が分かる
- オンライン英会話・塾・コーチングの違いと、自分に合うタイプが分かる
- 一次・二次試験をオンラインレッスンに組み込む具体的な学習法が分かる
- 年齢・級別に、サービス選びと学習期間の目安をイメージできる
オンライン英会話での英検対策概要
まずは、英検がどんな試験なのか、そしてオンライン英会話ではどこまで対策できるのかを整理します。この章を読むと、レッスンに何を任せて、自習で何をやるべきかがイメージしやすくなります。
英検の級と試験構造
英検は5級〜1級まで7つのレベルに分かれています。一般的には次のような目安です。
試験は、多くの級で「一次試験」と「二次試験」に分かれます。
一次試験は、
・リーディング(語彙・長文問題)
・リスニング
・ライティング(英作文/要約)
二次試験は、3級以上で実施される面接試験です。カードを使ったスピーチや、日常的な質問への受け答えを通して、話す力が試されます。
英検の試験内容や活用例は、公式サイトにも詳しくまとまっています。入試での利用方法などを確認したい方は、日本英語検定協会の公式情報も参考になります。
オンライン英会話でできる対策
オンライン英会話が特に力を発揮しやすいのは、次の4つです。
たとえば面接対策では、講師が試験官役になり、本番と同じ流れで模擬面接を行えます。質問の聞き返し方や、意見を言うときの型なども、その場で直してもらえるため、独学より短期間で慣れることができます。
また、英作文についても、文法や構成のミスは自分では気づきにくい部分です。オンライン英会話では、ライティングを提出して添削してもらい、その後のレッスンで口頭でも説明する、といった形で「書く+話す」をセットで鍛えることも可能です。
さらに、会話レッスン自体がリスニングとスピーキングの同時トレーニングになります。英検専用コースのあるスクール(Kimini英会話、クラウティ、ベストティーチャーなど)では、試験形式に合わせた教材を使いながら会話練習もできるため、4技能をバランスよく伸ばしやすい構造になっています。
自習でやるべき学習範囲
一方で、すべてをオンラインレッスンでまかなうのは現実的ではありません。「レッスンでしかできないこと」と「自習でできること」を分けることが大切です。
自習で取り組みたい主な範囲は次の通りです。
たとえば、語彙や文法のインプットを自宅で行い、その理解度チェックや「使い方」をレッスン内で確認する、といった分担がおすすめです。Kimini英会話のように、「予習→レッスン→復習→定期テスト」というサイクルをシステム化しているサービスもあり、このタイプなら自習とレッスンの役割が自然と整理されます。
学校や部活が忙しい場合は、まず「毎日15〜30分の単語・音読」と「週○回のレッスン」というように、最低限の自習時間を決めて習慣化することが、合格への近道になります。

サービスの種類と選び方
英検対策ができるオンラインサービスと一口に言っても、一般的なオンライン英会話から、英検専門塾、コーチング型など、タイプはさまざまです。この章では、それぞれの特徴と、年齢・級・目的別のおおまかな選び方の目安を整理します。
オンライン英会話の主なタイプ
英検対策に使われる主なサービスを、ざっくり4タイプに分けてみます。
①総合オンライン英会話には、DMM英会話、ネイティブキャンプ、レアジョブ、産経オンライン英会話Plus、QQ Englishなどがあります。日常会話やビジネス英語も学べ、英検教材も選べる「バランス型」です。3級〜2級くらいまでなら、こうした大手サービスでも十分対策可能です。
②子ども専門オンライン英会話には、QQキッズ、リップルキッズパーク、ハッチリンクジュニア、ボーダーリンク英会話、グローバルクラウンなどがあります。対象年齢や時間帯が子どもに合わせて設計されており、ゲームやイラストを使った楽しいレッスンが特徴です。英検5級〜準2級あたりの基礎固めに向いています。
③英検特化スクール・強化型には、ベストティーチャー(1級〜2級コース)、Willies English、ENC/GNA(子ども〜上位級)、学研系のKimini英会話・クラウティなどがあります。英検用カリキュラムや専用Web教材、英作文添削などが整っており、準2級以上〜準1級を目指す人にも適した設計です。
④英語コーチング・オンライン塾型には、クラウティの英検コーチング、リザプロ、ENGLISH COMPANY大学受験部、Kirihara Online Academy、日米英語学院などがあります。短期集中で「3ヶ月で2級」などの目標を設定し、日本人コーチが学習計画から自習管理までフォローするスタイルです。料金は高めですが、時間をお金で買うイメージに近いです。
年代別・級別のおすすめ傾向
ここでは、「学年・年代 × 目標級」で見たときのおおまかな相性をまとめます。
たとえば、小学生で5級〜3級を目指すなら、QQキッズ、リップルキッズパーク、ハッチリンクジュニア、クラウティEnglish、Kimini英会話などが候補になります。学研グループのKiminiやクラウティは、学校教材に近い内容で進められるため、「英検+学校英語の補強」を同時にしたい家庭に特に向いています。
中高生で準2級〜2級を目指すなら、DMM英会話、ネイティブキャンプ、レアジョブなどの大手総合サービスで、英検教材+日常会話を組み合わせるのも良いです。苦手分野がはっきりしている場合(ライティングが弱い、面接が不安など)は、ベストティーチャーやWillies Englishのように、英作文や面接を集中的に対策できるサービスを追加するのも効果的です。
準1級〜1級といった上位級では、英検専門性の高いスクール(Willies English、ENC/GNA、ブラスト英語学院など)や、ENGLISH COMPANY大学受験部、日米英語学院のようなコーチング・塾系を組み合わせるケースが多くなります。このレベルは、単なるテクニックではなく「英語で考える力」が必要になるため、長期的な計画が重要です。
料金とサポートの比較視点
料金だけでサービスを決めるのは危険ですが、費用対効果を考えるうえで、次のポイントは必ず確認しておきたいところです。
たとえば、ネイティブキャンプのような「回数無制限」タイプは、時間のある大学生や社会人には非常にコスパが良い一方、週2回程度しか受けられない小・中学生には、毎日1回プランのあるKiminiやDMM英会話の方が合うかもしれません。
また、家族で英検を受ける予定がある家庭では、クラウティやENC/GNAのように、「1契約で家族6人までシェア可能」なサービスが強力です。兄弟で別々の級を受ける場合でも、同一アカウントでレッスンを分け合えるため、総額を抑えながら回数を確保できます。
短期集中のコーチング型は、月数万円〜十数万円と高額ですが、学習計画の作成・毎日の自習管理・チャット相談・進捗チェックなど、時間のかかる部分を大きく削減できます。「自分一人だと絶対に続かない」「いつも途中で挫折してきた」という人にとっては、むしろコスパが良い場合もあります。

オンライン英会話を使った学習法
ここからは、オンライン英会話を実際の学習にどう組み込むかを、一次試験・二次試験・4技能バランスの3つの視点から具体的に解説します。自分のスケジュールに合わせて、モデルケースを調整してみてください。
一次試験対策の進め方
一次試験で重要なのは、「語彙・文法・長文の読解力」と「英検形式への慣れ」です。オンライン英会話を使う場合、次のような流れで進めると効率が良くなります。
①予習では、英検用の単語帳や、問題集(旺文社の「過去6回全問題集」「7日間完成予想問題ドリル」など)を使い、語彙・文法・長文にざっと目を通します。Kiminiのように予習用の動画やプリントが用意されているサービスなら、それに従うだけでOKです。
②レッスンでは、予習で分からなかった問題の解説をしてもらったり、長文の内容を英語で要約したりします。Willies Englishのように、事前にWebミニテストを解いておき、レッスンでは音読・要約・ディスカッションに集中するスタイルだと、理解が一段深まります。
③復習では、レッスンで扱った長文やリスニングのスクリプトを音読・シャドーイングします。単語については、間違えたものをリストアップして毎日チェックする習慣をつけます。こうすることで、レッスン時間を「解説をただ聞く時間」から、「自分で考えて話す時間」に変えられます。
合格までの期間の目安としては、
・5級〜3級:週2〜3回のレッスン+毎日30分自習で2〜3ヶ月
・準2級:週2〜3回レッスン+毎日45〜60分自習で3〜6ヶ月
・2級:週2〜3回レッスン+毎日60〜90分自習で6ヶ月前後
がひとつの目安です。ただし、すでに一つ下の級に余裕で合格しているかどうかで大きく変わるため、実際には無料体験や模擬テストで現在地を確認してから計画を立てるのが安全です。
二次試験対策と面接練習
二次試験対策こそ、オンライン英会話の真骨頂です。面接は回数をこなすほど慣れるため、マンツーマンで何度も模擬面接ができるオンラインは、通学塾より有利なことも多いです。
たとえば、Kiminiの「英検二次試験対策コース」は各級8回構成で、毎回模擬面接→フィードバックという流れになっています。ENC/GNAやWillies Englishでも、3級以上は面接対策を繰り返し行い、「あいさつ」「カードの説明」「質問への意見+理由」といった型を徹底的に練習します。
レッスンの前には、Jリサーチ出版の「面接大特訓」シリーズなどの市販本で、よく出る質問と模範解答を確認しておきます。そのうえで、レッスン中は「自分の言葉で」答えることを意識し、間違いを恐れずに話してみます。講師からの指摘はノートにまとめておき、自習時間に言い回しを暗唱しておくと、本番で急に聞かれても慌てにくくなります。
録画機能のあるスクール(ネイティブキャンプ、エイゴックス、QQキッズ、ボーダーリンク英会話、ハッチリンクジュニアなど)では、自分の面接の様子を後から見直せます。表情や間の取り方、聞き返し方など、講師が指摘し切れない細かい部分も確認できるので、二次試験対策のサービスを選ぶときは録画の有無もチェックポイントにしておきましょう。
4技能と会話力を伸ばす工夫
英検対策だけに偏ると、「問題は解けるけれど話せない」「点数はあるのに実務で困る」という状態になりがちです。英検と同時に“使える英語”も伸ばすためには、4技能を意識したレッスン設計が重要です。
というように、「英検モード」と「会話モード」を意図的に分けるだけでもバランスが整います。
たとえば、Kiminiでは英検合格コースのほかに「総合英語」「日常英会話」「ニューストーク」などのコースもあり、曜日ごとに組み合わせることができます。クラウティでも、英検教材とは別に、大人向け会話レッスンや子ども向け日常英会話教材があり、家族で別々のコースを並行利用できます。
また、Willies EnglishやENC/GNAのように、英検対策の中に「音読・シャドーイング・要約・ディスカッション」などのトレーニングを組み込み、「英語を英語のまま理解して話す」ことを重視しているスクールもあります。このタイプを選ぶと、テクニックに偏らず、4技能を土台から鍛えられます。
4技能と会話力を意識した学び方の重要性については、大学入試での外部検定活用の流れとも関係しています。文部科学省や大学側も「読む・聞く・書く・話す」をバランスよく評価する方向に動いており、その中で英検は代表的な検定として位置づけられています(参考:文部科学省公式サイト)。

失敗しない選び方とQ&A
最後に、オンライン英会話を選ぶときに起こりやすいミスマッチや、無料体験でチェックすべきポイント、よくある疑問への回答をまとめます。ここを押さえておくと、「思っていたのと違った」という失敗をかなり減らせます。
よくあるミスマッチと注意点
英検対策でオンライン英会話を始めたものの、「これは失敗だった」と感じる典型パターンはいくつかあります。主なものを挙げると次の通りです。
こうしたミスマッチを避けるためには、
・公式サイトに「英検○級コース」「英検対策あり」と明記されているか
・対応している級(5級〜1級までか、3級以上のみか など)
・ライティング添削や模擬面接の有無
・子ども向けか、大人向けか(対象年齢)
を、事前に必ず確認しましょう。価格.comのような比較サイトでは、「英検対策あり」で絞り込みをかけられ、レッスン録画や時間帯、家族シェアの有無なども一覧で見られるため、一度チェックしておくと安心です。
また、上位級を目指す場合は、講師側のレベルも重要です。英検1級〜準1級対策をうたっているWillies EnglishやENC/GNA、ブラスト英語学院などでは、1級合格者や高スコア保持者が指導しているため、難度の高い長文やライティング、時事テーマへの対応も期待できます。
無料体験で確認すべき点
無料体験レッスンは、「合う・合わない」を見極めるために非常に重要です。体験を受けるときは、次のポイントを意識してチェックしてみてください。
英検対策をしたい場合は、体験時に必ず「英検○級対策でお願いしたい」と伝え、本当にその内容でレッスンをしてもらえるかを確認しましょう。もしフリートークで終わってしまうようであれば、そのサービスで英検対策を進めるのは避けた方が無難です。
子どもの場合は、「楽しそうにしているか」「集中が続くか」も重要なポイントです。クラウティのように10分レッスンを複数回とれるサービスなら、集中力が短い低学年でも取り組みやすいですし、ENC/GNAのようにゲームや画像を多用するところは、英語への苦手意識が強い子にも向いています。
最後に、保護者や本人が「これなら続けられそう」と感じるかどうかも大切です。送迎が不要で、朝や夜にも受講できるオンライン英会話は、スケジュールに合わせやすいという大きな利点がありますが、生活リズムと合わない時間帯しか空いていないサービスは避けるようにしましょう。
よくある質問と回答
オンライン英会話で英検対策をする際によくある疑問と、その回答をまとめます。
A. レベルと目標級にもよりますが、オンライン英会話「だけ」で完結させるのはあまり現実的ではありません。単語・文法・過去問演習などは、どうしても自習が必要です。オンライン英会話は、特にスピーキング・リスニング・ライティング添削に強みがあるので、「自習+オンライン」で考えるのが基本です。
A. 目安としては、
・5級〜3級:週2回+毎日30分自習
・準2級〜2級:週2〜3回+毎日1時間前後自習
・準1級〜1級:週2〜3回+毎日1〜2時間自習(長期計画)
がひとつの目安です。試験2ヶ月前からは、少しペースを上げて、週3〜4回に増やす人も多いです。クラウティやネイティブキャンプ、ベストティーチャーなど、回数多めに受けやすいサービスだと、直前期の追い込みがしやすくなります。
A. 通いやすさと目的によります。自宅でマンツーマン指導を受けたい、送り迎えが難しい、面接やライティングを重点的に見てほしいならオンライン英会話が向きます。一方、学校の友達と一緒に学びたい、教室の雰囲気の方が集中できる、というタイプは塾が合うこともあります。費用面では、同じマンツーマンでもオンラインの方が安いケースが多いです。
結局は、「自分(またはお子さん)が続けやすい形」を選ぶことが何より大事です。どちらか一方に決める必要はなく、「普段はオンライン英会話+直前期だけ塾の短期講座」という組み合わせも十分ありえます。

総括
最後に、この記事の要点を振り返ります。サービス選びや学習計画を立てる際のチェックリストとして活用してください。
英検は、早めに計画を立てて着実に進めれば、学年を先取りして上位級を取ることも十分可能です。オンライン英会話をうまく活用しながら、「合格」と「話せる英語」の両方を手に入れていきましょう。

