「お金をかけずに、でもちゃんと効果が出るシャドーイングがしたい」。そう思って検索している方に向けて、この記事では、無料で使えるサイトやアプリの中から、シャドーイングに本当に使いやすいものだけを厳選して紹介します。
あわせて、レベル別・目的別の選び方、無料サイトを使った具体的な練習手順、無料学習の限界と有料サービスを検討すべきタイミングまで、ひと通りわかるようにまとめます。
どのサービスも今すぐ始められるものばかりなので、読みながら「自分はどれをどう使うか」をイメージしてみてください。
- シャドーイングに向いた代表的な無料サイト・アプリがわかる
- 自分のレベル・目的に合ったサービスの選び方がわかる
- 無料サイトを使った具体的なシャドーイング手順が身につく
- 無料学習の限界と有料サービスを使うべきタイミングが判断できる
無料で使える代表サイト一覧
まずは「どんな無料サイト・アプリでシャドーイングができるのか」を全体像から整理します。
ここでは、完全無料で使える「Webサイト」を中心に、実質的に無料教材として使える代表的なアプリやYouTubeチャンネルもあわせて紹介します。
無料シャドーイング対応サービス
シャドーイングに向いているかどうかを判断するうえで、特に大事なのは「音声+スクリプト(字幕)+再生操作のしやすさ」です。
この3つがそろっている代表的な無料サービスを、サイト/アプリに分けて整理します。
| サービス名 | 種類 | 主な特徴 | 向いているレベル |
|---|---|---|---|
| News in Levels | Webサイト | 3段階レベルの英語ニュース。ほぼ全記事に音声付き。 | 初級〜中級 |
| VOA Learning English | Webサイト/アプリ | ゆっくりめニュース。やさしい語彙で学習者向け。 | 初級〜中級 |
| BBC Learning English | Webサイト | イギリス英語。6分音声など短め教材が豊富。 | 中級 |
| TED Talks | Webサイト/アプリ | 世界のスピーチ。字幕・スクリプト機能が便利。 | 中級〜上級 |
| 東京外国語大学 言語モジュール | Webサイト | 会話・発音・文法などを動画+スクリプトで学べる。 | 初級〜中級 |
| Be smart(YouTube) | YouTube | 科学系アニメ動画。自然なネイティブスピード。 | 上級 |
| 英会話リスニング | アプリ | 1500以上の短い日常会話。初心者向け。 | 初級 |
| 英会話や英単語を聞き流し-英語リスニング | アプリ | ジャンル豊富な短い音声。字幕切り替え機能あり。 | 初級〜中級 |
これらはいずれも、スクリプト付き音声が豊富でシャドーイングしやすいサービスです。
このあと、レベル別・目的別に、どれをどう使うとよいかを詳しく見ていきます。
学習レベル別おすすめサイト
自分のレベルに合っていない教材でシャドーイングすると、挫折しやすくなります。
ここでは、レベル別に特に使いやすい無料サイトと、その理由をまとめます。
初心者〜初中級向け
中級向け
中級者には、少し負荷がある素材を使いながらも、長さは1〜3分程度に抑えたコンテンツが向いています。
BBC Learning English の「6 Minute English」や「English in a Minute」は、話すスピードは本物ですが、内容は日常的で長すぎないため、中級者のステップアップに最適です。
また、News in Levels のレベル2〜3を使えば、ニュース英語に慣れつつ語彙を増やしていけます。
上級向け
上級者は、「速度」よりも「内容の難易度」で負荷をかけると効果的です。
TED Talks は、その代表例です。専門分野の話題が多く、語彙・構文ともに高度ですが、スクリプト機能が非常に優れていて、特定の文をクリックするとその箇所から動画を再生できます。
また、YouTube の Be smart チャンネルのような科学系の動画も、自然なスピード+専門用語で歯ごたえがあります。再生速度を0.75倍などに落として使うと、シャドーイング素材として使いやすくなります。
目的別おすすめコンテンツ
同じレベルでも、「TOEIC対策がしたい人」と「日常会話を伸ばしたい人」では、選ぶべき教材が変わります。
目的別に、どの無料サイト・アプリが合うかを整理します。
① 日常会話を話せるようになりたい
日常会話を伸ばしたい場合は、会話形式で、1文が短めの素材がおすすめです。
② ニュース英語・時事英語を鍛えたい
ニュース英語を伸ばしたい人には、次の組み合わせが効率的です。
基礎固めには VOA Learning English や News in Levels を使い、「ゆっくり+やさしい語彙」でニュースの型に慣れます。
ある程度慣れてきたら、BBC Learning English や Breaking News English のような中級以上向けサイトに移り、実際のスピードに近い音声でシャドーイングします。
こうしたニュースサイトは、英語教育に関する情報も多く、たとえば 文部科学省の公式サイト では、英語教育の方針や学習指針も公開されています。ニュースとあわせて読むと、学習の方向性をつかみやすくなります。
③ 試験対策(TOEIC・英検など)もしたい
試験対策を兼ねたい人は、無料アプリ abceed のように「市販の試験教材の音声」を無料で聞けるサービスを活用すると効率的です。
スクリプトは自分で本を用意する必要がありますが、音声は速度調整もできるため、TOEIC Part3・4 や英検リスニングのシャドーイングに向いています。
④ ビジネス英語を鍛えたい
ビジネス英語は完全無料の素材が少なめですが、VOA や BBC でもビジネス・経済ニュースのカテゴリを選べば、会議やプレゼンでよく出る表現を多く拾えます。
より実務寄りの表現をシャドーイングしたくなった段階で、有料サービス(シャドテンやスタディサプリENGLISH ビジネス英語コースなど)を併用すると、遠回りを減らせます。

無料サイト選びの基準と機能
無料のシャドーイング向けサイト・アプリは数多くありますが、「何となく良さそう」で選ぶと、あとで不便さに気づいて乗り換えたくなることがよくあります。
ここでは、最初から「長く使えるサービス」を選ぶための基準と、最低限ほしい機能を整理します。
最低限ほしい学習機能
シャドーイング用にサイト・アプリを選ぶなら、次の機能は必須レベルです。
この4つに加え、「日本語訳のオン・オフができる」「単語をタップしてすぐ意味が出る」といった機能があると、意味理解と語彙学習も同時に進めやすくなります。
レベル別・目的別の選び方
先ほど紹介したサイトを、「レベル」と「目的」の2軸でどう選べばよいかを、もう少し具体的に整理します。
レベルの目安
レベル選びで意識したいのは、「2〜3割くらいは難しく感じるが、意味はだいたい追える」ラインです。
まったく聞き取れない音声をシャドーイングしても、負荷が高すぎて定着しません。逆に、簡単すぎると新しい表現が身につかず、伸びにくくなります。
たとえば、次のような基準で選ぶとよいでしょう。
目的で変わる選び方
目的別には、次のようなイメージで選ぶと、教材迷子になりにくくなります。
・語彙を広く増やしたい → News in Levels、Breaking News English、VoiceTube などニュース・動画系。
・決まりフレーズを口から出したい → 東京外大モジュール、英会話リスニング、ケンドラ・ランゲージ・スクール(YouTube)。
・プレゼン・スピーチ力を伸ばしたい → TED Talks、TED アプリ。
どの場合も、まずは「1サイト+1アプリ」くらいに絞って、1〜2か月は同じ環境で続けるのがおすすめです。
スマホとPC環境の整え方
シャドーイングは、やり方だけでなく「環境」が成果を大きく左右します。
特に大事なのは、次の2点です。
スマホなら、次のような組み合わせがおすすめです。
・音声再生:Audipo など、区間リピートと速度変更がしやすいアプリ。
・辞書:ブラウザで「つながる英単語 Picker」を有効にしておくと、Web上の単語にカーソルを合わせるだけで意味が出ます。アプリなら英和・英英辞書を1つ入れておくと便利です。
・録音:スマホ標準のボイスメモ、または録音機能つきの学習アプリ。
PC学習の場合は、ブラウザと辞書ツールを組み合わせ、YouTube や TED などの再生速度・字幕機能を活用します。
無料サイトを最大限活かすには、このような補助ツールをあらかじめセットしておくことが重要です。学習環境については、たとえば 情報通信研究機構(NICT)のサイト などでも、音声・言語技術に関する情報が公開されています。こうした情報も参考にしながら、自分に合うツールを選んでみてください。

無料サイトを使った学習手順
良いサイトを選んでも、自己流のやり方だと効果が出にくくなります。
ここでは、無料サイトやアプリを前提に、「教材選び → 準備 → 本番シャドーイング → 録音と振り返り」までの流れを、具体的な回数・時間の目安とともに解説します。
教材選びと準備ステップ
シャドーイングの効果を決めるのは、実は「教材選び」と「事前準備」です。
以下のステップで進めると、無料サイトでも十分なトレーニングになります。
この準備段階で、「知らない単語」と「聞き取りづらい表現」に印をつけておくと、あとで重点的に練習できます。
基本のシャドーイング手順
準備ができたら、いよいよシャドーイングです。
以下の流れを1セットと考え、1つの素材につき1〜3日かけて仕上げるイメージで取り組みます。
1セットの目安時間は、素材の長さにもよりますが、10〜20分程度です。
慣れてきたら、同じ素材で「オーバーラッピング2〜3回 → シャドーイング5〜10回」を毎日くり返すと、2〜3日でかなりスムーズに言えるようになります。
録音と振り返りのやり方
シャドーイングの効果を大きく左右するのが、「録音」と「振り返り」です。
録音なしの練習は、「思っているほど真似できていない」ことに気づきにくく、自己流のクセを固めてしまうリスクがあります。
録音の基本ステップ
録音方法は、次のどれでも構いません。
・録音機能つきの学習アプリ(Red Kiwi、VoiceTube など)を使う。
・スマホのボイスメモアプリで録音し、お手本音声と交互に再生する。
・PCの場合は、無料の録音ソフトやブラウザ拡張を使う。
1日あたりの目安としては、「録音は1〜2回」「聞き返しと修正に5分程度」で十分です。
大切なのは、録音を完璧にすることではなく、「昨日より少しだけ自然になったか」を確認し続けることです。

無料学習の限界と注意点
無料サイト・アプリだけでも、リスニングや発音はかなり伸ばせます。
一方で、「無料だけに頼るとハマりやすい落とし穴」や、「どこまでが無料でカバーできて、どこから有料を検討すべきか」は、事前に知っておいたほうが安心です。
無料サイト学習の失敗例
無料だからこそ、注意したいポイントがあります。
よくある失敗パターンを知っておくと、自分の学習を客観的に見直しやすくなります。
これらの失敗は、環境やルールを少し変えるだけで防げます。
たとえば、「1日のうち、最初の10分は必ずシャドーイングに使う」「新しい動画を探すのは週に1回だけ」など、自分なりのルールを決めておくと続けやすくなります。
無料で伸ばせる範囲と限界
無料サイトだけでも、次のような力はしっかり伸ばせます。
・ニュースや会話の「音」に慣れるリスニング力
・英語特有のリズム・イントネーション
・よく出てくるフレーズや言い回し
とくに、News in Levels や VOA、TED のようなサイトは、教材量が膨大で、興味に合うテーマを選びやすいため、「英語を聞く量」を確保するには十分です。
一方で、無料だけではカバーしづらいのは、次のような部分です。
このような部分は、市販教材や有料アプリ・スクールが得意としている領域です。
「無料でできること」と「お金をかけて短縮したいこと」を分けて考えると、投資判断がしやすくなります。
有料サービス導入の目安
次のようなサインが出てきたら、有料サービスや市販教材の導入を一度検討してみてもよいタイミングです。
こうした場合、シャドーイング添削サービス(シャドテンなど)や、AI発音チェックつきアプリを短期間だけ使って、弱点を洗い出すのが効果的です。
プロやAIからフィードバックをもらい、「自分はこの音、このリズムが苦手」とわかれば、その後の無料学習もぐっと効率が上がります。
有料サービスは、「ずっと使い続ける前提」ではなく、「壁にぶつかったときのテコ入れ」として、数週間〜数か月だけ活用するのも現実的な選択です。

総括
最後に、この記事全体のポイントをまとめます。復習や実践するときのチェックリストとして活用してください。

