- 会話が速すぎて何言ってるのか全く分からない。
- 設問を解く時間が足りない
- いつの間にか、音声が終わっている。
TOEIC part3が苦手で悩んでいる人は、こんな経験がたくさんあるのではないでしょうか?
私自身、かつてTOEIC初心者だったころ、本番の試験で、part3の難しさに圧倒されて「絶望した」経験があります。
しかし、かつてはTOEICpart3の難しさに圧倒されていた私も、今やTOEIC900点レベルです。
さらにpart3に限定すれば、ほとんどノーミスで解答できるレベルになりました。
そこでこのページでは、「私が実践したpart3で高得点を取るための勉強法」について解説していきます。
「part3が難しすぎて、なかなかTOEICのスコアが伸びない…」
なんて困っている人にはぜひ参考にしてみてほしい、そんな記事です。
TOEIC part3が聞き取れない。part3の3つの特徴とは
このように質問したときに、みなさんはしっかりと答えることができますか?
実際のところ、あまりいないのではないかと私は考えています。
どんな問題が出題されて、どれくらいのリスニング量で、どんなポイントがあるのか、皆さんしっかりと考えられていますか?
おそらく、まだTOEIC600点未満の人は、
TOEIC各パートの分析が足りないことが原因で、点数が伸び悩んでいるんじゃないかと思います。
そもそも、自分が伸ばしたいpartの特徴が分かっていなければ、点数が伸びるわけがないですからね。
さて、ここではそんなTOEICpart3の問題傾向とその特徴についてしっかりと解説していきます。
1:問題数が39問と配点が高い
まず、問題数が39問あります。
TOEICは全体の問題数が200問あり、その中でリスニングは100問あります。
part3はそのリスニング問題100問の中の39問なので割合としては、かなり高いことになります。
また、リスニング問題のpart1~4まであるなかで最も問題量が多いのは、このpart3になります。
ですから、リスニングで高得点を目指すためにはpart3の攻略が絶対に欠かせないのです。
まだTOEIC500点台の人はpart3の対策を行うより、part2の対策を行うべきです。
なぜなら、part3は初心者にとって簡単なpartではないため、初心者が勉強してすぐに効果が出るpartではないからです。
ですから、初心者は「TOEIC part2の対策方法!これでpart2満点間違いなし!?」の記事を参考にしてTOEIC part2対策を徹底して行ってください。
2:会話形式のリスニング問題
リスニング問題の中に、登場人物が2人~3人登場し彼らの会話内容を基に問題が出題されます。
かつては、登場人物が2人の問題しかなかったのですが、過去にTOEIC問題のアップデートが行われた際、登場人物が3人の問題が登場しました。
つまり、part3は昔に比べて難しくなったのです。
では、part3の会話問題ではどんな会話文が出題されるのでしょうか。いくつか具体例を挙げてみました。
- 新入社員歓迎会の準備
- 新規事業を立ち上げたい
- 備品が切れているので新しいものが必要
- 仕事が終わったらランチに行くからきてほしい
このように、実際のビジネスシーンでありそうな場面を基に問題が作られています。
ですから、社会人の方にとっては比較的イメージしやすいやり取りとも言えますね。
3:グラフ付き問題
part3の最後の2問は、グラフ付きのリスニング問題です。
個人的には、このグラフ付き問題がpart3の厄介なところなんじゃないかな~なんて思っています。
その理由として、通常の問題は登場人物のやり取りを聞いて設問に答えるだけで良かったのが、グラフ付き問題だと
- 音声内容を理解する
- 音声内容を理解しながらグラフの分析をする
- 設問に答える
という3つのステップを踏まなければ、正解することはできないのです。
このため難易度としてはかなり高く、800点以上狙う人以外は全問正解を目指すのではなく、3問中確実に2問は正解するつもりで、グラフ付き問題に挑めばいいと思います。
あまりレベルが高くない段階で、下手に全問正解を狙うと、最悪の場合全滅もあり得ます…。
自分のレベルに合わせて何問正解するのか、事前に決めてからグラフ付き問題にとりかかることをオススメします。
TOEIC part3で高得点を取るための、6ステップ勉強法
ここからは、TOEIC part3で高得点を取るために私が実際に行った勉強法について解説していきます。
実践しやすいように、ステップごとに分かれて説明するのでしっかり理解するようにしましょう。
※これから解説する勉強法は、英語スクリプトと日本語和訳付きの問題集を使用していることを前提に解説します。
基本的に、どのテキストでも英語スクリプトと日本語和訳はついているとは思いますが、もし、そういったテキストが見つからない場合は公式問題集を使用してください。
ちなみに、おすすめは以下の最新モデルの公式問題集です。
ステップ1:イヤホンを使わず問題を解く
まず、本番と同じようにpart3の問題を解きましょう。
しっかりと本番に準じて、マークシートと鉛筆を用意して、解いてください。
マークシートについては、公式問題集についていると思うので、それを大量にコピーしておくとこれから勉強する際に便利だと思います。
リスニング問題を解くときはイヤホンを使わずに、なるべくCDプレイヤーか何かでスピーカーで聞き、解くことをオススメします。
その理由として、イヤホンだと直接頭に音が届くため、頭に英語が残りやすく、あまり実践的とは言えないですし、本番の試験の際もイヤホンを使えないからです。
ステップ2:答え合わせと間違えた原因分析
問題を解いたら早速答え合わせをしましょう。具体的な流れとして、
- 〇✖をつける
- part3全体の正答率を算出する
まずは、ここまでやってください。
その後、今度は文章1つ1つの分析を行っていきます。
part3の全ての問題の丸付け→part3の問題1題1題を分析という流れですね。
さて、分析方法についてですが、なぜその問題に間違えてしまったのかの原因を自分なりに調べてみてください。
- 時間が足りなかった
- 単語を理解していなかった
- 途中で会話についていけなくなった
など様々な理由があると思います。
ちなみにですが、初心者に多いpart3を間違える原因は、英単語力と英文法力が欠けていることです。
具体的なTOEIC単語力アップの方法については「TOEIC勉強法・英単語を効率的に覚える3つの対策法」。
またリスニングに活かすための英単語の覚え方は「リスニング力アップのための単語の覚え方!リスニング力爆上げ!?」で解説しています。
TOEICの英文法力についても「TOEIC英文法パート5,6の勉強法は、この5冊さえやれば完璧!」で解説しているので、必ず読んでおくことをおすすめします。
TOEICでなかなかスコアが伸びない人の共通点は、「同じミスを繰り返す人」です。
しっかりと「間違えた原因の分析」というところまで必ずやるようにしましょう。
ステップ3:単語~文法を全て理解
次に、各問題文の英単語~英文法を全て調べて理解するようにしましょう。
具体的なやり方としては、文中の英単語と英文法表現を全て、完璧に人に説明できるレベルまでやりましょう。
この作業で、「あれ?やばい。もしかしたら俺、関係代名詞の知識が足りねえ…」
なんてことが分かったら、「1億人に英文法」などの英文法書を利用して徹底的にインプットしてください。
こうすることで問題演習をしながら、知識習得もできるので、効率良く英語力全体が伸びていきます。
ステップ4:日本語訳と英語訳を照らし合わせる
文章中の英単語と英文法を全て理解した後は、英文スクリプトを読んで、その内容が理解できるかどうか試してみてください。
大前提として、読めない英文は聞いても理解できるわけがありませんから、まず目で読んで内容を理解できるのかどうか調べましょう。
そこで、読んで理解できないのであれば、英文と日本語文を丁寧に丁寧に、1文1文照らし合わせて、意味を取っていきます。
ステップ5:音読
ステップ4までしっかり実践していれば、もうあなたは文章中の英単語、英文法、英文の和訳がすべて完璧になっているはずです。
その後は完璧に理解した英文を音読します。その際、CD音源を参考に、なるべく真似できるところまで真似してみてください。
ステップ6:シャドーイングしながら暗唱
最後にやるのは、シャドーイングです。
シャドーイングについて、一度おさらいしておくと「聞いた英語をそのまま口に出す勉強法」です。
耳で聞いた音声を即興で口に出す意識で、英語を聞くことによって、丁寧に細部まで音声を聞く力を得ることができます。
回数としては、シャドーイングを通して自然と暗唱してしまうくらい覚えるようにしましょう。
TOEIC part3の6つの勉強法まとめ
ここまでが、part3の勉強方法です。
- まずは「問題演習」
- 間違えた問題の分析
- 単語、英文法のインプット
- 日本語と英語を照らし合わせる
- 音読
- シャドーイング
という流れです。
正直かなり時間はかかりますが、全てのステップに意味がある勉強法ですので、本気でスコアを伸ばしたいなら、妥協せずにやりきりましょう。
TOEIC part3で正解するための2つのテクニック
ただ、最短でスコアを伸ばすためには勉強するだけでなく、TOEICのテクニックを高めていく必要があります。
そこで最後に、TOEIC part3で正解するためのテクニックについて解説したいと思います。
先読みを徹底する
先読みとは、リスニング問題の音声が流れてくる前にその問題の設問を先に読むことです。
例えば、問題31~33のリスニング音声が流れる前に、問題31~33の設問を先に読み、どんな箇所が出題されるのか、どこに注力して聞き取ればいいのかを理解します。
この先読みをするかしないかで、得点率は大きく変わります。
もちろん、超上級者の方はそんなことする必要は全くないですが、初心者の人は、先読みをすることで、必要な部分だけを集中して聞き取れるようになり、仮に音声があまり理解できなくても、正解できるようになったりします。
ですから、普段の問題演習の時から、先読みを徹底するようにしましょう。
part3の問題パターンを覚えてしまう
何回もpart3の問題を解いていくと、「あ、この会話の流れってことはこんな落ちになるな~」っていうのが、感覚で分かるようになります。
理想を言えば、感覚ではなくしっかり音声を聞いて理解できるようになればいいのですが、まあ、「正解してさっさと目標のTOEICスコアに到達してしまいたい…」なんて方もたくさんいますよね?
そこで、おすすめなのが公式問題集のpart3の問題文を暗唱してしまうことです。
暗唱は、かなりハードではありますが、一気にpart3の問題文全てをインプットできますし一見遠回りのようで近道な勉強法です。
効果が出るまでには、時間がかかるかもしれませんが、暗唱が実を結んだとき…とてつもない爆発力を発揮します。
いわゆる覚醒ってやつです。
ですから、part3の問題文暗唱を通して、問題傾向を大量インプットしてしまいましょう。
まとめ
おさらいします。
- まずは「問題演習」
- 間違えた問題の分析
- 単語、英文法のインプット
- 日本語と英語を照らし合わせる
- 音読
- シャドーイング
でしたね。そのコツとして、
- 先読みをする
- part3の問題パターンを覚えてしまう
ということでした。
本記事を参考に、まずはpart3とはどんなパートなのか理解すること、そしてお伝えした勉強方法を実践してみる事。
ぜひやってみてください。正直ハードだとは思います。
ですが、私が実際に効果を感じた勉強法なので、スコアアップは間違いないです!頑張ってみてください。
同じリスニング問題のTOEIC part4の勉強法についてはこちら。
リスニングに関する勉強法をもっと知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
その他のTOEIC勉強法についてはこちら。
https://kazueigo.com/category/toeic/