TOEFL文法参考書の選び方と勉強法

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TOEFL対策で「文法参考書はどれを使えばいいのか」「iBTとITPで何が違うのか」と迷う人はとても多いです。

さらに、TOEFL iBT には文法セクションがないため、「そもそも文法の勉強は必要なの?」という疑問も出てきます。

この記事では、TOEFL iBT / ITP それぞれの試験構成から文法の役割を整理し、レベル別におすすめしやすい文法参考書の種類と使い方をまとめます。

最後に、文法知識をスコアにつなげる勉強ステップと、避けたいNG勉強法も解説します。

  • TOEFL iBT / ITP で文法がどのようにスコアに影響するかが分かる
  • 一般英文法書・TOEFL専用文法本・ITP文法問題集の役割の違いが整理できる
  • 自分のレベルや目標スコア別に、文法参考書の選び方と勉強手順が分かる
  • 文法力をリーディング・ライティング・スピーキングで使える力に変える方法が分かる

TOEFLで文法が重要な理由

まずは「そもそもTOEFLで文法はどれくらい重要なのか」を整理します。

iBT と ITP の構成の違いと、どの場面で文法力がスコアに直結するのかを理解しておくと、参考書選びの失敗が減ります。

  • TOEFL iBT と ITP の試験構成と文法セクションの有無
  • 各セクションで文法力がどうスコアに影響するか
  • 「文法問題がない=文法勉強が不要」ではない理由
  • 自分がどの試験形式かによる、文法対策の優先度の違い

iBTとITPの構成と違い

まず、TOEFLには大きく分けて2つの形式があります。

個人で受けるのが主流の「TOEFL iBT」 と、大学など団体で受けることが多い 「TOEFL ITP」 です。

項目 TOEFL iBT TOEFL ITP
主な用途 海外大学出願・留学・大学院進学など 大学内のクラス分け・進級要件など
受験形態 個人受験・PC受験 団体受験・マークシート
セクション構成 Reading / Listening / Speaking / Writing Listening / Structure & Written Expression / Reading
文法セクション 独立した文法問題はなし 文法セクション(Structure & Written Expression)がある

ITPでは、Structure & Written Expression という文法セクションがあり、空所補充や誤り訂正の形式で文法が直接問われます。

一方、iBTには文法だけを問うセクションはありません。

ですが、後で説明するように、文法力がなくてよいという意味ではありません。

文法力が影響する場面

iBT では文法問題が出ないのに、どうして文法参考書が必要なのでしょうか。

答えは、文法力は4技能すべての土台になっているからです。

たとえば、次のような場面で文法が効いてきます。

  • リーディング:長文の主語・動詞・修飾関係を正しくとらえられるか
  • リスニング:長い文や複雑な構文を聞いて理解できるか
  • ライティング:時制・語順・関係詞などを正しく使って論理的な文を書けるか
  • スピーキング:瞬時に正しい文型で話せるか

たとえば、関係代名詞や分詞構文があいまいだと、長文で「どの語がどれを修飾しているか」が分からず、内容を取り違えます。

また、ライティングやスピーキングで時制や単複のミスが多いと、内容が良くてもスコアが下がります。

つまり、iBT では文法は直接は問われないけれど、常に裏で採点に効いていると考えるのが大切です。

文法セクション有無の整理

ここで、iBT と ITP で「文法セクション」がどう違うかを整理します。

TOEFL iBT:

  • 文法問題(空所補充・誤り訂正)は出題されない
  • ただし採点基準には「文法の正確さ」「表現の自然さ」が含まれる
  • リーディングの構文理解・ライティング/スピーキングの文の正確さがスコアに直結

TOEFL ITP:

  • Structure & Written Expression が「文法セクション」として存在
  • 中学〜高校レベルの英文法が中心で、対策しやすい得点源
  • 空所補充・誤り訂正をパターン別に練習することで、大きく点数を伸ばしやすい

この違いが、文法参考書の選び方にも直結します。

iBT 受験者は「運用できる文法力」を伸ばす参考書と勉強法が必要で、ITP 受験者は「文法問題を素早く正確に解く」問題集が必須です。


iBT には文法問題はありませんが、文法力が弱いままでは、どのセクションも頭打ちになります。ITP では文法セクションが得点源になるので、形式に合った問題集で集中的に鍛えることが大切です。

文法参考書の種類と役割

次に、「どんなタイプの文法参考書があるのか」と「それぞれをどんな目的で使うのか」を整理します。

ここを押さえると、「何冊も買ったのに使い切れない」という失敗を防げます。

  • 一般的な英文法書とTOEFL専用文法本の違い
  • iBT用・ITP用の文法教材の特徴と役割
  • 和書と洋書それぞれのメリット・デメリット
  • 自分の目的に合ったタイプの本を選ぶ考え方

一般英文法書の位置づけ

「総合英文法書」は、大学受験や英検などにも使われる、英語全般の文法を体系的に説明した本です。

代表例として、

  • 日本語で説明する高校〜大学受験用の文法書
  • 英語で説明する『English Grammar in Use』(Cambridge)など

このタイプの本の役割は、「英語力の土台となる文法を一通り身につけること」です。

TOEFL iBT / ITP どちらを受けるにしても、基本的な時制・助動詞・関係詞・仮定法などがあいまいだと、いくらTOEFL専用本を解いても伸びにくくなります。

たとえば、『English Grammar in Use』中級レベルは、CEFR B1〜B2 程度の文法を英語で丁寧に説明してくれます。

英語の説明を読む負荷はありますが、iBT で必要な「英語を英語のまま理解する」力も同時に鍛えられるのが強みです。

一方で、一般英文法書は TOEFL での頻出パターンや設問形式まではカバーしていないことが多く、「土台作り+不足分をTOEFL専用本で補う」という位置づけで使うのがおすすめです。

iBT専用文法本の特徴

TOEFL iBT には文法セクションがないため、「iBT専用の文法問題集」は多くありません。

その代わり、

  • 『TOEFL iBT テスト必修英文法50』のように、iBT で使う文法だけを厳選して解説する本
  • 総合対策本の中に「TOEFLでよく出る文法」の章がまとまっている本

といった形で、文法が組み込まれています。

iBT専用文法本の特徴は、

  • 「TOEFLで間違えやすい50〜60項目」に絞っている
  • 単なる穴埋め問題ではなく、ライティングやスピーキングで使うことを意識した例文が多い
  • 音声付きで、文法と発音・リズムを同時に学べるものがある

つまり、「TOEFLの場面でどう文法を使うか」を意識した本だと考えてください。

高校文法がある程度できていて、「TOEFL用に抜け漏れをチェックしたい」「使える形にしたい」人に向いています。

文法を体系的に学ぶ段階では一般英文法書、TOEFLの出題傾向になじむ段階ではiBT専用文法本、と役割を分けると効率が良いです。

ITP文法問題集の特徴

TOEFL ITP では、Structure & Written Expression という文法セクションが、リスニング・リーディングと並ぶ大きなパートです。

ここで高得点を取れるかどうかで、総合スコアが大きく変わります。

そのため、ITP 用には「文法問題だけ」に特化した問題集がいくつもあります。

たとえば、

  • 『TOEFL ITPテスト 文法問題攻略』
  • 『全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策』
  • 『TOEFL ITP TEST文法問題580問』など

これらの特徴は、

  • ITP本番と同じ形式(空所補充・誤り訂正)の問題が大量に載っている
  • 「どこを見れば解けるか」をパターン別・ルール別に教えてくれる
  • 模試形式のセットが複数回分ついているものも多い

つまり、ITP では文法を「知っているか」より、「パターンを見抜いて素早く解けるか」が大事なので、文法問題集を周回してスピードと正確さを上げることがポイントです。

なお、ITP向け文法問題集は、文法が特に苦手な iBT 受験者が基礎固めに使うこともできます。

ただし、iBT 本番の形式とは違うため、「あくまで高校レベルの文法復習用」と割り切って使うのがおすすめです。

和書と洋書の違い

文法参考書には、日本語で説明されている「和書」と、英語のみで書かれた「洋書」があります。

どちらが良いかは、レベルと目的で決まります。

和書のメリット・デメリット:

  • 日本語で丁寧に説明されるので、仕組みを理解しやすい
  • TOEFL ITP 向けに、日本人がつまずきやすいポイントを絞っている本が多い
  • その一方で、英語のインプット量は少なくなりがち

洋書(Grammar in Use など)のメリット・デメリット:

  • 解説・例文がすべて英語なので、英語を英語で理解する訓練になる
  • ニュアンスの違いなど、より自然な使い方に踏み込んでいることが多い
  • 英語で説明を読む負荷があるため、初級者にはハードルが高い

TOEFL iBT で 80 点以上を狙う人は、洋書の『English Grammar in Use』などで「英語のまま文法を理解する」経験をしておくと、そのままリーディングやリスニングの力につながります。

一方で、ITP の初学者や、文法に強い苦手意識がある人は、まず和書の基礎文法書・ITP文法本で土台を作ってから洋書に進むと、挫折しにくいです。

TOEFLの公式サイトでは試験形式やサンプル問題が公開されているので、形式を確認した上で、和書か洋書かを検討するとよいでしょう。詳しくは ETS公式サイト(toefl iBT の概要) も参考になります。


まずは「高校〜基礎英文法を和書で固める → 余力が出てきたら洋書(Grammar in Useなど)で英語のまま理解する」という二段階に分けると、無理なくレベルアップできます。

レベル別の参考書選びと勉強法

ここからは、あなたの現在のレベルと目標スコアに応じて、どのタイプの文法参考書から始め、どう勉強を進めるかを整理します。

独学での組み合わせ例もあわせて紹介します。

  • 基礎レベルでまず固めるべき文法範囲と教材のタイプ
  • 中級レベルでの目標スコア別・試験形式別の勉強パターン
  • 上級レベルでの「仕上げ」に適した参考書と学習法
  • 独学で使いやすい参考書の組み合わせ例

基礎レベルの文法対策

次のような人は、「基礎レベル」と考えてください。

  • TOEIC 600点未満、または受験経験なし
  • 高校英語の文法に自信がない・忘れている
  • 英作文で中学レベルの文もよく間違える

このレベルでいきなりTOEFL専用の問題集から始めると、内容以前に文法・語彙でつまずきやすく、モチベーションが下がってしまいます。

基礎レベルの人におすすめのステップは次の通りです。

ステップ1:高校英文法の総復習

高校〜大学受験レベルの一般英文法書を1冊決めて、章立てに沿って通読します。

例:

  • 高校英文法の総復習本(和書)
  • 文法解説+基本問題がセットになった入門書

この段階では、「すべて完璧に覚える」よりも、「一度全体像を知って、何があいまいかを把握する」ことが目的です。

ステップ2:ITP文法問題集を使った基礎固め(iBT志望でもOK)

TOEFL ITP 用の文法問題集は、中学〜高校レベルの文法を網羅的にチェックするのに適しています。

iBT 志望者でも、「基礎文法の弱点発見ツール」として使えます。

たとえば、『TOEFL ITPテスト 文法問題攻略』などで、章ごとに問題を解き、間違えた箇所を一般英文法書に戻って確認する、という往復学習がおすすめです。

中級レベルと目標スコア別

中級レベルとは、目安として TOEIC 650〜800 点前後、または高校英文法は一通り学んだ経験がある人です。

このレベルでは、「どの試験形式で何点を目指すか」によって、文法参考書の選び方が少し変わります。

iBT で 70〜90 点を目指す場合:

  • 一般英文法書であいまいな単元をピンポイントで復習
  • 『TOEFL iBTテスト必修英文法50』のような iBT 専用文法本で、TOEFL頻出ポイントに特化
  • その後、『Official TOEFL iBT Tests』など公式問題集で実戦練習をしながら、解いた長文を文法目線で精読

ITP で 500〜550 点を目指す場合:

  • ITP 総合対策本(公式ガイドや「完全制覇」など)で試験全体像をつかむ
  • 『TOEFL ITPテスト 文法問題攻略』『全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策』などで文法セクションに集中
  • 同じ問題を周回し、「どこを見れば解けるか」をパターンとして体にしみ込ませる

この段階のポイントは、「文法書は弱点補強」「TOEFL専用本で形式慣れ」「公式問題集で実戦力」という役割分担をはっきりさせることです。

上級レベルの仕上げ方

TOEIC 850 点以上、英検準1級以上など、すでに一定の英語力がある人は、「細かい文法ミスやニュアンスのズレ」がスコアの足を引っ張りがちです。

iBT で 90〜100 点以上を狙う場合の仕上げ方は次のとおりです。

  • 『English Grammar in Use』などの洋書文法書で、曖昧な項目を英語の説明で整理し直す
  • 公式問題集やオンライン模試のリーディング・リスニングを精読・スクリプト精聴し、見つけた文法・構文をノート化
  • ライティング・スピーキングで、自分がよく犯す文法ミスのパターンをリストアップし、参考書の該当箇所で確認する

ITP で 550 点以上を狙う場合は、すでに基礎文法は理解している前提で、

  • 『全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題580問』など、大量演習型の問題集でスピードと正答率を上げる
  • 難問だけ解説を読み込み、「なぜ他の選択肢が誤りか」まで説明できるようにする

このレベルでは、新しい参考書を次々買い足すより、すでに持っている本を「精度高くやり込み」、弱点パターンをつぶす方が効果的です。

独学で使える組み合わせ

独学でどこまで行けるかは、参考書の「組み合わせ」と「使い方」で決まります。

ここでは、iBT / ITP それぞれの典型的な組み合わせ例を示します。

iBT 独学向けの組み合わせ例:

  • 基礎文法:高校英文法総復習本(和書) or 『English Grammar in Use』
  • TOEFL文法:『TOEFL iBTテスト必修英文法50』など iBT 専用文法本
  • 実戦形式:『The Official Guide to the TOEFL iBT Test』+『Official TOEFL iBT Tests』

ITP 独学向けの組み合わせ例:

  • 総合:『TOEFL ITPテスト 公式テスト問題&学習ガイド』
  • 文法特化:『TOEFL ITPテスト 文法問題攻略』+『全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題580問』
  • 模試:『TOEFL ITP TEST実戦問題集』などの本番形式3〜4回分

独学で進めていても、「文法の説明を読んでも全く分からない」「添削なしではライティング・スピーキングの文法ミスに気づけない」と感じたら、スクールやオンライン講座の利用も検討して良い段階です。

たとえば大学や語学教育センターの TOEFL 講座では、文法基礎クラスを用意しているところも多いので、近くの機関の情報もチェックしてみてください。参考として、大学の英語教育情報は 日本学生支援機構(JASSO)の情報ページ などからもたどれます。


「一般文法書で土台 → TOEFL専用文法本で頻出ポイント整理 → 公式問題集で実戦」という流れは、iBT・ITPどちらにも応用できます。レベルが上がるほど、新しい本を増やすより「今の本をやり込む」意識が重要です。

文法力をスコアに直結させる

最後に、文法参考書で身につけた知識を、実際のスコアにつなげる具体的な勉強ステップをまとめます。

iBT と ITP それぞれのステップと、ありがちな非効率な勉強法もあわせて確認しましょう。

  • TOEFL iBT 向けの文法勉強ステップと運用方法
  • TOEFL ITP 向けの文法セクション得点源化ステップ
  • 文法知識をリーディング・ライティング・スピーキングで使う方法
  • 避けるべき非効率な勉強法と、その代わりに行うべきこと

iBT向け勉強ステップ

iBT 向けの文法対策は、「文法問題を解くこと」ではなく、「長文やアウトプットで文法を使えるようにすること」がゴールです。

おすすめのステップは次の通りです。

ステップ1:基礎文法の総復習

高校英文法+必要に応じて『English Grammar in Use』などで、時制・助動詞・受動態・関係詞・分詞・仮定法などを一通り確認します。

分からなかった単元には印をつけておき、後のステップでもう一度戻れるようにします。

ステップ2:iBT専用文法本で頻出ポイントを整理

『TOEFL iBTテスト必修英文法50』のような本で、TOEFLでよく問われる文法・構文を集中的に学びます。

ここでは、ただ解説を読むだけでなく、音声付き例文を音読・暗唱し、「そのパターンで自分も文が書ける/話せる」状態を目指します。

ステップ3:公式問題集で「文法を使って読む・聞く」練習

『The Official Guide to the TOEFL iBT Test』『Official TOEFL iBT Tests』などを解き、間違えた問題の英文を、構文レベルで分析します。

  1. 英語:It is because of the unique climate that these plants can survive.
    日本語:これらの植物が生き残れるのは、その特有の気候のおかげだ

このような例文を使って、「It is 〜 that …」の強調構文や、前置詞句の位置などを意識しながら、音読・シャドーイングすると、文法知識がリーディング・リスニング用のスキルに変わっていきます。

ステップ4:ライティング・スピーキングで文法をアウトプット

iBT 向けライティング・スピーキング対策本や、公式のオンライン模試を使い、実際に解答を作成します。

その際、

  • あらかじめ使いたい文法パターン(仮定法・比較・分詞構文など)を2〜3個決める
  • 課題に合わせて、それらを必ず含めるように意識して書く/話す

という「文法チャレンジ」を入れると、文法知識がアウトプットに直結しやすくなります。

ITP向け勉強ステップ

ITP の文法セクションは、対策しやすく、スコアを伸ばしやすいパートです。

次のステップで、確実に得点源にしていきましょう。

ステップ1:ITP専用総合本で全体像+基本ルール確認

『TOEFL ITPテスト 公式テスト問題&学習ガイド』や『TOEFL ITPテスト完全制覇』などで、

  • 文法セクションの問題形式
  • よく出る文法範囲
  • 解き方の基本ルール

を把握します。

ステップ2:文法特化本でパターン別に反復練習

『TOEFL ITPテスト 文法問題攻略』や『全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題対策』で、空所補充・誤り訂正のパターンを一つずつ練習します。

このとき、

  • 「どの単語のどの形」を見るべき問題か
  • 「主語と動詞の一致」「前置詞の選択」など、何のルールが問われているか

を意識して解き、解説でルールを確認します。

ステップ3:大量演習本+模試で実戦力アップ

パターンが分かってきたら、『全問正解するTOEFL ITP TEST文法問題580問』や『TOEFL ITP TEST実戦問題集』などで、時間を計りながら解きます。

1回解くだけで終わりにせず、間違えた問題に印をつけて、数日後にもう一度解く「周回」を前提にします。

ステップ4:弱点パターンを一般文法書で補強

何度も間違えるパターン(たとえば分詞構文・仮定法・前置詞など)は、一般英文法書の該当単元に戻って学び直します。

このとき、例文を2〜3個ノートに書き写し、音読しておくと、次に似た文が出たときに「見たことがある」と感じやすくなります。

使える文法力への転換

文法参考書で「知識として分かった」状態から、「TOEFLの長文やアウトプットで使える」状態に変えるには、次の3つの練習が効果的です。

1. 構文解析+精読

公式問題集やリーディング対策本の長文を使い、1文ずつ「主語・動詞・目的語・修飾語」を区切ってノートに書き、和訳してみます。

その後、解説や模範訳と見比べて、「どの文法知識が役立っているか」を確認します。

2. 音読・シャドーイング

理解した英文を、意味と文構造を意識しながら音読します。

音声がある教材では、音声を流し、その少し後を追いかけて発音するシャドーイングもおすすめです。

何度も声に出すことで、語順や文法パターンが「反射的に出てくる」レベルに近づきます。

3. ライティング・スピーキングへの応用

学んだ文法パターンを、実際に自分の意見を書く・話すときに使ってみます。

たとえば、仮定法を学んだら、

  1. 英語:If I had known about the program earlier, I would have applied.
    日本語:もしそのプログラムのことをもっと早く知っていたら、申し込んでいたと思います。

のような文を、自分の経験に合わせて何パターンか作り、書いたり話したりしてみます。

この「自分事として使う」段階まで行くと、文法はスコアに直結していきます。

非効率な勉強法と回避策

最後に、TOEFL 文法対策でよくある「NGパターン」と、その代わりに何をすればいいかをまとめます。

NG1:文法問題集の丸暗記だけ

同じ問題の答えだけを覚えても、少し形を変えられると解けません。

回避策として、

  • 「なぜその選択肢が正解か」「なぜ他が誤りか」を自分の言葉で説明できるか確認する
  • 似た構造の例文を2〜3個、自分で作ってみる

ことを意識しましょう。

NG2:基礎抜きでいきなり難易度の高いTOEFL本から始める

高校英文法があいまいなまま iBT 上級者向け洋書や、ITP の難問ばかりを解いても、学習効率は低くなります。

まずは自分のレベルより少しやさしい文法書から始め、「8割以上理解できる」状態を作ってから、上のレベルに進むのがおすすめです。

NG3:PC画面で読む練習を全くしない

iBT は PC 受験なので、紙だけで勉強していると、本番で「画面で読むだけで疲れる」という状況になりがちです。

公式のオンライン模試や ETS のサンプルテストを使って、「画面で長文を読み、文法構造をとらえる」練習を前もってしておきましょう。

NG4:アプリだけで済ませようとする

Duolingo などのアプリは、勉強習慣作りや初級レベルの基礎固めには役立ちますが、TOEFLのアカデミックな文法・語彙をカバーしきれません。

アプリはあくまで補助にして、メインは紙の参考書や公式問題集を使い、ノートに手を動かして学ぶことが大切です。


文法は「問題を解くこと」よりも、「読める・聞ける・書ける・話せる」にどうつなげるかがポイントです。参考書を選んだら、音読・精読・アウトプットまでセットで行い、知識を実力に変えていきましょう。

総括

  • TOEFL iBT には文法セクションはないが、文法力はリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングすべての土台としてスコアに直結する。
  • TOEFL ITP には Structure & Written Expression という文法セクションがあり、ITP専用の文法問題集でパターン別に反復することで大きな得点源にできる。
  • 一般英文法書は「英語力の土台作り」、iBT専用文法本は「TOEFL頻出ポイントの整理」、ITP文法問題集は「本番形式でのスピード・正確さ強化」と役割を分けて使う。
  • 和書は日本語で理解しやすく基礎固めに向き、洋書(Grammar in Use など)は英語を英語で理解する訓練になり、中級〜上級のiBT対策に向く。
  • 基礎レベルでは高校英文法の総復習から始め、中級ではTOEFL専用文法本+公式問題集、上級では洋書や大量演習で細かいミスをつぶすのが効率的。
  • iBT では「文法問題を解く」のではなく、構文解析・音読・シャドーイング・ライティング/スピーキングへの応用を通じて、文法を運用力に変えることが重要。
  • ITP では、総合本で全体像をつかみ→文法特化本でパターン別反復→模試で時間感覚と実戦力を磨く、という3段階が効果的。
  • 文法問題集の丸暗記・基礎抜きの難問演習・紙だけでの学習・アプリだけに依存する勉強法は非効率なので、必ず参考書+公式問題+PC画面での練習を組み合わせる。
  • 独学でも、中級レベルまでは十分到達できるが、「文法の説明が理解できない」「アウトプットの文法ミスを自分で発見できない」と感じたら、スクールや講座でプロに質問できる環境を検討するとよい。
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